学園激闘編
シュウヤ「ぎゃっぎゃっぎゃっ！やっぱり俺は何やっても目立つがや！武士は剣術だがや！！」
ミカン「せ、先生！なんか訳の分からない入部希望者が次々と部員達を！！」
マサジロウ「ふむ、道場破りにしてはお粗末じゃのう。これ以上オイタをするようなら……」
？？？「待ってください、私に任せてください」
ミカン「ぶ、部長！」
シュウヤ「ぎゃぎゃ！もう誰もいないぎゃ、ならこの学校で一番強くて目立っているのは他でもない俺だがや！！」
？？？「そこまでよ！色モノ！」
シュウヤ「誰だがや！？…………女？」
サキ「よくもまぁ好き勝手にやってくれたわね。私がお仕置きしてあげるわ！」
シュウヤ「な、なんだがや！女といえど剣を向けるならおみゃーだって切り捨てるだぎゃ！…………竹刀だけど」
サキ「ふっ、斉藤家頭首・斉藤天山が娘！斉藤サキがお相手するわ！！」
シュウヤ「斉藤？ぎゃぎゃ！美濃の勇、道山の子息だぎゃ！？そうか、相手にとって不足はないだがや！天下人・豊臣秀吉の血、おみゃーに見せたるがや！！」
サキ「さぁ、かかってきなさい！」
マサジロウ「まさに戦国じゃ、ほっほっほっ！」
ミカン「先生……止めなくて――！おっとチャイムだ、戻ろっと」
〜保健室〜
―ガラガラッ
サキ「先生います？」
キト「おやおや、サキさんではないですか。どうしました？もう授業は始まっていますよ」
サキ「ちょっと……ね。あ、あのこいつ手当してもらっていいですか？」
キト「ん？けが人ですか？」
シュウヤ「いっ、痛いがや！もっと優しくつれてほしいがや！」
サキ「静かにしなさいよ、自業自得でしょ」
キト「はっはっはっ、またサキさんにやられた方ですか？いいですよ、ではこちらへ」
サキ「“また”って、こいつ以外はたまたま怪我しただけで……！」
キト「ははっ、冗談ですよ。ところでこの方は？」
サキ「知らないわよ、今日勝手に部活に乱入してきたんですから。じゃあ先生、授業に戻りますのでこれで―」バタンッ
シュウヤ「いったった……。さすが大名家の末裔だぎゃ……。情けないだがや……」
キト「まぁ、そう気を落とさないで。彼女は格式ある斉藤家の生まれです。それだけの武の嗜みがあるのは当然ですから」
シュウヤ「家で厳しいんだぎゃぁね……俺んちはもっと自由で気楽だがや……でもご先祖様に申し訳ないがや」
キト「まぁ、過ぎたことは仕方ありません。あなたは体つきからしてなかなかのものがあります。これから鍛練を重ねて彼女を見返してあげればいいんですよ」
シュウヤ「……そうだがや。そうだがや！これからが大事だがや！おりゃあもっと強くなってやるがや！そしてもっと目立って―――いっっ！！」
キト「あらあら、そんな気張って。少し安静にしていなさい」
シュウヤ「……ってって、わかったがや、ちょっとベッドで横になってるだぎゃ」シャッ――！
キト「―あっ！そっちは寝てる人が！」
クレハ「…………んん……ふぇ？…………あ、あぁっ……」
シュウヤ「あ……す、すまない……が……や……」
クレハ「き、きゃあああああああああ！！」
ガラガラッ！
ミカン「せんせ〜い！ちょっと体調が悪いっす〜…………うお！？」
シュウヤ「ち、違うんだぎゃ！！事故だがや！！悪気はないんだぎゃ！！！」
クレハ「おのれ、許さない・・・！！お前も・・・！！」
ミカン「ちょｗｗｗｗｗｗ俺来たばっかりなんですけどｗｗｗｗｗｗ」
シュウヤ「とりあえず誤解だぎゃ！！話を聞いて―――！」
ヒュッ！！
ミカン「うお！？カーターナイフ投げやがった！！――ってこっちにも！！」
シュウヤ「に、逃げるがや！！！」
クレハ「・・・！待て！」
〜廊下〜
シュウヤ「はぁ！はぁ！やばいぎゃ！まだ追ってくるがや！！」
ミカン「何で俺まで！！」
シュウヤ「―――あっ！あそこに人がいるだぎゃ！！助けてもらうがや！！」
ミカン「うおおおお！！！すいません！！！！助けてくださいいいいい！！！」
アオバ「・・・？・・・どうした、お前ら」
ミカン「かくかくしかじかで！！」
シュウヤ「逃げている最中なんだぎゃ！！かくまってほしいがや！！」
アオバ「・・・よくわからんが、とりあえずこっちに来い」
シュウヤ「助かるがや！！」
ミカン「あああ！！追いつかれた！！！」
クレハ「もう・・・逃がさない！・・・おとなしく観念・・・―――あ、兄上！？」
アオバ「―――クレハ！？お前・・・休んでいたんじゃ・・・！？」
クレハ「私・・・そいつらに・・・！」
シュウヤ「だから誤解だって言ってるがや！！」
ミカン「そもそも俺無関係ｗｗｗｗｗｗ」
アオバ「・・・・・話はわかった。・・・クレハ、もう下がっていろ」
クレハ「あ、兄上・・・」
シュウヤ「やっぱり年上は話がわかるだぎゃ。いやぁ〜大変な目に・・・ん？いつの間に手首に縄が・・・？」
ミカン「あれ？俺もだ・・・？」
アオバ「貴様ら・・・生かしては返さん・・・！！！」
シュウヤ「だから誤解だがやああああああああ！！！」
ミカン「なんで俺までええええええええ！！！」
キト「まあまま、アオバさん落ち着いて。それにクレハさんも」
アオバ「・・・先生・・・・・わかりました」プチッ！スルスル・・・
シュウヤ「た・・・助かったがや・・・」
ミカン「やれやれ、まったくだぜ・・・」
アオバ「・・・・・夜道には気をつけろ(ボソッ」
ミカン「（何で俺だけに言うの！？）」
クレハ「先生・・・でも・・・！」
キト「クレハさん、気持ちはわかりますが、彼らも十分反省してることですし・・・」
クレハ「・・・はい」
キト「わかってくれましたか。じゃあ、保健室に戻りましょうね。・・・あ、それとアオバさん、さっきミナミさんが呼んでましたよ？」
アオバ「・・・・・ミナミが？」
クレハ「兄上、きっと生徒会の・・・」
キト「ちゃんと伝えましたからね。じゃあ、行きましょうかクレハさん。それとシュウヤさんも」
シュウヤ「はぁ、やっと傷ついた体を癒せるがや・・・」
クレハ「・・・絶対近づかないで」
シュウヤ「まただぎゃ？・・・んなこと死んでもしないから安心するがや！」
キト「こらこら、二人とも！」
アオバ「生徒会・・・・・イザナミか・・・」
〜生徒会室〜
バタン！
アオバ「・・・ミナミ、何の用だ？」
ミナミ「用って、前に言いましたよね？副会長についての話を」
アオバ「その場で言った通りだ・・・“断る”と・・・」
ミナミ「確かにそうでしたが、考えていただけたかと思いまして・・・。会長はあなたを望んでいます！」
アオバ「・・・生徒会などという政に・・・興味はない・・・他をあたってくれ・・・」
ミナミ「アオバさん！待って―――！」
アオバ「―――！？」
？？？「くっくっく・・・どこへ行こうとしておるのだ？」
アオバ「―――いつの間に・・・！」
ミナミ「会長！！」
イザナミ「もう一度言う・・・どこへ行こうとしておるのだ？」
アオバ「・・・くっ、・・・・・お前には関係のないことだ・・・悪いが、そこを通してもらう・・・！」
イザナミ「ならんな。どうしてもと言うなら・・・」
アオバ「お前を倒せばそこを通してもらえるのだな・・・！会長といえど容赦はしない・・・！！」
イザナミ「くっくっく・・・何か勘違いをしているようだな？」
アオバ「・・・何？」
ミナミ「アオバさん、イザナミさんは生徒会長ですよ？そんな物騒なことするわけありません」
アオバ「・・・だったらなんだ？」
イザナミ「我は仮にもこの学校の長だ、武力での解決は選ばぬ。・・・だがどうしても我の願いを聞いてくれぬと言うのならば・・・」
アオバ「・・・・・」
イザナミ「・・・(ボソッ」
アオバ「―――――！！！！！」
イザナミ「くっくっく、さあ、どうする？」
アオバ「・・・おのれ！！卑怯な・・・！！」
ミナミ「？？？」
イザナミ「ふっ、まぁ、よく考えてくれたまえ」
アオバ「・・・失礼する・・・！」
ミナミ「あっ！・・・行ってしまいましたか・・・それと、会長！アオバさんに何を言ったのですか？」
イザナミ「くくく・・・それは秘密だ」
ミナミ「そうですか・・・不躾に人の内観に踏み入るのは失礼でしたね。・・・すみません」
イザナミ「くくっ別に構わぬ。・・・では、我らも・・・ん？」〜♪
ミナミ「会長、携帯が」
イザナミ「どれ・・・・」
『From：ミロク』
「お兄様、今日はお兄様の大好きなうずめ飯です♪
いつもの場所で待ってはります♪」
イザナミ「くくく・・・これは真によき余興だ・・・！」
ミナミ「（ふふっ、ミロクさんね）」
ミロク「さて・・・っと、準備完了！あとは兄様を待つだけ・・・」
ウォシュレット「ヒャッハ〜！そこの激マブな姉ちゃんよ！！俺と一緒に食堂行かない！？」
ミロク「すんまへんなぁ、うち今先約があるんやて」
ウォシュレット「なんだい、つれねえじゃねえか？ちょっとくらいいいじゃん？減るもんじゃなくね？」
ミロク「とりあえずうちは無理やから、他の誰かと行ってくれはります？」
ウォシュレット「ヒャハッ！俺の言うことが聞けねえのか！？ちょっとかわいいからって調子にのってっと―――！？」
イザナミ「・・・・・どうなるのだ？」
ミロク「あ、兄様！」
イザナミ「貴様、我の目の前で校則違反をすることがどういうことか・・・・・わからぬ馬鹿ではあるまいな？」
ウォシュレット「か、か、かかかかかかかかか・・・・・・・・・・会長！！！！！！！」
イザナミ「居ね・・・！」
ウォシュレット「失礼しましたああああああああああああ！！！！！！！！」ビューン！！
イザナミ「ふん、あのような低脳がこの学校にいるとはな（やはりあの計画が必要か・・・）」
ミロク「兄様、ありがとうね」
イザナミ「すまぬな、ミロクよ。我の目が行届かぬせいであのような下賤の者に・・・」
ミロク「ええんよ、うち全然気にしてへんって。だって兄様、頑張ってるもん」
イザナミ「ミロク・・・」
ミロク「やからね・・・ほら、すごいでしょ！うずめ飯！これで午後の仕事の英気を養って♪」
イザナミ「いつもすまぬな・・・」
ミロク「何言ってるん、兄様のためやて！」
イザナミ「・・・くっくっく」
キイノスケ「ミカン・・・・売り切れたからってそんなに落ち込むなよ」
ミカン「わかる、わかるけど・・・ミカンだぞ？ミカンだぞ？」
キイノスケ「わかった！わかった！俺のミカン弁当分けたるから元気出せ、な？」
ミカン「キイノスケ・・・！」
キイノスケ「じゃ、教室戻るか！」
アカギ「・・・・・なんか悪いことしちまったような・・・」
ヒバ「おう、アカギ先生でねえが、どうしたんだべ？」
アカギ「いやね、なんか俺が最後に残ってたミカンパン買ってな、そいで・・・」
ヒバ「なんだべ、んなこと気にすることはねえべ。そりゃあ早いモンがちだべ。それにうだうだしてっど獲物は逃げちまうべ」
アカギ「それもそうだな！がっはっはっはっは！！んじゃ、いただくとするかね！」
ヒバ「んだ、おらも一緒するべ」
レン「あたいも一緒していいかい？」
アカギ「おう！レン先生じゃねーか！がっはっは！こりゃありがたい！」
ヒバ「いいんだべか？あいてがこんな男二人で」
レン「ははっ！強けりゃ誰でもかまわんさね！！」
アカギ「がっはっは！まったくレン先生は豪快でいいねぇ！！・・・ん？」
ヒバ「レ、レン先生！！あんた、まさか酒飲んでるべか！？」
レン「ああ、それがどうしたんだい？」
アカギ「・・・分けてくれんか？」
ヒバ「ちょ、アカギ先生！！仮にも校内だべよ！！そんな、いかん・・・べ・・・・ちょっとくれるべ？」
レン「はっはっはっは！！やっぱりあんたら話がわかるねぇ！！なんなら、パーッとやっちまうさね！！」
アカギ「がっはっは！そうこなくっちゃなあ！！」
ヒバ「ちょっとだけ、ちょっとだけだべ」
サキ「やっとお昼だ〜！！さあ、今日は何にする？」
ミナミ「そうですねぇ・・・あ、うどんはいかがでしょうか？」
サキ「うん、いいねそれ！じゃあ、麺類コーナーへ・・・っと」
ドンベエ「お！らっしゃい！嬢ちゃんたち！！なんにするよ？」
サキ「そうねぇ・・・じゃあ」
？？？「おおっと待ちな！！」
ミナミ「！？」
ドンベエ「てめえは・・・？」
ヒカル「君たち、うちのラーメンはどうだい？なかなかいけるよ！！」
サキ「え？ラーメン？・・・ヒカルさんのとこ・・・たしかトンコツじゃあ・・・」
ヒカル「そう、トンコツだ！！だが安心しな！カロリーが気になる女の子のために、油控えめさっぱりトンコツを新しく出したんさ！！」
ミナミ「まぁ、それはいいですね」
ドンベエ「おいおいおい！！カロリーならあっさりカツオだしでおいしくヘルシーな狐うどんだ！！君たちは東日本出身だから濃い口でいけるぞ！！」
サキ「え〜っと・・・」
ミナミ「迷いますねぇ・・・」
ドンベエ「さあ！！」
ヒカル「あなたのご注文は〜〜どっち！！」
エチゴ「日本人なら・・・・米だ！！」
サキ「え・・・？」
ミナミ「はぁ・・・」
ドンベエ「エチゴ！！なんでぇ！！邪魔する気か！？」
ヒカル「エチゴさん！！今取り込み中なんですよ！！」
エチゴ「日本人なら・・・・米だ！！」
サキ「・・・・・それもそうね。じゃあ、・・・このAランチ！」
ミナミ「では私は・・・Bランチにしますわ」
エチゴ「ふふん、毎度！」
ドンベエ「・・・・・」
ヒカル「・・・・・」
サキ「じゃ、行こうか」
ミナミ「はい♪」
ドンベエ「なあ、ヒカルよ・・・」
ヒカル「・・・ドンベエ」
ドンベエ「この気持ち・・・どこにぶつければいい？」
ヒカル「とりあえず・・・麺だな」
ドンベエ＆ヒカル「うおおおおおおおおおお！！！」コネコネコネコネコネコネコネコネ！！！
サキ「先生、こんにちわ！」
レン「おう！剣道部部長じゃないか！どうしたんだい？」
ミナミ「あの、せっかくなのでご一緒できればと・・・」
レン「そんな畏まらなくていいよ！大歓迎さね！！ねえ？先生？」
アカギ「おお〜さらに花が増えるたあうれしいね！！むしろこっちからお願いするぞ！」
ヒバ「まあ、人は多いほうがいいに決まってるべ」
レン「そういうこった！！さ、あんたらも楽しもうじゃないか！！」
ミナミ「はい、ありがとうございます！」
サキ「じゃあ、失礼しま・・・ん？なんか・・・匂いが」
アカギ「がっはっはっは！！すまないねえ！！ちょっと入っちゃてるんだよ！！」
ヒバ「大丈夫だべ、ちょっと、ちょっとだけだから」
サキ「な、せ、先生！！なに飲んでるんですか！？学校ですよ！？真昼間ですよ！？」
ミナミ「これは・・・さすがに・・・」
レン「はっはっは！いいじゃないかい！これくらい。それにこんなもん酒じゃないよ、水だね！み・ず！」
アカギ「そういうこった！！がっはっはっは！！まあ硬いこと言わずにお前らもどうだ？ん？」
ヒバ「ちょっとだけだべ」
サキ「な！ど、どこの世に昼真っから酒を飲んで、それを生徒に勧める教師がいますか！！」
ミナミ「普通に考えてないですよね・・・」
レン「んも〜つれないねえ・・・！なんだい、少しくらいいいんじゃないのかい？あんたそんなんじゃいい男捕まえられないよ！」
サキ「男とか関係ないじゃないですか！！！////」
ヒバ「いいや、少しは融通が利いたほうがいいだべよ？」
サキ「ヒバ先生まで！」
ミナミ「ふふっ、まあそれはおいて置いて、とりあえず先生方、先ほどからキバ教頭がこちらを見ていますよ？」
アカギ「おう！？やばい！！キバ先生かい！！」
ヒバ「あらら、これはいかんべ！片付けるべ！！」
レン「はぁ、仕方ないねぇ、先生、行こうかね」
ヒバ「んだ」スタスタスタ・・・
サキ「まったく・・・先生たちったら・・・。ミナミ、ありがとね」
ミナミ「ふふっ、これでも一応生徒会ですから♪」
サキ「さっすが、イザナミ先輩にスカウトされただけあるね」
ミナミ「いえいえ・・・そんな」
サキ「あ、そういえば、前に副会長で誰かスカウトするって言ってなかったっけ？あれってどうなったの？」
ミナミ「ああ、あの件ですか・・・。そうですねぇ、とりあえずは保留ってことになっています」
サキ「なんでもあのアオバ先輩だものねぇ・・・でもどうしてアオバ先輩？」
ミナミ「私も詳しくは聞いていませんが・・・なんでも会長に似ているからなんとか・・・」
サキ「イザナミ先輩とアオバ先輩が似ている？・・・ふ〜ん、そうなんだ」
ミナミ「いろいろ境遇もありますし、会長にも思うところがあるのでしょう」
サキ「ま、でもあの会長が直々に推薦するんだから期待してるんだろうねぇ。・・・よしっ！私も頑張るかな！何かあったら手伝ってあげるよ！！」
ミナミ「サキさん・・・ありがとうございます♪」
ケヤキ「ねぇ、部活どこに入るか決めた？」
ベニバナ「うん、僕は今まで弓術やってきたから、弓道かアーチェリー部に入ろうかと思ってるんだ！」
リョータ「それはいいぜよ！これからさらに腕を磨いてインターハイを目指すぜよ！」
ベニバナ「そ、そんな急に……インターハイだなんて」
ケヤキ「いや、結局は努力がモノを言う世界だから、ベニバナの気持ち一つだと思うよ！」
リョータ「そうぜよ！諦めたらそこで(ry……ぜよ！」
ベニバナ「う、うん！みんなありがとう！」
リョータ「で、ケヤキはどこにするんき？」
ケヤキ「そうだなぁ……剣術に興味があるから剣道部かな？それに今日なんかおもしろいことになってたって聞いたし……」
リョータ「お！剣術は男の浪漫っきにぃ！免許皆伝頑張るぜよ！」
ケヤキ「そうだね、目標は高く持たないと！」
ベニバナ「で、リョータはどうなの？剣道やってたって聞いたけど……」
リョータ「そうぜよ。だけどこれからは広い視野で物事を見ていく時代きぃ！だから僕はいろんなことに挑戦するぜよ！」
ケヤキ「いろんなことっていっても沢山あるよね……」
リョータ「クレー射撃はなかなか興味深いきぃ、茶花道の風情も情緒があるぜよ！……うぅん……」
ベニバナ「やりたいことが多すぎるんだよ、なにかないのかなぁ？」
リョータ「うぅん、まだ入ったばかりだから全部はわからないきぃ……、少し考えてみるぜよ！」
ケヤキ「そうか、もし剣道部にはいるならよろしくな！」
ベニバナ「こっちもね！」
リョータ「おぉ！」
ミロク「じゃ、兄様、うちはこれで……」
イザナミ「ふっ……よき好事であった」
ミロク「ふふっ、おおきにぃ♪」タッタッタッ……
イザナミ「ふん……、回廊識見に興ずるか……ん？」
イザナミ「ほぅ……、新入生か……」
サキ「じゃあ、あそこにしよっか？」
ミナミ「そうですね。・・・あら？」
サキ「あっ、レン先生たちだ！」
ミカン「うう〜急げ急げ！！購買のミカンパンが品切れになっちまう！！」
キイノスケ「たくっ！なんで俺までついてこなくちゃいけねえんだよ！！俺ミカン弁当持参してるっつうのに！！」
ミカン「わかってるって！―――ん？あれはミロクさんと・・・・・会長！？」
キイノスケ「おお！ミロクさんと会長じゃん。・・・どうしたんだ？あの二人？」
ミカン「も、もしかして・・・！！！付き合ってるんじゃ！！！」
キイノスケ「え？おい、マジか！！！」
ミカン「これは見ちゃいけないところを見ちまったのかな・・・・・」
キイノスケ「まあ、とりあえず購買だ」
ミカン「そうだな・・・」
リョータ「ん〜運動もいいし、文化にも触れたいし……」
ケヤキ「ま、今悩んでも仕方ないよ。届けの提出はまだ大丈夫だし……」
ベニバナ「どうしても決まらないなら一回アーチェリーでも覗いてこ？」
リョータ「うん、そうぜよ！まだ時間はあるからゆっくり考えるきに！」
イザナミ「……お前達」
ケヤキ「――うわ！？」ベニバナ「いつの間に！？（誰？というか何で仮面？）」
リョータ「誰ぜよ？」
イザナミ「そう構えなくてもよい……我はイザナミ、この学校の生徒会長の任についている者だ……」
ケヤキ「会長……さん？」
ベニバナ「か、会長ですか！あ、お、おはようございます！」
リョータ「（ただならぬ雰囲気ぜよ……）」
イザナミ「どうだお前達？入学してまだ間もないとは思うが……学校には慣れたか……？」
ケヤキ「あ、はい。おかげさまで……」
ベニバナ「そろそろ部活も決めてやっていこうって話してたんです……」
イザナミ「ほぅ……、それはおもしろい……ところでそこの童はどうだ？……周りと歳が違って大変か？」
リョータ「全然！逆に楽しいことだらけぜよ！」
ベニバナ「え？歳が違う？」
ケヤキ「どういう……」
リョータ「あぁ、そのことね。僕いわゆる飛び級でここに入ったんぜよ。本来ならまだ中等部じゃ」
ベニバナ「（え？リョータ君そうとうできるの？）」
ケヤキ「すごいねぇ」
イザナミ「やはり……、幕末の勇の生まれ変わりと言われるだけはあるな……なかなかおもしろい」
リョータ「いやぁ、先祖様には全然及ばんぜよ。じゃきぃ、これから頑張るんじゃ！」
イザナミ「なかなかの才を秘めておるな……。リョータと言ったな……。お前の興が乗れば一度ここに来てみろ……」
リョータ「なんぜよ……？……生徒会？」
イザナミ「ふん……、ではな……」
ガイ「ちっ……、キバの野郎……！生活指導かなんだか知らねぇがごちゃごちゃ言いやがって……！！」
ガイ「何が“お前のため”だ！？……んな他人の御託なんざ願い下げなんだよ！！」
ガイ「クソッ！！」
ウォシュレット「ひゃはっ、まずい……非常にマズいぜ……まさか会長に見られちまうなんて……これは吊し上げされちまう……！」
ウォシュレット「どうしよう……」トボトボ……
ガイ「ちっ、胸くそ悪りぃ……！ふけるか……」ドンッ！
ウォシュレット「―――って！？」
ガイ「あぁ！？何ぶつかってんだよてめぇ！？」
ウォシュレット「はぁ？てめぇこそ…………な！？てめぇはC組のガイ・アラシ！！」
ガイ「だから何なんだってんだよ！殺されてぇのか！？」
ウォシュレット「あぁ！？人にぶつかっといて謝罪の一言もなしか？バカかてめぇ！？」
ガイ「ザコの分際でほざいてんじゃねーぞ！？あぁ！？」
ウォシュレット「んなんだ？てめぇ！？ボコっぞ！！」
ガイ「……ちっ！仕方ねぇな……！！」ブン！
ウォシュレット「地面嘗めろや！！！」ブン！
―――バシィ！！！
ガイ「―――あぁ？」
ウォシュレット「―――な！？」
カムイ「…………」
ガイ「な！？カムイ！！てめぇ、何割って入ってんだよ！？」
ウォシュレット「邪魔してんじゃねぇぞ！？」
カムイ「…………邪魔はお前等だ」
ガイ「はぁ！？」
カムイ「人の睡眠を……邪魔するな……やるなら別の場所に行け……」
ガイ「は！上等じゃねぇか！てめぇもやられてぇのか！？」
ウォシュレット「てめぇがどっか行けや！？」
カムイ「………言ってもわからんか。ならば……！………いや、ここは引こう…………好きにしろ」
ガイ「は！腰抜けが！！」
ウォシュレット「まぁいい！ガイ！覚悟しろや！！」
？？？「こら〜！何してるのよ！！」
ガイ「？」
ウォシュレット「何だ？」
ミドリ「もう、ガイ君！また君なの！？」
ガイ「な！てめぇ！」
ミドリ「まったく！クラス委員長として暴力沙汰は見逃せないよ！！ほら、手を離して！」
ウォシュレット「なんだ？あいつ―――いぃ！？」
イザナミ「…………ほぅ」
ウォシュレット「か、かかかかかかかかか！会長！！」
イザナミ「我は仏ではない……三度目はないぞ……？」
ウォシュレット「ひゃ、ひゃはは…………」
ミドリ「ほら！もう授業始まるよ！！」
ガイ「な！おい！離せっ！！クソっ！殴られてぇのか！？」
ミドリ「またそんな事言って！！いいから行くよ！！」
ガイ「あ、おい！こら！」ズルズルズルズル……
カムイ「イザナミか…………あんたも苦労しているな……」
イザナミ「ふっ、この程度……茶番の足しにもならぬ」
カムイ「ふっ……そうか」
ハヤト「・・・・・そして、北原兼幸は南朝方の命を受け、康永4年・1345年に後任の真幸院司に就任したんだ」
ハヤト「ところでこの北原兼幸、出身はどこだかわかるかい？・・・じゃあ、クレハ君！」
クレハ「・・・・・日向国です」
ハヤト「そう、日向国だ。そしてこの日向国、今の何県か・・・マブイ君！」
マブイ「そんなの簡単、ネオ宮崎だろ？」
ハヤト「そう！ネオ宮崎県だ！！ネオ宮崎県といえば、ピーマン、スイートピー、ブロイラー、切り干し大根生産量が全国第一位として有名だ！！」
マブイ「へぇ、そうなんだ」
クレハ「(全然知らなかった・・・・・)」
ハヤト「あとマンゴーの生産地として有名だな！！特に！『太陽のタマゴ』！！これがものすごく甘く濃厚でうまいんだ！！」
ハヤト「リゾート施設としても有名だな！例えばシーガイア！！フェニックスリゾートが運営していて・・・・・」
―――――30分経過―――――
ハヤト「高速バス路線、特急バス路線も有名なものが多くてな！フェニックス号、ブルーロマン号・・・・・」
クレハ「（これって・・・・・）」
マブイ「（歴史の授業だよな・・・・・）」
ハヤト「そして、宮崎銀行が県の財政に―――――！！そこ！！！」ビュン！！
スコーン！！ スコーン！！
キョウシロウ「いっっっっっって！！！」
ミカン「いてててててててて！！！」
ハヤト「居眠りはいかんぞ？居眠りは」
キョウシロウ「やっべ！！知らん間に寝ちまってた！！」
ミカン「はっ！俺もだ！！」
ハヤト「まったく、いくら昼下がりといっても―――」
キョウシロウ「で、でも先生！！この前、授業の邪魔にならなかったら寝てもいいって！！」
ミカン「そ、そうだって！それに今はちょっとだけで！」
ハヤト「私は今、ネオ宮崎の話をしているんだぞ？」
キョウシロウ「え？・・・だから？」
ハヤト「私は今、ネオ宮崎のすばらしさについて話しているんだぞ？」
ミカン「え？ネオ宮崎の話っつても授業に関係な―――！？」
ハヤト「お前等！！ネオ宮崎のすばらしさがわからんのか！！！！！！！」
キョウシロウ「え！？い、いや！！すばらしいです！すばらしいです！！いや〜あのマンゴーなんかうま過ぎて俺毎日食ってますもん！！」
ミカン「そうっす！！そうっす！！俺なんか毎週シーガイア遊びに行ってます！！」
ハヤト「・・・・・そうか！なんだ！わかってるじゃないかお前等！！」
キョウシロウ「（はぁ、何とかなった・・・・・）」
ミカン「（やっと収まってくれた・・・）」
ハヤト「いやぁ、お前等がそこまでネオ宮崎を愛してくれていたとはな！！先生感心したぞ！！」
キョウシロウ「あったりまえです！！ホント、俺今すぐにでもネオ宮崎で暮らしたいくらいっすから！！」
ミカン「俺なんて『ミカン・ブルターク』って名前じゃなくて『マンゴー・ブルターク』って名前のほうがいいってずうっと思っていましたから！！！」
ハヤト「そうか！！そうか！！いやぁ〜先生うれしいぞ！！そんなお前等に・・・これをやろう！！」
キョウシロウ「え？何ですか？」
ミカン「ん？宿題のプリント？」
キョウシロウ「何々・・・？“ネオ宮崎のすばらしいところを100個挙げ、それぞれ論じなさい。字数制限15000字以上”」
ミカン「え？何すか？これ？」
ハヤト「なぁに、ちょっとした宿題さ！！宮崎を愛してやまないお前たちには簡単な宿題だろ？」
キョウシロウ「いやいやいやいや！！15000字なんて、無理だってば！！」
ミカン「下手な卒論より長いじゃないっすか！？」
ハヤト「お前等・・・今期一個も落とせないよな？」
キョウシロウ「あ、はい・・・恥ずかしながら」
ミカン「・・・・・同じく」
ハヤト「じゃあ、頑張るな？」
キョウシロウ「・・・・・・・・・・はい」
ミカン「・・・・・・・・・・・同じく」
ハヤト「よし！！じゃ、先生楽しみにしてるぞ！！はっはっは！！じゃあ、今日はこれまでだ！！みんな、ちゃんと勉強しろよ！！」
クレハ「・・・・・・お気の毒」
マブイ「・・・・・寝てなくてよかったぜ」
ユーリ「そして、アイザック・ニュートンが発見した万有引力はニュートン力学的な意味ではなく・・・」
キイノスケ「（ぐうぅ・・・最初からちゃんと聞いてるのにさっぱりだ・・・）」
ユーリ「この場合はですね、時空連続体の歪みとして説明されます」
シュウヤ「（何で物理を選択しちまったんだぎゃ・・・・・話はワカランし、明らかにこれ今習うってレベルじゃねえがや！！）」
ユーリ「そして皆既日食で、太陽の近傍を通る星の光の曲がり方がニュートンの―――ん？」
ガラガラ！！！ドン！！
ミドリ「はぁ、はぁ、・・・あ、先生ごめんなさい！！遅刻しました！！」
ガイ「・・・・・・ちっ！」
ユーリ「おやおや、ミドリさんに・・・ガイさんまで」
ミドリ「ホントにごめんなさい！！すぐに席に着きます！！ほら！！ガイ君も！！」
ガイ「わかってる！！・・・ったく！！」
ユーリ「まぁ、遅刻に関しては構いませんが、・・・今は少し難しい話をしています。ちゃんとついてこられるかどうか少し心配ですね・・・」
キイノスケ「ミドリ！！黒板！！(ボソッ」
ミドリ「（ん？・・・・・え？何？『相対性理論』！？）」
ガイ「・・・・・」
シュウヤ「（たぶん遅れてても大丈夫だぎゃ。ほとんどのやつがわかってねーでのぅ）」
ミドリ「うぅ・・・・・そ、相対性理論ですか・・・？ははっ・・・・」
ユーリ「・・・ついてこられそうですか？」
ミドリ「え、あぁ・・・はい・・・何とか・・・え、え〜っと・・・・・」
ガイ「相対性理論・・・？・・・・・なぁ、先生、これってあれだろ？」
ユーリ「ガイ君？」
ガイ「一般相対性原理と・・・たしか、一般共変性原理等価原理を理論的な柱にして・・・」
ミドリ「（え？ガイ君！急に何言い出すの！？）」
ガイ「リーマン幾何学？だったっけか？・・・まぁ、それを数学的土台にして構築された古典論的な重力場の理論で・・・」
キイノスケ「（おいおいおい！！ガイの奴ボケてるんか！？何、適当な言葉並べてんだよ！？）」
ガイ「んで、時空連続体が均質でなく歪んだものになって・・・質量が時空間を歪ませることで重力が・・・」
シュウヤ「（なんか俺にゃあ専門的に聞こえるけど・・・先生の耳はごまかせないがや！！ガイ、何やってるがや！？）」
ガイ「・・・ってやつだろ？」
ユーリ「はっはっは」
ミドリ「（やっぱり！先生おかしくなって笑っちゃてるよ！！ガイ君・・・！！）」
ユーリ「ガイ君・・・・・！いやぁ！なかなかすばらしいですね！！その年で相対性理論をここまで理解するなんて！！」
ミドリ「え？今までのってちゃんと説明してたの？」
ガイ「は？どういう意味だそりゃ！？こんな場で適当なこと抜かすわけねーじゃねーか！！」
ユーリ「まぁまぁ、・・・いや、失礼ながらガイ君を見くびっていましたよ、まったくもってすばらしい！」
ガイ「ふんっ、別に褒めなくてもいい・・・」
キイノスケ「な！？ガイの野郎いつの間にあんなに勉強してやがんだ！？」
ミドリ「へへっ、すごいねガイ君！！どこでそんな勉強してるのよ？」
ガイ「んだよ・・・！どこだっていいじゃねーか！！・・・つうかこれくらい常識だろ？」
シュウヤ「（なんだこいつ！！！！相対性理論が説明できる人間なんてかなりの少数派に決まってるがや！！！）」
ガイ「・・・たく！もういいだろ！！ほら！！さっさと席付くぞ！！」
キイノスケ「（え？何？ガイの奴、強くて、運動できて、勉強できて、おまけに影じゃファンクラブができてて・・・・・バカなの？死ぬの？）」
シュウヤ「（悔しいくらいに目立ってるがや・・・！）」
ユーリ「・・・っと、じゃ、続きいきますね・・・」
サキ「さ、授業も終わったから部活に行ってくるわ」
ミナミ「はい、頑張ってください♪」
サキ「うん！ミナミも生徒会頑張ってね」
キョウシロウ「なぁ〜サキぃ。一生のお願い！！！さっきの宿題手伝って！！」
サキ「嫌よ、自業自得でしょ？」
キョウシロウ「頼む！！同じラストネームのよしみで！！この通り！！！」
サキ「同じ名前って・・・響きは同じでも私の背負ってるのは由緒ある斉藤家の名よ、あんたのと一緒にしないでよ」
キョウシロウ「そ、そこをなんとか！！神様！！仏様！！！」
ミナミ「サキさん・・・」
サキ「はぁ、キョウシロウ、別に私は意地悪で言ってる訳じゃないのよ？手伝ってあげないこともないけど・・・私も忙しいの。第一、手伝っちゃあんたのためにならないと思うの・・・」
キョウシロウ「うぅ・・・」
サキ「まぁ、今回は少し気の毒とは思うけど・・・いつも遊んでたツケが回ってきたと思ってさ。頑張ってみたら？」
キョウシロウ「わかったぜ！！ごめんな、サキ！変なお願いしちまって！！」
サキ「ふふっ、わかればいいのよ」
ミナミ「じゃあ、行きましょうか」
キョウシロウ「よおおっし！！頑張ってお願いするぞ！！！とりあえずミックにでも頼んでみるぜ！！」
サキ「結局わかってないじゃない！！！！」
ミック「で、僕のところに頼みに来たって訳だね」
キョウシロウ「おう・・・ちなみに頬が腫れてるのは気にしないでくれ・・・」
ミック「ははっ！それにしてもありえない量だよね！宮崎ネタで書ける物量じゃないよ！」
キョウシロウ「サキの言うことはわかるんだが・・・・ぶっちゃけこれはありえなくね？」
ミック「ハハッ！ありえなさ過ぎて笑うしかねいね！！」
キョウシロウ「ははははははは！！！」
ミック「じゃ、そういうことで！」
キョウシロウ「え？ちょ、ちょっと待って！！手伝ってくれないのか！？」
ミック「ハハッ、君の頼みはちゃんと聞いてあげたいけど・・・それはさすがに無理だモン！！」
キョウシロウ「クッソーーー！！！なんて爆弾を渡しやがるんだあああああ！！！ハヤト先生はよおおおおお！！！」
ミック「ま、できる所までやればいいさ！先生なら姿勢を評価してくれるさ！ハハッ！」
キョウシロウ「わかったぜ・・・とりあえずwikiってくるぜ・・・」
ミカン「wikiったのに・・・こんだけしか情報が出てこないなんて・・・・・・・・・・」
ミカン「ヒャッハ〜！！みんなが1年先輩になっちゃうぜ〜！！！」
スノッチ「はい！はい！はい！……んもぅ！みなさんシャイデ〜スネ！！ほら！ハンズァップ！！」
サン「（んなこと言っても英語よくわからないよ……）」
カイ「（おい！Eg！あれ訳してくれ！）」
Ｅｇ「（…………頑張れ）」
カイ「（お、おい！頼む！今だけだから！お願い……！）」
スノッチ「あら〜、カイ君！授業中にパソコンはいっけませんネ〜！はい、しまって！しまって！」
カイ「あ、やべ！」
Ｅｇ「じゃあな、カイ」バタン！
カイ「Ｅぃぃぃｇぃぃぃぃぃぃ！！」
スノッチ「仕方ありませんネ〜。……じゃ、はい！サン君！これ訳してクダサ〜イ！」
サン「え！？おいら？……え、えっとぉ……」
スノッチ「んふんふぅ。……さあ！」
サン「わ、私は……えっと……次の……」
カイ「（サン！頑張れ！）」
サン「うぅ…………」
スノッチ「んん？どうしま〜した？わかりまセ〜ンか？」
カイ「（サン……もうちょっと！）」
Ｅｇ「（……カイ、これを使ってお前が答えてやれ）」
カイ「（ん？あ、訳したペーパー！……よし！）」
スノッチ「んん〜、限界デスカ？」
カイ「はい！はい！先生！俺が答えます！」
サン「カイ！」
スノッチ「Oh、カイ君、アクティブでいいですネ〜！じゃ、カイ君！」
カイ「はい！えっと、『私は次の大統領選挙に出馬します。……けど、私にはできないかも』です！！」
サン「カ、カイ！」
カイ「へへん！どう？先生！」
スノッチ「……おぉ、良くできましたネ〜。けど……どうして一番簡単なとこを間違えるんデ〜スカ？」
カイ「え？ん？」
スノッチ「『私ならできる』デショが、イエス、アイキャアアアアアンはああああああああああ！！！！！」
カイ「え？あ？あああああ！！！まさかＥｇ！！！」
Ｅｇ「……ふっ」
スノッチ「いけませんネ〜カイ君〜。いくら温厚な私でも譲れないモノがありますネ〜」
カイ「は、ははっ……」
スノッチ「これからつきっきりで君にネオアメリカのなんたるかを叩き込んであげマ〜スネエエェェェ！！！」
カイ「は？いや、これは、違う！お、おいＥｇ！」
Ｅｇ「ふつうに考えれば解ったはずだ。自分の力に頼らないからそうなる」
カイ「おい！待てよ！！」
Ｅｇ「英語を勉強するいい機会だ。頑張れ」
スノッチ「パソコンとのおしゃべりは終了デ〜スカ？じゃ、これからは私とおしゃべりデ〜ス！！」
カイ「Ｅぃぃぃｇぃぃぃぃぃぃ！！！！」
キバ「まったく・・・ガイ・アラシの奴・・・そろそろ根性を叩き直してやらんといかんか？」
ジョウ「はっはっは、まぁまぁ、キバ教頭よ、相手はまだ子供やん？若さゆえの〜ってやっちゃな！」
キバ「それはわかっとるわ。でもな、大事を起こしてないからまだいいが、大変なことを起こしてからじゃ遅いんだよ」
ジョウ「んん・・・その時は・・・・笑ってやればええやん？わっはっはっはっは！！」
キバ「・・・ジョウ先生よ・・・」
マサジロウ「ほっほっほ、どうしたんじゃ？教頭先生？」
キバ「―――は！？あ、これはこれは理事長！！お疲れ様です！！」
マサジロウ「ほっほ、キバ先生よ、そう硬くならんでいいわい。ワシはもう現役を退いてるんじゃから」
ジョウ「ははっ！理事長、あんたよく言いますわ。・・・この学校を立て直した希代の英雄さんを敬わない奴はいないですやん？」
マサジロウ「ほっほ、そんな昔のことはもう忘れたわい。・・・ところでキバよ、また問題でも抱えおったか？」
キバ「はい・・・ガイ・アラシなんですが・・・あぁ、他に目に余る生徒が数人」
マサジロウ「ガイ・アラシ・・・ふぅむ・・・ワシの受け持ってる部員たちもたまに話してたのぅ」
キバ「大事にはなってないですが、暴力沙汰、生徒とのいざこざ多数で、そろそろ何らかの処置をとろうかと・・・」
ジョウ「確かにしょうもないやっちゃが、ちょっと考えてみたらええやん？」
マサジロウ「ふむふむ・・・」
キバ「でもな、ある生徒からの話じゃ、今日もまた誰かと言い争ってたらしいんだ。俺が注意したすぐ後に・・・！」
ジョウ「まぁええやん？会長さんいわくそれはすぐ収まったらしいやん？」
マサジロウ「・・・・・話はわかった・・・キバ教頭よ、お主は生徒思いのいい教師じゃのぅ」
キバ「理事長・・・」
マサジロウ「昔の自分にあまりにも似ておるからほっとけないんじゃろ？お前さんのことじゃ、自分の二の舞にしたくないと考えとるんじゃな？」
キバ「ははっ、さすが理事長には敵いませんなぁ・・・すべてお見通しですかい・・・」
ジョウ「キバ先生・・・」
マサジロウ「ほっほっほ、札付きのワルじゃったお前さんのことじゃ、少々荒っぽいのがちょうどいいのかも知れないのぅ」
キバ「え？理事長？」
マサジロウ「体当たりすればいいのじゃ。ここにいる生徒はみな良い子ばかりじゃ、先生の気持ちをちゃあんとわかってくれるはずじゃ」
ジョウ「はっはっは！ま、利発な生徒は先に理解してはるがな！！」
キバ「・・・そうだな・・・熱くなりすぎて我ながら恥ずかしい限りです・・・」
マサジロウ「ほっほっほ、道は見つかったかのう？・・・・・じゃ、ワシはここまでじゃ。生徒が待っとるからのぅ」
キバ「理事長・・・！ありがとうございます！！」
ジョウ「理事長、お疲れさん」
マサジロウ「ほっほ！」
キバ「ガイ！今日という今日は見逃さんぞ！！」
ガイ「ちっ、んだよ！？」
キバ「（理事長・・・俺、頑張ります。こいつに体当たりで挑んでみます！！）」
ガイ「・・・用がねぇなら行くぞ」
キバ「待て！ガイ！！うおおおおおお！！！！」
ガイ「――――な！？」
ドゴォ・・・！！
ガイ「く・・・は・・・」
キバ「どうだ？ガイ、俺の渾身の体当たりは！！」
マサジロウ「ちがあああああああああああう！！！！」
リョータ「えっと、生徒会室・・・生徒会室・・・」
リョータ「なかなか見つからないき・・・入ったばっかで場所が全然わからんぜよ・・・」
リョータ「んんん・・・・・」
ナダレ「あらあらあらぁ〜。どうしたの坊や？」
リョータ「うわ！！・・・はぁはぁ・・・びっくりしたっき・・・！ん？おまん、誰ぜよ？」
ナダレ「うふふ、お姉さん？・・・お姉さんはねぇ、この学校の教師なのよ。・・・ところで坊やはどうしたの？迷子？」
リョータ「そうぜよ・・・いやぁ、わしまだ入ったばかりけ、こんな遠い校舎はまだ来たことがないきぃ・・・」
ナダレ「あらぁ、新入生？・・・そう。よかったらお姉さんが助けてあげましょうか？」
リョータ「ホント！？助かるぜよ！！」
ナダレ「（ふふふふふ・・・あの教室は今は使われてなかったですわね・・・）」
リョータ「せ、先生？何ちゃあったき？」
ナダレ「え？ふふふ、なんでもないわ。ところで、坊やはどうしてここに？」
リョータ「それが、仮面付けた上級生に生徒会室に来てみろって言われたきぃ」
ナダレ「仮面の人？（おそらくイザナミ君ですわね・・・）」
リョータ「先生、生徒会室に連れて行ってもらってもかまんが？」
ナダレ「ふふふ、わかったわ（イザナミ君が目を付けた子ですか・・・いたずらしたら怒られてしまいますわね）」
リョータ「おお！恩に着るぜよ！！」
ナダレ「じゃ、着いて来て」
〜生徒会室〜
ナダレ「ほら、あそこの突き当りが生徒会室よ」
リョータ「おお、そっこっきに？」
ナダレ「この時間だからイザナミ君は居るはずよ・・・じゃあ、行きましょう―――？あらら？あそこに居るのは・・・」
アオバ「（・・・大丈夫なはずだ・・・俺が堪えれば問題ない・・・クレハのためだ・・・）」
ナダレ「ふふっ、アオバ君ね・・・」
ガラガラッ！
ナダレ「失礼しますわ」
ミナミ「あ、ナダレ先生、こんにちは。・・・それにアオバさんまで！・・・あと、そちらの方は？」
リョータ「わしか？わしはリョータ・サカモト、今年の新入生ぜよ！会長に呼ばれて来て見たんきぃ」
ミナミ「あら、そうですか。わざわざありがとうございます。・・・そして、アオバさん。もしかして考えていただけたのですか？」
アオバ「・・・・・一応な・・・だが、それはイザナミ次第だ・・・」
イザナミ「・・・・・」
ミナミ「会長・・・・・」
イザナミ「そうだな、とりあえずアオバよ・・・先日の非礼を詫びよう」
アオバ「なん・・・だと？」
イザナミ「我はどうしてもお前の力を欲した。だが、他と距離を置き、表舞台に立つことを忌み嫌うお前には、あの話は受け入れがたいものだ・・・」
イザナミ「だからこそ、多少強引ではあるが、お前の考えを変えるためにあのようなことを言った・・・」
アオバ「・・・・・イザナミ・・・だとしてもあれは・・・！」
イザナミ「・・・あれは嘘だ」
アオバ「―――何を今更！！」
イザナミ「まぁ、落ち着けアオバよ。・・・我は仮にも生徒会長であるぞ？我が私欲のためにに、権限で人を縛るような真似はせぬ・・・」
アオバ「そうか・・・・・わかった・・・・・」
イザナミ「それに収穫はあった。お前が貴妹を第一に想う人間だとわかっただけで我は満足だ・・・」
アオバ「な――――！？」
イザナミ「くく・・・」
ミナミ「あ、あの・・・話を伺っていないので私には何がなんだか・・・」
リョータ「そしてわしは蚊帳の外ぜよ」
アオバ「気にしなくて良い・・・・・」
ナダレ「それはあんまりですわ！これから生徒会として共にやっていく仲間として隠し事はいただけませんわね！」
アオバ「まだ決まったわけでは・・・！」
イザナミ「くくっ・・・もうよいではないか・・・・・・・・・・・・後で教えよう(ボソッ」
アオバ「――――貴様！！！」
イザナミ「くっくっくっくっく」
リョータ「で、わしに何の用ぜよ？」
イザナミ「先の経緯で察しがつくと思うが・・・・・お前に生徒会・書記の任について貰おうと思っている・・・」
リョータ「わしに？」
イザナミ「くく、まだ入って間も無く、右も左もわからぬとは思うが・・・お前の素質に惹かれてな・・・それは埋没してしまうには惜しいものだ・・・」
リョータ「わしが・・・生徒会・・・」
アオバ「（こんな新入生にまで手を出すのか・・・？イザナミめ・・・）」
ミナミ「あ、リョータ君？いきなりの話ですみません。考える時間はたくさんありますから―――」
リョータ「いいぜよ！わし、いっちょ生徒会で頑張ってみるき！！」
アオバ「（な―――――即答！？）」
イザナミ「くっくっく・・・さすがは時代の開拓者の子孫、と言った所か・・・」
ミナミ「でもこれで人はそろいましたね♪」
ナダレ「（まさかリョータ君が生徒会に入ってくれるなんて、ふっふっふ・・・楽しみですわ）」
アオバ「・・・俺は・・・了承した覚えは・・・」
イザナミ「アオバよ・・・・・空気読め」
アオバ「―――――く！」
ナダレ「これで全員ね！じゃ、先生はこれから申請に行ってきますわ」
イザナミ「ふ、よろしく頼む」
ミナミ「さ、これから忙しくなりそうですね」
リョータ「わしがどこまでできるか、いざ挑戦ぜよ！」
アオバ「・・・・了解だ」
イザナミ「くくく・・・よき余興よ」
イサム「はぁ・・・次の演劇コンクールが近いのに・・・自信が出てこない・・・どうしようか・・・」
イサム「演じる・・・かぁ・・・ん？あそこに居るのはミカン君・・・」
イサム「そうだ・・・！」
「お〜い！ミカン！！」
ミカン「ん？・・・あれ？今キイノスケの声がしたような・・・？」
イサム「ミカン！早く来てくれ！！」
ミカン「あっちか？お〜い！キイノスケ！！今行く！！」タッタッタッタ・・・・
イサム「（おぉ、まさかこんなにうまくいくなんて・・・！よし・・・！）」
ミドリ「ねぇガイ君、一緒に帰ろうよ！！」
ガイ「はぁ？何言ってんだてめぇ？バカじゃねーのか？」
ミドリ「あ、バカって言ったほうがバカなんだよ？もう！」
ガイ「うるせえ！・・・とりあえずどっかいけ。俺は一人で帰るからよ」
ミドリ「いいじゃない！ね？一緒に帰ろうよ！」
ガイ「ちっ・・・だから―――『お前が隣に居ると胸が苦しくなってしまうんだよ！』」
ミドリ「え？ガ、ガイ君？急に・・・な・・・」
ガイ「『だから！お前が可愛いすぎるから！もう俺はいてもたってもいられないんだ！！』」
ミドリ「ガイ君・・・そんな////」
ガイ「な、はぁ？ち、ちが・・・！」
ミドリ「恥ずかしいよ///」タッタッタッタ・・・
ガイ「お、おい！！待て！！」
イサム「よ〜し、やっぱりいけますね・・・！」
キョウシロウ「サキ！さっきはすまなかった！！ちゃんとできたから！」
サキ「ま、反省してるなら別に構わないわ。・・・とりあえずお疲れ様」
キョウシロウ「サキ・・・」
サキ「ふふっ、じゃあ『でも、あんたみたいな低脳な蛆虫には今後一切近づいてほしくないの』」
キョウシロウ「・・・え？」
サキ「え？は？こ、これは！『言った通りよ。私、クズな男に興味ないの。早く消えてくれる？』」
キョウシロウ「うう・・・サキが・・・サキがそんな風に思っていたなんて・・・！うわあああああああん！！！」ッダッダッダッダ！！！
サキ「キョウシロウ！！違う！！待って！！」
イサム「おお・・・女性の声でもいけましたね・・・！キョウシロウ君には悪いですが・・・」
テツ「お、部活か。おうおう、若いモンは元気でいいのう」
ユキエ「あ、先生、こんにちは」
テツ「おう、こんにちは」
ユキエ「でわ・・・」
テツ「青春しろよ！『おい、待て！』」
ユキエ「はい？」
テツ「『ユキエちゃ〜ん、今日の下着何色やぁ？ちょっとおじさんに教えてみぃ』」
ユキエ「な・・・！」
テツ「え？これは！『ほれほれぇ、減るもんじゃないじゃろ？』」
ユキエ「ひぃ！」タッタッタッタッタッタ！
テツ「おい！待つんや！！」
イサム「ははっ・・・なんだ・・・！完璧じゃないですか！！」
クレハ「『もう！お兄ちゃんなんかだあああいっきらい！！』」
アオバ「なん・・・だと・・・！ク、クレハアアアアアアア！！！」
マブイ「『へい！そこの激マブちゃんよ！！俺とデートしない？』」
ミロク「・・・・・・」
キト「『あぁ・・・この病気は誰にも治せません・・・なぜなら・・・“恋の病だから”！！』」
レン「ど、どうしたんだ？保険医？」
イサム「はぁはぁ・・・ちょっと調子に乗りすぎてしまいました・・・」
イサム「もしばれちゃったらどうしよう・・・」
イサム「そうだ！！会長の声でこれを録音しておけば！！」
「コンクールの強化練習のためイサム・フジワラにこの特訓を我が命じた・・・すべての責任はこの生徒会長・イザナミが請け負う・・・」
イサム「よし・・・と。これで何とか」
イザナミ「なるわけなかろう・・・」
イサム「ひぃ！！」
イザナミ「なかなかよい茶番を演じてくれたな・・・くっくっく」
イサム「あ・・・これは・・・・」
イザナミ「くっくっくっく」
イサム「会長・・・・・全員への謝罪・・・済みました・・・・」
イザナミ「これで後始末は終わったな？」
イサム「出来心とはいえ・・・調子に乗ってしまいました・・・（みんな怖かった・・・）」
イザナミ「己の力が確かなモノであると感じたとき、人は我を忘れその事実にとり憑かれてしまうものよ・・・」
イサム「はい・・・」
イザナミ「イサム、お前の演技に対する姿勢はなかなかのものだ・・・。しかし今回はその気持ちがあらぬ方向へと向かってしまった・・・」
イサム「言葉もありません・・・」
イザナミ「形は違えど、今回のことで自信がついたであろう・・・、さらに精進せよ。我は期待しておるぞ？」
イサム「か、会長・・・ありがとうございます！」
イザナミ「くっくっくっく」
イサム「練習、いってきます！」タッタッタッタ
イザナミ「さて・・・ん？」〜♪
『From：ミロク』
「兄様、生徒会の仕事で一緒に帰れなかったんは気やまんといてな？
大丈夫、うちも気にしてまへん。
夕飯作って待ってるね♪」
イザナミ「ミロク・・・・・（これからはイサムに影武者を頼んでみるか・・・）」
マコト「おら！トラノ！行くぜ！」
カキン！
トラノ「おぉ、来た来た！」
パシッ！
トラノ「はっは！マコト、どんなもんやい！！」
マコト「たくっ、ただのフライだっつーの！……じゃ、次はどうだ！」
カキン！
トラノ「お！際どいな……！だがそこでかっこよくダイビングキャッチや！！」
ズザザザザ！……グギ！
トラノ「―――つ！……ありゃりゃ……ちょっと捻ってもーたわ……あてて……」
アスカ「ねぇマコト……、トラノ君なんか様子が……」
マコト「豪快に飛んだからなぁ……ん？―――まさか！ケガか！」
トラノ「ふぅ……こんくらいつば付けときゃなおるやろ……ん？なんやマコト……血相変えて走って……」
ダッダッダッダッダ！
マコト「トラノ！大丈夫か！？」
トラノ「あぁ……大丈……（そや……せっかくやから……）―――あでで！！」
マコト「おい！まさか変に痛めたのか！？」
トラノ「いてぇ……！いてぇよ……！マ、マコト……すまねぇ……」
マコト「トラノ！だ、大丈夫か……？」
トラノ「これは……もう無理かもしれへん……俺の足……」
マコト「お、おい！何言ってるんだ！？何弱気に……！」
トラノ「自分の足やからわかる……これは、治らんかもしれへん……」
マコト「何言ってんだよ！一緒に甲子園行くんだろ！？こんなことで何諦めてるんだよ！」
トラノ「マ、マコト……（あかん……ちょっとやりすぎた）」
マコト「俺たち共に実力で4番を背負うために競い合ってきたじゃねーか！こんなことで終わっていいわけねぇ！！」
トラノ「あ、……マ、マコト、実はな……？」
マコト「俺たち約束したじゃねーか！なあ！？俺たちで……！」
アスカ「マコト！先生連れてきたわ！」
キト「はぁはぁ！トラノ君！安心してください！すぐ看ます！」
トラノ「あ、あぁ……すいません……」
マコト「先生！トラノは……トラノは大丈夫ですよね！？すぐ治りますよね！？野球出来ますよね！？」
アスカ「マコト！静かに！」
キト「…………」
マコト「トラノ！安心しろ！先生が看てくれるんだ！大丈夫だ！」
トラノ「は、はは……」
アスカ「先生……」
キト「…………これは！」
マコト「先生……まさか！！」
キト「…………極極々軽度の…………捻挫ですね。湿布は……一応貼っておきますか」
マコト「……は？ね、捻挫？」
トラノ「い、いやぁ〜、ちょっと驚かすつもりやったんや……。ははっ、自分……演技のセンスもあるんやな！……ははは」
アスカ「…………」
マコト「ただの……捻挫……」
トラノ「は、はは……、ほんの冗談や！気にしいへんといてな、な！」
マコト「何が、『気にしいんといてやな』だ！どれだけ心配したかわかってんのか！」
トラノ「すまん！ほんまに……！」
マコト「ふっ……、解った……お前がそんなにケガしたいんだったらなぁ……」
トラノ「マ、マコト……？」
アスカ「まさか！」
マコト「ぶっ倒れるまでノックしてやるぜ！！1000本なぁ！！」
トラノ「ちょｗｗｗｗｗｗ待てや！」
アスカ「あ、先生も下がりましょう」
キト「そうですね。いつでも手術が出来るように待機してます」
トラノ「おい！お前等―――うわ！」
ビュン！
トラノ「マコッ―――！うわ！」
マコト「あと998球ぅ！！！」
カムイ「……今日は……晴れてよかったな…………」
カムイ「日の……光は……心地いい……」
カムイ「…………すぅ……」
カムイ「……ん？………またか……」
ウォシュレット「ヒャッハ〜！君可愛いねぇ！何年？」
ユキエ「…………あ、あの……」
ウォシュレット「もしかして新入生？だったら俺が校舎案内してやろうか！」
ユキエ「……私、用事がありますので……」
ウォシュレット「なんだよ！ね？ちょっとくらいいいじゃん！ね？」
ユキエ「大丈夫です……私はこれで…………」
ウォシュレット「ちっ！いいじゃねーか！少しくらいよぉ！減るもんじゃねえだろ！」
ユキエ「本当に……大丈夫なんで……」
ウォシュレット「んだよ！ウジウジしやがって！！先輩の言うことが聞けねぇってのか！？おら！」グイッ！
ユキエ「あっ……！いった……！」
ウォシュレット「おら！ついてきな！！」グイグイ！
ユキエ「やだ……！いや……！だ、誰か……！」
ウォシュレット「ヒャッハ〜！会長は公務でここは校舎裏！誰も―――グハァァ！！！」ドゴォ！！
カムイ「…………睡眠を邪魔するなと……言ったはずだ……！」
ユキエ「……！」
ウォシュレット「ぐ、ぐふぅっ……カ、カムイ……てめぇ……！」
カムイ「……懲りんというのなら…………」ギロッ！
ウォシュレット「……あれ？そういえば俺……先生に呼ばれてたんじゃね！？急がないと！じゃ！」
ビューン！
カムイ「…………」
ユキエ「あ、あの……！」
カムイ「なんだ……？」
ユキエ「た、助けていただいて……あ、あり……」
カムイ「……ここはあまり人目に付かない……今度からは気をつけるんだな……」
ユキエ「は、はい」
カムイ「…………じゃあな」
ユキエ「あ、ありがとうございました……！」
カムイ「…………ふっ」
スタスタスタ……
ユキエ「…………////」
マブイ「はッ！せいッ！！」
マブイ「・・・・・ふぅ。ひとまずこんなもんだな・・・っと。」
サン「（す・・・すごい！空手部に入ろうと思って見にきたけど・・・こんなすごい人がいるなんて・・・！主将かな？）」
マブイ「お茶、お茶っと・・・・・ん？」
サン「（あ！こっち見た！・・・ヤバイ！怒られる！！）」
マブイ「・・・おい、誰だ？・・・何隠れてる」
サン「あ・・・え・・・えっと・・・」
マブイ「新入生か・・・もしかして入部希望者か？」
サン「あ、は、はい！・・・おいら空手部に入りたくて・・・あ、勝手に練習覗いちゃってゴメンナサイ！！」
マブイ「はっ、別に謝ることじゃねえよ。それに入部希望ってんなら別に練習くらい見られても構わねえぜ」
サン「ありがとうございます・・・！へへっ、おいら武術に興味があるんだ！だから空手部に入って、その・・・主将みたいに強くなりたい！！」
マブイ「主将？・・・ははっ、やっぱりあいつにあこがれる奴は多いんだな。ほかの入部希望者は口を揃えて主将みたいになりたいって言ってるしな」
サン「・・・え？あ、あのおいら先輩のことを言ってて・・・あれ？主将じゃない・・・？」
マブイ「ん？・・・はっはっは！俺のことを言ってたんだな！いやぁ、恥ずかしいぜ。ちなみに俺は副主将、まぁ副部長みたいなもんだ」
サン「え？じゃ、じゃあ主将って・・・」
マブイ「カキョウ・マエダって奴知ってるか？この学園じゃ仮面の会長の次に有名な奴なんだ。自由気ままな奴でな、肩書きは主将だが、いろんな部を掛け持ってあまりこの部活に参加してないんだ。」
サン「そんな人が主将やってるんだ・・・」
マブイ「あいつは何でも卒なくこなせるからな。いろんな部から引っ張りだこなんだよ。それにあいつに主将をやらせておけば、俺は他の事に気を使わず練習一本に集中できる。・・・つまりはそういうことだ」
サン「で、でも肩書きは主将だからやっぱり強いの？」
マブイ「ああ、悔しいがな。だが俺も負けてはいない。最近あいつと組み手をしていないからどれだけ追いついているか早く知りたいくらいだぜ」
サン「やっぱり先輩たちはすごい人ばかりなんだ・・・おいら・・・頑張れるかな・・・」
マブイ「気持ちの問題だ。俺はただ強くなる一心で今までやってきたからな・・・下手な心配している暇があったら練習していた。結局は気持ちしだいだ」
サン「・・・うん！おいら・・・頑張る！先輩みたいに強くなる！」
マブイ「へへっ、なかなかの意気込みじゃねえか。じゃ、お前が入部したら俺が鍛えてやるから覚悟しろよな」
サン「あ、厳しいのは勘弁してください・・・！そしたら頑張るよ！」
マブイ「へっ、現金な奴だな」
〜生徒会室〜
ナダレ「っと、これで大体の説明は終わりよ。覚えた？」
リョータ「んんん・・・資料がたくさんあって大変ぜよ・・・けんど、それだけにやりがいがあるっきに！」
ナダレ「ふふふ、リョータ君は頼もしいわね」
ミナミ「とても私の二つ下には見えないです。さすが特別進級しただけありますね」
リョータ「へへっ、おまさんらぁ、おっこうぜよ！あんなんは偶然っきに、わしはただ早く視野を広げたかったから高等部に志願したんぜよ！」
ナダレ「（もう、この直向さは何なのです？・・・たまらないですわ）」
ミナミ「やっぱり会長の目に狂いはないようですね。さすがです」
ナダレ「あ、そうそう。まだ資料室の説明していなかったわね。今からするから付いてきてリョータ君」
リョータ「わかったぜよ」
ナダレ「（あそこは鍵が付いてるから・・・ふふっ）」
ガチャッ
ナダレ「ここが資料し―――きゃ！」
イザナミ「・・・どうかしましたか？・・・ナダレ先生」
ナダレ「え！いえ、何でもございませんわ。・・・少し資料室の案内をと思いまして」
イザナミ「それはそれは・・・よき指導で・・・」
ナダレ「ほほほ・・・（くっ・・・イザナミ君、読んでいましたわね・・・！）」
リョータ「どうしたんが？」
イザナミ「ふっ・・・どうもせぬ。・・・我はこれから公務に勤しむ。精々励むのだな・・・」
リョータ「了解ぜよ！頑張るっきに！」
ナダレ「心配は無用でしてよ、ほほほ。（釘を刺されてしまいましたわね）」
イザナミ「くくく・・・」
〜裏庭〜
Eg『カイ、お前は部活動はやらないのか？』
カイ「わっかんね。適当に見て回ったけどさ、何をやりたいかがわからないから決めようがなくて・・・」
Eg『目的意識がないのか。高等部に進学した意味がないな』
カイ「べ、別にいいじゃねえか！とりあえず高等部に進学しただけでもよ！」
Eg『ムキになるな。責めているわけではない。ただ、目標のない生活は堕落の元だ。自己を管理する上でも、小さなことでも目標を定めるべきだとは思うがな』
カイ「別にやりたいことがないってわけじゃないんだよ・・・ただ」
Eg『ただ・・・？』
カイ「そのやりたいことにちゃんと打ち込めるかが心配というか・・・」
Eg『途中で投げ出してしまうことを恐れているのか？・・・無用な心配だな』
カイ「心配しちゃ悪いって言うのかよ！」
Eg『順序の問題だ。夢中に打ち込めることだからそれが好きということになる。その意味での“無用な心配”という言い回しだ。お前の感情を卑下しているわけではない』
カイ「いちいち言い方が引っかかるんだよお前は。・・・・・夢中になるかぁ・・・」
Eg『きっかけは案外そこらじゅうに転がっているものかもしれない。例えば花壇の掃除をしている女性がいるとする。』
カイ「例えばじゃなくて実際にそこにいるじゃないか・・・」
Eg『その女性は自然を愛する者であった。その精神にお前は共感し、そして・・・』
カイ「自然を愛するって、そんな壮大な考え・・・俺には」
Eg『お前は奉仕の精神に目覚め、晴れて真人間と・・・』
カイ「真人間って俺は欠陥持ちか！！」
Eg『・・・そんな大声出すと』
ミロク「君・・・どなたはん？」
カイ「・・・！あ、え〜。えっと・・・」
Eg『・・・・・』
ミロク「なんやさっきからしゃべっとったけど、一人なん？」
カイ「そ、そうですねぇ。ははっ」
Eg『テンパるな（ボソッ』
カイ「うるさ――！」
ミロク「？？」
カイ「あはははは、な、なんでもないですよ！・・・あ、と、ところであなたは何をしてたんですか？」
ミロク「うち？あれな、花壇の整備してたん。今日の仕事やったんよ」
カイ「仕事ですか？何かやってるんですか？」
ミロク「うちな、環境美化委員の委員長やってるん。あれはその一環なんよ」
カイ「環境美化ですか。いやぁ、すばらしいですよね！やっぱり学校は綺麗でないと！」
ミロク「あんさんもそう思う？ふふっ、なんかうれしいわぁ〜、そうやってちゃんと言ってくれる子」
カイ「あ、あはははは・・・そ、そうですか？」
ミロク「何かあんさんのこと気に入ったわ。どう？もし部活動決まってへんなら委員会やってみいへん？」
カイ「委員会ですか・・・？どうしよう・・・」
Eg『ぜひやらせてください！』
カイ「な・・・！ちょ、音声真似んな！!」
ミロク「え！ほんま！おおきにぃ〜！ちょうど人手が足りてなかったんやて！なんなら今から来てみる？他の子も喜ぶわぁ」
カイ「あ、あの、さっきのは！」
Eg『もちろん行かせてください！』
カイ「ちょ！また！」
ミロク「よかったぁ！・・・じゃ、こっちやで、ついてきてや〜」
カイ「あ〜！ま、まだちゃんと決まったわけでは・・・あぁ〜！！」
ズルズルズル・・・
アオバ「・・・正式に副会長か」
アオバ「・・・イザナミは解せんが、致し方ないか・・・」
クレハ「あ、兄上！どうしたの・・・？」
アオバ「・・・ん、クレハか・・・いや、気にするな」
クレハ「・・・そう。そうだ、兄上、・・・副会長に就任したんだね」
アオバ「む、そうだが・・・（情報が早いな・・・）」
クレハ「やっぱり・・・兄上ほどの器量だから・・・会長も推薦するんだね・・・！」
アオバ「――な！奴は関係・・・ない！」
クレハ「あ、ご、ごめんなさい・・・」
アオバ「――！す、すまぬな、突然・・・。とりあえず、できる限りはやって
みるが・・・」
クレハ「頑張って、兄上・・・！」
アオバ「・・・うむ」
クレハ「あ！そうだ、兄上！・・・私、春の甲子園の応援に・・・参加すること
になったの・・・！」
アオバ「甲子園・・・？応援とは・・・」
クレハ「アスカに誘われてね・・・。ミドリにも人数は多いほうが楽しいって・・・！」
アオバ「そうか・・・それはよかったな。・・・私たちの学園が勝てるように、応援・・・頑張れよ」
クレハ「あ、そ・・・それでね？・・・応援の時・・・その時にね・・・？」
アオバ「ふむ・・・」
クレハ「私・・・本当は・・・本当は嫌だったのだけど・・・どうしてもって言われて・・・」
アオバ「・・・どうしたのだ？」
クレハ「チ・・・チァ・・・」
アオバ「・・・・・・」
クレハ「チアガールの格好で応援するの・・・////」
アオバ「―――な！！なんだと！！！」
クレハ「あ、・・・べ、別に私はかまわないからいいんだけど・・・どうかな・・・///」
アオバ「（く・・・！イザナミの奴！！あれは嘘ではなかったのか！？）・・・クレハ！・・・すまぬ！」
シュバッ！
クレハ「あ・・・！兄上！」
〜生徒会室〜
アオバ「・・・イザナミ！！」
イザナミ「・・・？どうしたのだ・・・？血相を変えて・・・」
アオバ「貴様！！あれは嘘ではなかったのか！？」
イザナミ「・・・む？・・・何の――」
アオバ「・・・惚けるな！！・・・妹には、クレハには何もしないと・・・約束したのではないのか！？」
ミナミ「ア、アオバさん！どうしました！？落ち着いてください！」
イザナミ「・・・・・あのことか。あの刻言った通りだ。お前を試すための・・・口実だと」
アオバ「なん・・・だと！だが、現に！」
ミナミ「アオバさん！とりあえず落ち着いて！・・・何があったのか説明していただけますか？」
アオバ「イザナミ・・・貴様、クレハに・・・チ、チア・・・ｺﾞﾎｯ、甲子園の応援を命じたのか・・・？」
イザナミ「・・・してはおらぬ。・・・くくく、そうか、勘違いしおったか。くっくっく・・・」
アオバ「・・・なに？」
ミナミ「・・・もしかしてあのときの密話ですか・・・？」
イザナミ「くっくっく・・・そうか、あの内容では勘違いも無理はないな・・・」
アオバ「・・・！」
ミナミ「さすがにこうなっては私も気になって仕方がありません・・・。教えてはいただけませんか？」
アオバ「・・・！それは・・・！」
イザナミ「我がアオバに言ったのは・・『お前の大切な妹に、次の文化祭のメイド喫茶で働かせる』だ・・・」
アオバ「―――貴様！！」
ミナミ「まぁ・・・それはそれは・・・」
イザナミ「・・・だから、チアガールにおいては関係はない・・・」
アオバ「・・・く！（というか、なぜ知っている！）」
ミナミ「形はどうあれ、そこまでクレハさんのことを想っているのですね。ふふっ」
アオバ「・・・・・悪いか」
イザナミ「いや、アオバよ・・・お前のその貴妹を気遣う心意気に我は感銘を受けた・・・だからこそ、そんなお前と共に生徒会に興じたいと・・・我は願ったのだ」
アオバ「イザナミ・・・」
ミナミ「（やっぱり似たものを感じたのですね・・・）」
イザナミ「だが、・・・半ば強制に副会長の任に就くよう仕向けたのも・・・事実。不信感が拭えぬのなら・・・辞退も構わぬ・・・」
アオバ「・・・いや、今回は・・・私が悪い。・・・そして、一度就いた任務を放棄するほど・・・私は落ちぶれてはいない・・・！」
ミナミ「じゃあ・・・！」
アオバ「・・・副会長・・・続けさせてもらう」
イザナミ「くくく・・・」
アオバ「話は・・・終わった。失礼する・・・」
シュバッ！
ミナミ「アオバさん・・・よかったですね」
イザナミ「くくく・・・やはりアオバはよき慢舞よ・・・！」
アオバ「クレハ・・・すまなかったな」
クレハ「いえ、大丈夫よ」
アオバ「その・・・なんだ、チ、チア・・・チアガール・・・頑張れ・・・よ」
クレハ「うん・・・！」
〜廊下〜
カキョウ「おうおう！生徒会長さんじゃあないか！今日も気張ってるねぇ〜」
イザナミ「ふっ・・・カキョウか・・・相変わらずだな」
カキョウ「はっはっは！変わらないことがいいんじゃないか！・・・ま、お前さんは変えなきゃいけない使命ってモンを背負ってるから大変だと思うがねぇ」
イザナミ「くくく・・・この程度、我には造作もないこと・・・ほんの余興よ」
カキョウ「ははっ！やっぱりあんたが会長だと頼もしいね〜！人員も増えたそうじゃないか！あのアオバを選ぶとは、なかなか面白いもんだ！」
イザナミ「くく・・・お前と違って責任感の強い男だぞ・・・お前と違ってな」
カキョウ「はっはっはっは！粋じゃない言い方するねぇ！お前さんの冗談は！」
イザナミ「くっくっく・・・」
リョータ「誰ぜよ？あのでっかい奴は？」
ミナミ「あれはカキョウ・マエダさん。会長、アオバさんと同い年で、この学園ではイザナミさんの次に有名な人といった感じですね」
リョータ「だから会長とあんなに親しそうなが」
アオバ「奴は・・・イザナミの生徒会長選挙で影ながら援助していたからな・・・見た目によらず・・・細かい男だ・・・」
リョータ「やっぱりそれなりの風格があるぜよ！さすが３年・・・ん？あのバッチ・・・2年色・・・？」
アオバ「・・・ああ、カキョウは歳は俺たちと同じだが・・・学年は２年だ・・・所謂留年というやつだな」
リョータ「な、ま、まさか・・・あの人相当・・・馬鹿なが！？」
ミナミ「馬鹿だなんてとんでもないです！カキョウさんは学年でも１、２位を争うほどの秀才ですよ！？」
リョータ「え？・・・でも留年してるぜよ」
アオバ「・・・それは・・・あいつは去年突然学校を休学してな・・・旅をしていたそうだ・・・」
ミナミ「なんでも学校以外の世界を見て周りたいと言っていたようで・・・深い理由は存じ上げませんが・・・」
アオバ「気まぐれで・・・食えない奴だ・・・ま、カキョウだからこそと言ったところか」
リョータ「す・・・すごいぜよ・・・！やっぱり世界を見据える男は一味違うっきに！」
アオバ「そんなものか・・・？（というか、“世界”はスケールがでか過ぎだろう・・・）」
ミナミ「でも、私から見れば１年飛び級のリョータ君もすごいですけどね♪」
リョータ「い、いやぁ、わしなんてまだまだぜよ」
ミナミ「ふふっ」
アオバ「（カキョウに通ずるものがあるな・・・大きく成長しそうだな・・・）」