GF学園編・長編その2

エイト「……ということだ。再来週にはもうテストだ…各自きちんと復習しておくように」
カムイ「…起立、礼」
ありがとうございましたー

キョウシロウ「もう2週間後にはテストかよ…これはまずい、まずすぎるぜキョウシロウ…」
キョウシロウ「このままじゃ、またキョウコにこずかい減らされちまう…!」
キョウシロウ「まてよ…そうだ、俺には頼りになる仲間がいるじゃねえか!!」

放課後、空手部
キョウシロウ「今日もいい汗かいたぜ!おっ、マブイのやつまだ練習してるのか」
キョウシロウ「なあマブイー!」
マブイ「…何だよ」
キョウシロウ「2週間後にはテストだって覚えてたかー?このままじゃ俺やばいからさ……」
マブイ「知るか。俺は俺の唐手を極めるだけだ」
キョウシロウ「………。(マブイはアテになるわけないよな…)」

キョウシロウ「仕方ない、次は誰にあたろうか…っと丁度いい!キバじゃねえか!」
キバ「おうキョウシロウ、今から帰りか?」
キョウシロウ「そうそう。で、もうすぐテストだし、今から暇ならちょっと勉強を見てもらいたいなあと…」
キバ「それが今からちょっとばかり『悪い子』に灸を据えてこなくちゃならなくてよ。売られた喧嘩は借金してでも買えってな!」
キバ「お前もいれば百人力だ、ちょっと手伝ってくれよ」
キョウシロウ「あ…そういえば俺キョウコに頼まれた用事があるんだった」
キバ「キョウコちゃんの頼みとあれば破るわけには行かないもんな、まったくいい兄貴だなお前もよ」
キョウシロウ「いや、悪いな…」
キョウシロウ「………。(また喧嘩して、怪我でもしたらキョウコになんて言われるか…)」

キョウシロウ「キバもダメか…残るはリンドウマル!まだ帰ってないよな…」
キョウシロウ「お、いたいた! おーい!リンドウマルー!!」
リンドウマル「キョウシロウか。まだ残ってたのか、練習ご苦労様だ」
キョウシロウ「ああ、まあな。そういえば今日、部活に出てなかったけどよ…どうしたんだ?」
リンドウマル「それが…そろそろ来年の春〜夏の祭りに使う花火の仕込みを始めなきゃならねえんだな」
リンドウマル「その関係で忙しいもんでよ…勉強もままならないことになりそうだから、ちょっと部活は休んで先生に直接指導してもらってるわけさ」
キョウシロウ「そうか…花火職人の家ってのも色々と大変なんだな…」
リンドウマル「ま、俺はキョウシロウと違ってある程度できるからいいけどな!ハハハ!」
キョウシロウ「言ったな?そう言われたからには、今回のテスト…絶対に負けられねえ!」
リンドウマル「おお、熱いじゃねえか…!その意気だ、頑張れよ!ワハハハ!!」

キョウシロウ「………。(つい見栄張っちまった…まずいぞこれは)」
キョウシロウ「あいつ花火に携わってて興味あるからか、化学はよく出来るんだよな…教えてもらえばよかったえ、くそっ…」

キョウシロウ「どうすれば…このままじゃこづかいが…」
キョウシロウ「そうだ、ちょっと頼りないがここは仕方ない、あいつがいるじゃん!」

プルルル…
キョウシロウ「もしもし、サンー?」
サン『キョウシロウ兄ちゃんかー!』
キョウシロウ「兄ちゃんて呼ぶのやめろよ、同じ学年なんだし」
サン『別にいーだろー、兄ちゃんって感じなんだしさ!で、何の用?』
キョウシロウ「今度テストがあるだろ?俺このままだとやばいからさ…」
サン『俺に教えて欲しいってことだね!いいよ、数学でしょ?』
キョウシロウ「さっすがサン!お前数学だけは天才的にできるもんなー!頼むぜ!」


サン「で、この式を展開すると…こうでしょ、だから答えは…」
キョウシロウ「ちょっ、ちょっと待ってくれ…全然わかんねえ」
サン「えーっ、このくらい簡単じゃーん」
キョウシロウ「第一なんでいきなりこの値が出てくるんだ?あと途中式はどうなるんだよ??立式からしてわかんねえし…」
キョウシロウ(そもそもこれ発展問題でしかも難問だぞ…もっと基本から教えてくれ…)
サン「そりゃこの問題ならこの式を立てれば早いし、この式が立ったら答えはこうなるに決まってるよー!」
キョウシロウ「………。(ダメだ、俺の頭じゃ理解できねえ…)」

サン「全くだらしないなあ、兄ちゃんは」
キョウシロウ「お前が天才過ぎるだけだ、こと数学に関してな…」
サン「褒めてもなんにもでないよー?」

キョウシロウ「さすがにこの時期の図書館は学生が多いな」
サン「そうだねー、さっきもナダレ姉ちゃんとか、何人かうちの生徒を見たよ」
キョウシロウ「テストの時期にはウチの学園生、みんなここに来るからなー」
キョウシロウ「ん…?ナダレさんがいるって?」
サン「うん、来るときに向こうで見たよー」
キョウシロウ「そうか、じゃあ俺ちょっとナダレさんに挨拶してくるぜ」


キョウシロウ「ナダレさんじゃないスか」
ナダレ「あら、キョウシロウ君。貴方も図書館で勉強?珍しいことですわね」
キョウシロウ「生活がかかってますからね、何としてもいい点を取らないとまずいんスよ」
キョウシロウ「というわけで、容姿端麗・文武両道のナダレお姉さまに少しばかりお力をお借りしたいんスけど…」
ナダレ「私もそうしてあげたいのは山々なのですが…もう先客がおりますのよ」
キョウシロウ「先客…?」

ベニバナ「………。」
キョウシロウ「あ、もしかしてミカンがベタ惚れしてた…サクラちゃん?」
ベニバナ「……////」
キョウシロウ「てっきりミカンさんと一緒に勉強してるもんかと思ってたけど…」
ナダレ「そういうわけで…彼女の勉強を見てあげなくてはなりませんの。ごめんなさいね。」
キョウシロウ「それならしょうがないッスね、サクラちゃんも頑張ってな!」
ベニバナ「………。(キョウシロウさんにまでまじまじと見られちゃったよ…)」

ナダレ「ふふっ、やっぱり女の子みたいで可愛いですわ、サクラちゃん」
ベニバナ「////(ナダレさんの笑顔こそ…すごく可愛いです、なんて言えない)」

サン「遅かったねー」
キョウシロウ「ちょっとばかり思わぬ展開だったからな」
キョウシロウ「ナダレさん以外にも何人かウチの生徒を見たぜ。カイ、リョウタ、ケヤキが一緒に勉強してたな」
キョウシロウ「マコトさんはアスカさんと一緒だったな。羨ましいぜ」
キョウシロウ「ユーリのやつに至っては、周りを女の子に囲まれてて……」
サン「ユーリの兄ちゃんは勉強できるしかっこいいし、優しいし…キョウシロウ兄ちゃんとは大違いだもんなー 嫉妬はダサいぞー」
キョウシロウ「…サン、今俺のことをダサいって言ったな…!」
サン「うわっ、まずいぞ…これは逃げるしかない!!」ぴゅー
キョウシロウ「くそっ待て!!超能力で逃げるだなんて卑怯だぞッ!!!」

キョウシロウ「…サンにも逃げられちまった…いよいよ本格的にまずいぜこれは」
ジョウ「…クレハちゃんに逃げられてしもた…いよいよ本格的にまずいでこれは」

キョウシロウ・ジョウ「ジョウ!」「キョウシロウやないか!」
キョウシロウ「お前が一人図書館で勉強とは珍しいな〜、来年はきっとダメ虎が優勝するぜ。タケルに教えてやろう」
ジョウ「うるさいわ!お前こそいっつも授業中に居眠りしとるやないか!それが勉強か〜、きっと来年浦和は降格してしまうわ」
キョウシロウ「…今回ばかりは勉強しないといけない理由ってもんが俺にもあるんだよ」
ジョウ「ほほう?しかしアホのキョウシロウが一人で勉強してどうなるものか見ものやで」
キョウシロウ「…実はさっきまでサンと一緒に勉強してたんだけどよ。色々あって逃げられて」
ジョウ「…俺もさっきまでクレハちゃんと一緒やったんや…だけど下手なボケかましたら怒ってどこか行ってしまったわ」

ジョウ「…ものは相談なんやけどな、よければ一緒に勉強せえへん?」
キョウシロウ「…俺も同じこと言おうとしてたぜ。死なばもろともって言うしな!」
ジョウ「せめて旅は道連れって言ってほしかったで…」


 




各GFのテスト風景
カムイ「この問題…うーむ」
カムイ「アイヌの神よ…俺に力を…!」
コロコロコロ
カムイ「よし。答えはB…か」

ヒバ「ピンポイントで出るだろうと睨んでたとこだ…鷹の目をなめてもらっちゃ困るべ」
チェリー「ええと…これは…ナダレさんに教えてもらったやつかな?どうやるんだっけ…」
キバ「こんなもん分かるわけねえだろ!」
ミナミ「これは…基本ですね。こうかな。」
マサジロウ「独眼龍に解けぬ問題無しじゃ」
ケヤキ「俺はこのテストで満点を取るために修行を重ねてきた…!解かないわけにはいかない!」

キョウシロウ「テストだけはどうしても…最強とはいかないんだよなあ…わっかんねえ」
ミック「僕にこんな問題を解けだって?笑わせるね、ハハッ!」←解けない
マコト「英語ならまかせとけ!あとはからっきしだけどな!」
サン「数学なら楽勝なんだけどなあー。国語なんて何の役にたつんだよー!」
ユーリ「この程度…造作もありませんね」
アカギ「がっはっはー!全く分からんぞ!」
エイト「予習復讐は完璧だ…この程度」←でも字のバランスが気になりすぎてダメ
ゴウザブロウ「てやんでえ!江戸っ子がこんな些細な歴史事件を覚えてられるかってんだべらぼうめぇ!」

エチゴ「俺を舐めてもらっちゃ困る…IQ180、六カ国語に精通…ペーパーテストごとき」
ナダレ「簡単すぎて退屈ですわ…」
キト「要点を押さえるのは得意ですからね…こうでしょうか」
カキョウ「俺が何故解けるかって!? 元々賢いからよ!!」←前田慶次は文武両道
サキ「この問題前にも出たわね…今度こそは・・・・・・解ける!」
スノッチ「この問い…なかなかの難問のようだ。しかし私なら解ける!」
スルガ「人生経験の厚み、ってのはこういうところで役に立つモンだな…」
シュウヤ「こんな問題簡単だがやwwwwwwwwww俺のこと舐めてるとしか思えんぎゃwwwwwwwwww」

イサム「心理状態を述べる問題ですか…。登場人物の役を演じれば………見えた!こうだっ!」
キイノスケ「おいミカンー、お前この問題解けたか?ちょっと見せてくれよ」
ミロク「勉強はしっかりしてきたけど…これでええんかなあ。ちょっと自信ないわあ」←出来てる
ジョウ「どないな珍回答して笑わせてやればええんやろ……閃いた!これでどうや!」
クレハ「くっ…勉学も頭領としての修行の内…このような試験など瞬殺してくれる」←できない
アオバ「……木遁・答案透視」←兄妹そろって勉強はできない
タケル「あーダメや…しかし勝負は9回ツーアウトからやで!!」

イザナミ「この様な試験など…児戯に等しい」
ガイ「…下らねえ……」←できてる
モモタロウ「おいミカン!キイノスケ!カンニングするんじゃない!!」
テツ「極道のモンに勉強なんてモンはいらんけえのぅ…ワシには解けん」
ドウマン「怨霊どもよぉ…我に解答を教えよ…ぶるぁあああああ!」
ドンベエ「食いごたえのありそうな問題じゃねえか…。熱すぎてよぉ、喰えねえ問題ばっかりだぜ!」
ミカン「なんだキイノスケ、お前もこれ解けてないのか…俺も聞こうと思ってたんだけどよ」
トラザメ「赤点が怖くて海賊家業がつとまるかってんだよ!」←不貞寝
リョータ「ちゃちゃ…こりゃ簡単ぜよ… たまたま勉強したところが当たるとは!一本釣りぜよ」

ハヤト「この試験のために猛トレーニングを重ねてきたのです!私がいい点数を取れば!宮崎が光を浴びるぅ!」
ヒカル「山伏の修行に麺の修行…修行ばかりで勉強してこなかったからなあ…次は勉強の修行かなあ」
リンドウマル「真っ白に…燃え尽きたぜ…」←見た瞬間に解けないと悟った
トキサダ「この私に解けない問題などないのじゃ!もうこんなに解答欄を埋めたぞ!」←でも間違ってる
トーゴー「うむ……こうか」
カイ「(やべえ…分からないぞ…。EG、ここをこっそり教えてくれ)」EG『カイがカンニングしようとしてるぞー』カイ「おいっ!」
レン「あっはっは!簡単さねこんなの!」←でもあんまりできてない
マブイ「『旧世紀の1992年に開かれた、ワシントン会議の日本の全権大使は誰か答えよ。』…だと?知るか。」


 

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