GF学園編・長編その1

ベニバナ「…あの…これは一体どういう事なんでしょう…」
ナダレ「うふふ、とってもよくお似合いですわ。」
ベニバナ「似合うっていわれても……うう…なんか足元がスースーするし…」
ナダレ「あら?女性の方の制服は皆そうですわよ?」
ベニバナ「…ですよね………ってそうじゃなくって!何で僕がセーラー服なんか着なきゃいけないんですか!!これって女の子の服…」
ナダレ「あら…お気に召しませんでしたか?せっかくベニバナ君のために用意して差し上げましたのに…」
ベニバナ「いや…だって、…うぅ…」

―食堂―
ベニバナ「(うう…周りの視線が気になって全然落ち着かないよ…)」
ナダレ「ふふ、早くお召し上がりにならないと、せっかくのお食事が冷めてしまいますわよ?」
ベニバナ「あっ、はい……モグモグ…(どうしよう…もしこんなことしてるの皆にバレちゃったら…)」


ミカン「おい、あの子誰だ?メチャメチャ可愛いんだけど!」
キイノスケ「あの子って…ああ、あのナダレさんとメシ食ってる子か。…あーあ、確かに可愛いな。胸は無いけど。」
ミカン「いやいやお前胸ばっか見てんなって。ほら、あのどこと無く儚げというか…恥じらいがあるというか…なんかこう…男心をくすぐられるような可愛さ、って感じ?」
キイノスケ「まあ、確かにウチの学校にはあまりいないタイプだよな。」
レン「なんだいなんだい、そりゃアタシに対しての当てつけかい!?」
キイノスケ「いててっ!い、いや、レンさんのことじゃな……ってちょっ、苦し…ギブギブ!!」
ミカン「機は熟した…よし、行くぞキイノスケ!出撃だ!!」
キイノスケ「おい、ちょっと待てって!…その前に俺を助け……ろ……」
レン「はっはっは!腕一つ振り解けないなんて、相変わらず情けけないねぇ!」

ナダレ「あら、ごきげんよう」
ミカン「こんにちは。今日はちょっとこちらのお嬢さんに用事がありまして…」
ナダレ「ええ、構いませんよ(あら?これはちょっと面白いことになりそうな予感がしますわねw)」
ベニバナ「え…僕に…」
ミカン「はじめまして、C組のミカン・ブルタークです。よろしく。」
ベニバナ「あ、はい…はじめまし…て……!?あっ///(ってミカンさんじゃないかぁぁぁ!なんでこんな時にぃぃぃ!)」
ミカン「(なにっ!俺の顔を見て赤面するとは…しかも恥ずかしがって顔を背けるとは…、これは行けるぞ!)
ははっ、そんな照れないで。さあ、見せておくれよ、君の可愛いお顔を…」
ベニバナ「(ちょっ、ミカンさん何言ってるの!?ああ、ナダレさん助けて…)」
ナダレ「(困った顔のベニバナ君…なんて可愛らしいんでしょう…もうちょっとそのままにしておこうかしら)」
ベニバナ「(って、ナダレさん…あの顔絶対楽しんでる……)」

キイノスケ「おいおい、女性に声をかけるのは俺の役目だろ?」
ミカン「なんだ、生きてたのか。てっきりレンさんに撃墜されたかと…」
レン「おいおい人聞きの悪いこと言うんじゃないよ。アタシもこの年で警察のお世話にゃなりたくないからね」
キイノスケ「(花畑は見えてたけどな…)」
ベニバナ「(なんでレンさんにキイノスケさんまで…これは最悪の状況…)」

ミカン「…さてさて、ちょっと邪魔が入っちゃったけど…今度は君の名前を教えてよ」
キイノスケ「邪魔とはなんだ邪魔とは」
ベニバナ「え!…あ…あの…えーっと…ベニ、じゃなくて…その…チェ…チェ……」
レン「(ん?この声は…)」
ベニバナ「あ!サクラ!サクラです!!」
ミカン「へえ…サクラちゃんか。可愛い名前だね」
レン「おいおい、サクラったって…こいつぁ羽前(山形)の…」
ベニバナ「!!」
ナダレ「うふふ、サクラさんはとても恥ずかしがりやな方なんで、あまりいじめないであげてくださいね。レンさん」
レン「!!…あ、ああ…(なるほど、また信濃の悪い癖か…)、いや、なんでもない。悪かったよ」
ベニバナ「(…助かった…のかなぁ…)」

―かれこれ30分経過―
ミカン「…で、そのミカンを絞ったのがポンジュース、ってわけよ」
サクラ(ベニバナ)「へ、へえ…すごいですね…(なんでこの人僕だって気づかないんだろう…)」

キイノスケ「ミカンのやつ、珍しくいい感じじゃないか…」
レン「ああ、そうみたいだね(いい感じ、って言ってもねぇ…)…」

ミカン「(うーん、コイツは今までのやつとは違う。こんなにも俺の話を楽しそうに聞いて…やっぱり俺に一目惚れしたのか?そうなのか??なら仕掛けるのは今しかないよな!!)あ、あの、サクラさん!」
サクラ(ベニバナ)「!あっ、はい、なんでしょう…?」
ミカン「実は…はじめて見た時から可愛い人だと思ってたんだけど…」
レン「(おいおい、いくらなんでもそれは…)」
ミカン「君とこうして話していてね、俺、君のことが好きになったんだ!」
サクラ(ベニバナ)「!!!(えぇぇぇぇ!ちょっといくらなんでも急…というか根本的に間違ってるというか…)」
ミカン「(よし、嫌がってない!これなら堕とせる!ここで最後のキメゼリフだ!!)
サクラさん!毎日俺のポンジュースを飲んでくれ!!!」

キイノスケ「(それじゃあほとんど下ネタじゃねーかぁぁぁぁ!!!!)」
レン「あ〜あ…」

―教室―
ミカン「で、OKしてくれたのよ!」
キイノスケ「今でも信じられねぇ…」
キョウシロウ「スゴイっすね!これでリア充の仲間入りじゃないっすか!」
ミカン「だろだろwwwいやぁあれは絶対一目惚れしてたね。ふふふ…ついに…ついに我が世の春が来たぁぁぁぁ!!」
キイノスケ「お前それ俺の台詞―!」

……

レン「やれやれ、お気楽なもんだねぇ」
ベニバナ「どうするんですか!ミカンさんその気になっちゃってますよ!!」
ナダレ「あらあら、ベニバナ君だって実は嬉しかったんでしょう?『あ…是非…』なんて言っちゃってw」
ベニバナ「いや、あれはその場の雰囲気におされて…つい…」
レン「さぁて、この先どうなるのかねぇ…w」


 




〜日曜日某峠〜
ウォシュレット「ヒャッハーこの峠最速は俺たちだぜぇ」(GS400)
ウンコ「ヒョォォー当たり前よぉ」(CB400)
チャッカマン「誰も前は走らせねぇぜぇ」(ZEPHYR750)
パァーンパァァッー
ウォシュレット「バカが来たぜぇ」
ウンコ「いっちょからかってやるか」
チャッカマン「おうよ」
ヒュン!!!パァァァァン
ウ・ウ・チ「・・・・・・・・・」
ウォシュレット「なんじゃぁありゃぁ」
ウンコ「ゲホッすげぇ」

ナダレ「話にならないわね、つまらない峠ですこと」(RVZ500)

ウンコ「全然見えねぇ」
ウォシュレット「ヒャッハーそうでなくっちゃ面白くないだろうよ」
チャッカマン「いくぜぇ」
シュン!
パァァーンパァァァァー

マエダ「どけどけぇ!松風のオイル浴びたくなけりゃぁなはっはっはぁ!」(RG500γ)

ウ・ウ・チ「・・・・・・・・・」
ウンコ「帰るか・・」
ウォシュレット「そうするか」
チャッカマン「そうだな」


ナダレ「こんなものかしらね」
パァァァァーン
ナダレ「あら、楽しめそうね」
マエダ「んー、あのRZV早いんだけどまだまだ甘いねぇ」
あんまり追い込むと自爆しそうだしさっさと決めますか
ナダレ「このコーナーの突っ込みにってえ!えっ!」
マエダ「ほんじゃ、お先」左手を上げて走り去る
ナダレ「ちょっと、ちょっとまちなさーい」

〜峠頂上喫茶店駐車場〜

マエダ「よっと、お、お早いおつきですなぁエチゴ先生」
エチゴ「いやぁこの車じゃマエダ先生と走るわけに行きませんからね」(SJ40FM)
マエダ「さて、ちょいと失礼して一服させてもらいますよ」
エチゴ「どうぞどうぞ、ここのおにぎりは美味いが逃げませんからね」
パァァ・パランパランパラン
ナダレ「やっと追いつきましたわよ、ってマエダ先生!(///)」
マエダ「なんだテンホウインだったのか、人馬一体忘れてないか?
馬もバイクも一緒だ馬はともかくバイクにはまだ乗せられてるな」
エチゴ「そろそろ」
マエダ「そうそう、エチゴ先生推薦のおにぎりでしたな、テンホウインもどうだ?」
ナダレ「はい、いただきますわ」
カランカラン
???「やかましい!コーヒーくらい静かに飲ませんかい!店内まできこえとるぞ!」
ナダレ「えっ?」
マエダ「いやぁ、これここれは」
エチゴ「ダテ校長」

ダテ「わっはっはマスターこの三人の払いはワシにつけといてくれ、またくるでの、若いからといって無理するでないぞ?ん?」

ナ・マ・エ・「・・・・・」

ダテ「ではまた明日の」カシュン!パンパンパンパン走り去るダテ(SS750)

エチゴ「渋い」
ナダレ「ちょちょっと、先生ぃーアレはなんなんですの?マッハなんて反則すぎますわ」
マエダ「流石伊達者」

エチゴ「まぁまぁ、折角のおごりのようですし」
マエダ「好意を無にするわけにはいきませんな、
テンホウイン好きなものを頼んでいいぞ」
ナダレ「本当ですの?」(いっぱい頼んじゃお)
マエダ(まだまだ、色気より食い気だねぇ)
エチゴ「マスター、おにぎり全種類ね」
マエダ(食い気なら上手がいたか)「マスター、コーヒー」

休日の一幕であった
 

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