地方別反省会 〜関東編〜

キョウシロウ(サイキョウ)「よーし!第一回ガンダムファイト地方別反省会・関東編、はじめっぞ!!」
パチパチパチパチ…
キョウシロウ「…というのは建前で。へへへ…アカギさん、礼のブツちゃんと用意してくれたっスかね?」
アカギ(ダルマー)「おおよ!だるま屋の厨房からたらふく酒をちょろまかしてきたぞ!がっはっは!!」
マコト(ベイスター)「って酒かよ!!アカギさん、また奥さんにぶっ飛ばされるよ?」
アカギ「承知の上よ!キョウシロウがどうしてもって言うんでな!…あとサン、お前にはジュースだ」
サン(チャオズ)「えー!?俺もお酒のみたいよー!!」
ミック(ネズミー)「ハハッ、反省会する気ゼロだね。関東の未来が危ぶまれるよ」
エイト(ナットウ)「本当に親父そっくりだな…。一瞬あのバカが蘇ったのかと思ったぞ」
ユーリ(ウェルチ)「やれやれ…あなたという人は…だいたい貴方は未成年でしょう。ここには警察官の方もいるんですよ?」
キョウシロウ「大丈夫だって、ユーリ。江戸っ子のゴウザブロウさんなら軽〜く目を瞑ってくれるはずさ!」
ゴウザブロウ(オーエド)「へっ!祭りに水差すたぁ江戸っ子の名折れでぇ!!」
キョウシロウ「よっ!さすが天下のゴウザブロウさん!話が分かってるゥ!」
ゴウザブロウ「ただしキョウシロウ、てめーは駄目だ」
キョウシロウ「なぜに!?」

〜回想〜

ヨシノ「これでいいかな?」
イチョウ「これでだいじょうぶだよ」
ゴウザブロウ「お?ヨシノ、イチョウ、誰に手紙書いてるんでぇ?」
ヨシノ&イチョウ「キョウシロウおにいちゃん!!」
ゴウザブロウ「な…何だとぉ!?そ、そ、そいつはまさか“ふぁんれたぁ”って奴かぁ!?」
ヨシノ「うん!」
イチョウ「キョウシロウおにいちゃんかっこいいもん!」
ヨシノ&イチョウ「ねー!」

〜回想終了〜


ゴウザブロウ「雷門落としぃぃぃッ!!」
キョウシロウ「ぎゃあああああああッ!!」
ゴウザブロウ「てやんでぇ!べらぼうめぇ!うちの娘はてめぇなんぞにやらん!!埼玉に帰りやがれ!!」
キョウシロウ「ゴフッ…す、すんません…さすがに六歳は守備範囲外っス…」
サン「兄貴って年下に好かれるタイプだったんだねぇ…」
マコト「子供にゃ人気みたいだぞ?何故か知らねぇけど…」
ユーリ「きっとあの単純さが好かれるのでしょう。私はどうにも男性のファンが少ないようで…羨ましいですね」
エイト「お前が言うと皮肉にしか聞こえんぞ」
ミック「ハハッ、今ちょっと殺意が沸いたよ。山梨なんてマイナー県のくせにさ!」
アカギ「がっはっは!それは言わないお約束よ!さてと、それぞれ飲み物が回った所で始めるかい?司会!」
キョウシロウ「うっス!危うく首の骨が逝っちまって死ぬトコだったっスよ!」
ゴウザブロウ「ケッ!しぶてぇ野郎だ!」
エイト「まさしく殺しても死にそうにないな。今日の議題はどうすればキョウシロウを殺せるか、にするか?」
ミック「あ、それ賛成!僕も色々試してみたかったんだよね!ハハッ!」
キョウシロウ「な、何本人の前でメチャ物騒なこと口走ってんスか! とりあえず乾杯〜!」
一同「乾杯〜!!」

ワイワイガヤガヤ…

ユーリ「しかし、一応建前でも反省会の形を取っている以上それらしいことはしないといけませんね」
キョウシロウ「相変わらずお堅いヤツだなぁ…。じゃ、酒の肴に各試合のダイジェストいってみるスか?」
マコト「そうだな!他の地方もやってるみたいだし…各試合ダイジェストを振り返りながらいってみよう!

キョウシロウ「第7話『道化!夢の国の王者』 ネズミーガンダムvsサイキョウガンダム!」
マコト「おい、なんだよそのミョーちくりんなタイトルは。それに七話って何だ七話って」
キョウシロウ「いや、せっかくこういうのあるんだし利用してかないとなって思って」
マコト「はぁ?」
ユーリ「まぁ…いいでしょう。しかしこの試合は驚きましたね。まさか優勝候補がここで敗れるとは…」
サン「うん、俺もいつ当たってもいいようにトレーニングにネズミーガンダム相手のシミュレーションは欠かさなかったよ!」
エイト「あのトリッキーな動きを全て計算しきるのは非常に難しい。その分を補う数多くの作戦を練っていたのだが…」
ゴウザブロウ「まさか関東大会最弱と名高い奴に負けるとはなぁ…」
アカギ「勝負ってのは分からんモンだ…」
一同「……………」
キョウシロウ「な、なんだその目はッ!実力だよ実力!こう、油断したトコにサイキョウパンチ!」
ミック「ハハッ、運も実力のうちって言うからね。それを含めれば文字通り君は関東最強だよ」
キョウシロウ「うるせーな!負け犬もとい負け鼠は黙ってろい!」
ミック「(カチーン)…ハハッ、ああそうだ。キョウシロウ、君にプレゼントがあるんだ。全国四位の記念にサ!」
キョウシロウ「え?何?いやー、お前って意外と…」
ミック「ハイ、ネズミーランド特製のネズミー花火!大事にしてね!ハハッ!」
ネズミー花火「コッチヲ見ロォ!!」
キョウシロウ「第二の爆弾!?」
ミック「ちなみに熱源感知の自動追尾式!早く逃げないと死ぬかもね…ハハッ!」
キョウシロウ「ひぃぃぃぃ!!て、テメー覚えてろぉ!!少しでも良い奴だと思った俺が馬鹿だったッ!!」
ネズミー花火「コッチヲ見ロッテ言ッテルンダゼ!?」
キョウシロウ「オー!ノォーッ!出ろ!俺のスタンド! …無理かぁ!逃げるしかねえええ!!」

ドダダダダダ…

マコト「やれやれ…あんな奴にリベンジくらったのか、俺は…」


マコト「さて、代わりに俺が司会するぜ。次は第八話『限界点(レッドゾーン)まで回せ!疾走チャオズガンダム』」
ミック「ハハッ、何だかんだで君も気に入ってるんじゃないか」
マコト「ぐ…シャラップ!…俺のガンダムベイスターとチャオズガンダムの試合だったな」
サン「そうだよ、でも開始即刻でやられちゃった。マコト兄ちゃん強すぎるよ〜」
エイト「さすがネオアメリカでも名高い大魔神…といった所だな」
ユーリ「ええ、機体の性能をフルに発揮した素晴らしい立ち回りでしたよ。パーフェクトです」
マコト「サンキュー。でも逆にああしてないと俺が負けちまってただろうな」
アカギ「おお、チャオズガンダムの超能力か。ありゃあ恐ろしいモンだ。うちの宿がぶっ壊されちまったからな」
サン「え?覚えてない…」
アカギ「お前…成人しても酒だけは飲むなよ、絶対に」
ゴウザブロウ「ま、なんでアカギがそんなこと知ってるのかは問わねぇことにするかぁ」
ユーリ「すみませんね、Mr.ゼニガタ」
マコト「これ以上ボロが出ないうちに次の試合、行くか!…そういやキョウシロウの奴は…」

ドォォォォン…

マコト「…死んだかな?」
ミック「あれ一応日本転覆テロ用に作ってたやつなんだけど…」
エイト「俺の計算では96.7%の確立で生存している」
ゴウザブロウ「まったくしぶてぇ野郎だぜ。…それよりネズミよ、後で回収させてもらうからな」


キョウシロウ「ゲホッ!ゴホッ!…あー…死ぬかと思った…。煙で喉と目が痛ぇ…」
サン「うわ!本当に生きてた!兄貴って人間だよね?」
キョウシロウ「あったりめーのコンコンチキだ!さて、次は第九話『大回転!簡単操作のガンダムファイター』」
アカギ「おう!俺のダルマーガンダムの試合だな!がっはっは!まったくあれには参っちまったぜ!」
ミック「前の試合ほどでは無かったけどこれも結構な速さだったからね!ハハッ!」
サン「う…こいつ、嫌なやつだ…。確かに速かったけどさ…」
ユーリ「ええ、ですが私としても脅威でした。ガンダムウェルチは足が遅い分、あの超重量タックルを避け切れませんからね」
マコト「そこで避けることを考える前に速攻でケリをつけることを考えたわけか。お上品なツラしてよくやるぜ」
ユーリ「褒め言葉としていただいておきます」
ゴウザブロウ「しっかし、てめぇの体のみが武器っつぅダルマーガンダムの漢気にゃあ惚れちまうよなぁ」
エイト「ああ、俺の計算では非武装のダルマーの勝率は限りなく低いのだが、それを上回る熱い何かがあった」
キョウシロウ「やっぱ男は拳ひとつっスよね!サイコーっスよ、アカギさん!」
マコト「いつか俺もアスカと一緒にだるま屋行くから、その時は是非ダルマーガンダムを見せてくれよ!」
ミック「まったく…脳ミソまで筋肉の単細胞連中には相変わらず人気みたいだね、ダルマーガンダム」
アカギ「がっはっは!商売繁盛!勝利こそは掴めなかったものの目的は果たせたってことよ!」

キョウシロウ「第十話『粘着!ナットウガンダム 』!文字通り、ナットウガンダムとオーエドガンダムの試合っスね」
エイト「試合前の計算では78.9%の確立で勝てていたはずだった。しかし試合後にこの値は変動したがな…」
ゴウザブロウ「てやんでぇ!べらぼうめぇ!江戸っ子の喧嘩は数字なんぞじゃ計れねぇモンよ!」
マコト「よっ!さすが東京下町の守り神!」
ユーリ「その豪気さには一種の美しささえ感じますね」
キョウシロウ「こりゃあ東京のワルたちもデカい顔できねーわけっスよ!」
ゴウザブロウ「どわっはっはっは!そうそう煽てるんじゃねぇ!娘はどっちもやらんぞ、キョウシロウ!」
キョウシロウ「だからそれは違うって!」
ミック「それにしてもこの試合は臭かったよね!鼻が曲がるかと思ったよ!」
サン「そうそう、俺もギョウザ食べてたんだけど匂いが混ざって凄い味になっちゃってさぁ…」
アカギ「ちょっとばかり観てる方もキツイ試合だったなぁ…」
エイト「……………」
マコト「い…いや、エイトが臭いってわけじゃないんだ。気にしない方がいいぞ」
ユーリ「そ…そうですよ、あの徹底した納豆への拘りも一種の美しさを感じますね…」
キョウシロウ「な…納豆美味いっスからね!やっぱり朝飯は納豆っス!納豆は正義っスよ!(本当は梅干派だけど…)」
エイト「…ありがとう…俺、頑張って納豆食えるようになるから…」


キョウシロウ「さて、皆さんお待ちかね!次はいよいよ準決勝!クールにこの俺が大活躍な第十一話!『闘え…」
ミック「これには驚いたよね。まさか、あのラッキーへタレがここまでやるとは…」
エイト「戦の才の片鱗が見えた試合だったな。まさにあの馬鹿の息子だったと痛感させられたよ」
ゴウザブロウ「認めたくねぇが、まさしく男の喧嘩よ。認めたくねぇが…」
キョウシロウ「いや、皆さん?評価してくれるのはありがたいんスけどこのカッコいいタイトルぐらい言わせてよ…」
アカギ「がっはっは!しかし他にどんな悪口を言われてもカエルの面に小便な奴が『ダサい』の一言でキレるとはな!」
サン「まるで漫画みたいだよねー」
ユーリ「ええ、それも80年代〜90年代の極めて古いタイプの漫画ですよね」
キョウシロウ「おいおい、なんて酷い言われようだ!これでも全国四位だぞ!全国四位!」
マコト「ま、そこは皆認めてるさ。でも普段のお前ってあまりにもヌケてるから到底そうは思えないんだよな」
ゴウザブロウ「おお、未だに決勝トーナメント進出者八人が並んだら違和感ありまくりだからな!」
ミック「そうそう!週刊ガンダムファイトでも一人だけ紹介されてるコマが小さいし!ハハッ!」
ユーリ「トレーニングに付き合った身としては情けない限りです。やれやれ…」
キョウシロウ「クソッ!なんて連中だ!…友情なんてくだらねぇ…信じられるのは自分だけなんだよ…」
マコト「同じ台詞でもサンドヒルのガイが言うのとお前が言うのでは全然重みが違うぞ」


キョウシロウ「次は第十二話『てやんでぇ!これが俺の喧嘩殺法だ』!オーエドガンダムvsガンダムウェルチ!」
サン「立ち直るの早いなぁ…」
マコト「これはマジで熱い試合だった…俺も勝った方のどちらかと当たると思うと目が離せなかったぜ!」
ミック「観客席のあちこちから『これが準決勝の試合かよ』なんて聞こえたしね」
ユーリ「それほどまでにMr.ゼニガタが強かったということです。ウェルチの猛攻に耐え切るガンダムはそうそういませんよ」
ゴウザブロウ「てやんでぇ!皆してそう褒めるんじゃねぇや!ケツがムズ痒くならぁ!」
アカギ「がっはっは!しかし勝ったのはやはりガンダムウェルチだったか…強いのう!」
エイト「勝率でも72.8%とやはりウェルチが上回っていた。関東大会準優勝はまぐれではないということだ」
ユーリ「ええ、負けるわけにはいきませんでした。なぜなら私には勝利を望んでいる数多くの女性サポーターがいましたから」
ミック「ハハッ、さらっとムカつくこと言うね。この人」
キョウシロウ「ケッ!どうせ俺らは女性サポーターの少ない侘しいガンダムファイターさ!な、マコト?」
マコト「いや、俺はアスカ一人いればそれが数十万…いや数百万人分の応援だ!」
キョウシロウ「もー!なんだよこいつら!次だ次!俺もそろそろ彼女欲しいなぁチキショーめ!!」
アカギ「がっはっは!それでゼニガタの旦那の双子ちゃんに手を出したってわけか!」
ゴウザブロウ「とんでもねぇド悪党だぜ!この時期ブタ小屋は寒いぞ、覚悟しやがれ!」
ミック「妹さん悲しむだろうなぁ、ハハッ!」
キョウシロウ「いつまでそのネタ引っ張る気だぁーッ!!」


キョウシロウ「んで、決勝戦!第十三話『いざ勝負!紫のブドウの貴公子』…すっげぇタイトル…」
サン「本家のパロらしいけど微妙なマッチ具合だよね。いや、微妙すぎて絶妙というべきか…」
アカギ「だが試合内容はそんな甘っちょろいモンじゃなかったぞぉ!実力派二人の激突だからな!」
エイト「ああ、この俺もフィフティ・フィフティの計算しか出せなかった。それほどまで実力が拮抗していたということだ」
ゴウザブロウ「どっちが勝ってもおかしくねぇ決勝だったな!結局、勝負を決めたのは気合だったんだ」
ミック「スマートじゃないと思ったけどねぇ…ハハッ、まぁこの二人との再戦は避けたいところかな」
ユーリ「私は是非とももう一度Mr.ササキと戦ってみたいですね。今度こそは勝ってみせますよ」
マコト「へへ…随分な自信だな!望むところだ、実は俺ももう戦って一度みたかったんだよ!」
キョウシロウ「ま、俺はお前ら二人をチョチョイと倒しちまったけどな」
ユーリ「…今のは聞き捨てなりませんね。キョウシロウ、まずは貴方を倒すべきでした」
マコト「…そういやリベンジのリベンジがまだだったっけ?キョウシロウ、勿論受けるよな?」
キョウシロウ「げえっ!い、いやちょっと待て!俺としては友情を誓ったお前たちとは戦いたくないわけで…」
サン「口は災いの元ってやつだね、兄貴」
ミック「ハハッ、ちょっと待ちなよ。リベンジの権利は僕にもあるんじゃないかな?」
アカギ「がっはっは!それじゃあ面白そうだし俺も参加しようかな!勝負だ、キョウシロウ!」
ゴウザブロウ「待て待て待て待てぇい!そうとくりゃあ娘たちを誑かされた俺っちこそ戦うに相応しい!」
エイト「お前がどれぐらい親父に近づいているのか確かめる必要がある。俺も戦わせてもらおう」
キョウシロウ「ひぃ!何だよこいつら!全員俺の首を狙ってやがる!俺はもう誰も傷つけたくないんだぁ!」
マコト「てめーはそれを言うタイプのキャラじゃねえ!覚悟しやがれ!!」

ガラッ!

ハルナ「見つけたよ、あんた!!蔵の酒がごっそり減ってるのはどういうことだい!?」
アカギ「げえっ!母ちゃん!こ…これにはワケが…」

サトミ「あんたぁ!さっきからキョウシロウ君捕まえて何やってんだい!男らしくないよ!」
ゴウザブロウ「お、俺っちもか!サ…サトミ、これはちょっとした絡み酒ってやつで…」
イチョウ&ヨシノ「お父ちゃん男らしくなーい!」
ゴウザブロウ「て、てやんでぇ…」

スノッチ「はぁはぁ…ミック…人を散々働かせておいて自分は楽しく宴会か?良い身分だな…」
ミック「ハハッ、やっばぁ〜い!それじゃ僕は退散させて貰おうかな!アディオス!」
スノッチ「待てぇええ!!逃げるのは無理だぁぁ!!」

アスカ「マコト!!」
マコト「アスカ!!」
アスカ「やっぱり貴方がいない夕飯は寂しいの!」
マコト「ごめん!俺もアスカがいないと駄目なんだ!もう離さない!」
エイト「い、いきなり何が始まったんだ…理解不能…」

チャオズスタッフ「サン〜!宴会なんだったら俺たちも呼んでくれよ〜!」
サン「皆!いや、これは宴会じゃなくて反省会で…」
チャオズスタッフ「どう見ても宴会じゃないか!嘘つくなよ〜!」

執事「ユーリ様、このような品の無い飲み方をされるとはテンホウイン家当主として失格ですぞ?」
ユーリ「ま…待ちなさい、セバスチャン!これは彼らが飲み散らかした後で決して私の飲んだ跡ではないんです!」
執事「言い訳とはますます嘆かわしい。幼い頃より教育係を仰せつかった身、先代に如何にしてお詫びしたものか…」
ユーリ「だ、だから話を聞きなさい!」


キョウシロウ「な、なんかいきなり大勢乱入してきて助かったぜ…ラッキー…」
キョウコ「ふーん…本当に助かったと思ってる?お・兄・ちゃん?」
キョウシロウ「どわぁっ!キョ…キョウコ!お、俺…何か怒られることした?」

ガシッ

キョウコ「このお酒臭い口でよくもそんなこと言えたね!未成年でしょ!うりうりうりうり〜!」
キョウシロウ「いっ、痛でででででで!!や、やめろぉ!!すまん、俺が悪かったぁ!!」
キョウコ「まったくこんなんじゃ天国のお父さんとお母さんに示しがつかないよ!」
キョウシロウ「いや…親父は昔から酔っ払うと俺に無理矢理飲ませてきた気が…」
キョウコ「口答えしない!そこに座りなさい!いい?未成年の飲酒ってのは軽く見られてるけど…」

クドクドクドクド…

キョウシロウ「はぁ…どんな屈強なガンダムファイターでも勝てねぇ奴は一人や二人、絶対いるんだなぁ…」
キョウコ「ちょっとお兄ちゃん!聞いてるの!?」
キョウシロウ「はいぃ!聞いてます!聞いてますとも!」



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