本スレのSS・13スレ目

おっちゃん「マブイ・・・」
マブイ「ヌ・・・」
おっちゃん「今までふざけた事しか言わなかったけどよ。真面目になるぜ」
マブイ「どうしたんだよ」
おっちゃん「やはり、俺達は琉球の帝の子孫と言う事で勝たなくちゃいけない使命感もあったかもしれない」
マブイ「それは当たり前だろ」
おっちゃん「ただ、使命なんか今は命だけは大切にしてくれ」
マブイ「わかってるぜ・・・」


マブイ「う…」
おっちゃん「やっと気がついたか」
マブイ「痛…ここは?…あの砂野郎はどうなった」
おっちゃん「(だいぶ記憶が飛んでやがる)勝ったよ。もっともその後のニョライ戦は負けたけどな」
マブイ「そうか…」
おっちゃん「無茶しやがって…棄権すればよかったのに」
マブイ「あいつは…カムイはどうなった?」
おっちゃん「勝ったよ。上位トーナメント進出だ」
マブイ「そうか…そうだよな」
おっちゃん「なぁ…マブイ。このままだとお前…」
マブイ「言うんじゃねえ。神々が俺を生かしてるって事はそういう事なんだ…」
おっちゃん「…もうシーサーガンダムに乗るのは_」
マブイ「あの時…砂野郎と戦った時、ククルの声が聞こえたんだ」
おっちゃん「マブイ…」
マブイ「ククルが死んでから生きた心地がしなかった。だけどシーサーガンダムに乗って色々と変われた気がする。だからまだ終わりじゃねえ…」
おっちゃん「……」

おっちゃん「なぁ…」
マブイ「なぁはなしだ。其より右手が使えねぇ…飯食わせてくれないか?」
おっちゃん「最低でも3日は少しも動かせないぞ。全く…ほら」
マブイ「ああ…デージマーサン…」
おっちゃん「懐かしいな、昔もこうやって飯食わせてやったな」
マブイ「唐手の練習で拳逝っちゃてたからな」
おっちゃん「お前は昔からやりすぎなんだよ」
マブイ「へっ…うるせえよ」
おっちゃん「それにしてもマエダさん見舞いに来ないが、薄情だなぁ」
マブイ「違ぇよ…あいつとはそんなんじゃねえ。次会う時は戦いでしか意味がねぇ…今、会うと俺が甘えちまう…」
おっちゃん「そっか…其よりスルガさんって人からお茶が届いてたぞ」
マブイ「あのオッサン…何処まで面倒見が良いんだよ」

おっちゃん「それとファンレターだ」
マブイ「ああ…島の連中か…」
おっちゃん「いや、内地の人もいる」
マブイ「大和人から…物好きな奴もいるもんだな」
おっちゃん「お前なんだかんだでベスト4だからな。人気あるんだぜ(最初出場した時は不人気だったのは内緒だがな)」
マブイ「くだらねぇ…」
おっちゃん「女の子もいるぞ」
マブイ「なに…」
おっちゃん「早く彼女作ってくれよ。だいたいシーサーってのは雄と雌がいるもんだろ」
マブイ「戦う事しか考えてなかったんだ。今更女なんかに興味を持てねえよ」
おっちゃん「女に興味がない…だと? え…まさかな…いや、マエダさんと大会前に夜遅く会ってたし…カムイ君カムイ君ばっかり言ってるし。スルガさんって人も男だし…そうか、そうだったのか」
マブイ「何がそうかだ! ちげぇよ! 変な解釈すんなよな」
おっちゃん「冗談だ…」
マブイ「…ったく」
おっちゃん「早く怪我治せよな」
マブイ「言われなくてもわかってるぜ」


レン「おう、琉球の! 見舞いに来てやったぜ感謝しやがれぃ」
マブイ「騒がしいのが来たな」
レン「『騒がしいの』なんて名前のヤツぁ来てないぜ」
マブイ「屁理屈だな、何用だ」
レン「だから見舞いだっての、お、ファンレター発見、ニクいねえ」
マブイ「……いい加減に」
レン「おら、酒。日向のから人夢可酒とアタシから百年浪漫だ」
マブイ「大和の酒は飲まん」
レン「泡盛だけってかい? ンな事言うなって、ま、置いとく」
おっちゃん「悪いねえ、こっちが預かっとくよ」
レン「すまねーなっと。でもま、ケガしてガン凹んでんかと思ったが、よかったぜ」
マブイ「当たり前だ。そして次も――勝つ」
レン「あー……」
マブイ「どうした?」
レン「んや、なんかすげーなって。見舞いに来たはずがこっちがアレな感じだな」
マブイ「うるさい。用事が住んだなら行け」
レン「ああ行くとも行くとも。怪我してないアタシはきーっちし練習しないとね。それと最後に一つクレームだ。うるさいってのはな」
マブイ「?」

ドウマン「ぶるぁあああああああ!!!」
トキサダ「もうカンベンして欲しいのじゃが…」

レン「ああいう奴らを言うんだぜ」
マブイ「何やってるんだあの二人は」





アスカ「姉様が……あんな奴に……本当なら!!」
イザナミ(イズモ)「悔しいか? ニョライガンダムの敗北が……」
アスカ「アンタは!!」
イザナミ「サンドヒルとの敗北、あれはDG細胞による強化が原因よ」
アスカ「何が言いたいん……?」
イザナミ「憎かろう? 我と共に来れば、同じ力……否、より強き力を授けん。姉の仇は討てるぞ」
アスカ「…………」
イザナミ「要らぬか?」
アスカ「要る!! アイツを……私は!!」
イザナミ「ああ、殺すも生かすもお前の自由」
アスカ「姉様……」
イザナミ「お前にやろう、我が従える者らの機体……ガンダムヤソマガツをな」


クレハ(甲賀式)「ミロク、止めるんだ! その身体で出歩くのは無茶だ!!」
ミロク(ニョライ)「あかん……あの子が……アスカが見つかるまでは……あぐぅっ!!」
クレハ「だから無茶だ! その傷で捜しては、見つかるものも見つからん」
ミロク「でも……アスカが……あの子が何処にも………ぅ」
クレハ「気絶した、か……くそっ、なにが起きているんだ!!」


???「イザナミ先生、そろそろ私共も動いて良い頃でしょう」
イザナミ(イズモ)「ああ……」
???「では今こそ! 私、キム・チャオとイザナミ先生を頂点とした国家建設の時です! 人種も何も関係なく、選ばれし人間がそれ以外の愚民を! DG細胞を植えつけた奴隷を使役する! 日いづる国建設の始まりなのです!!」
イザナミ「我はガンダムにでて戯れよう。そうすれば民の目は誤魔化せるのだろう?」
キム「はい、先生とあのサンドヒルのファイターには陽動を兼ねて大会に出て貰います。その間に全ては決しましょう!!」
イザナミ「ああ、そうせい…………ふふっ。しかしキム。お前の企み、何処までいくかな?」


アスカ「姉様……私が奴を……奴を……殺シテ……殺して……死んで、潰して……はは、あはは……!」

???「イザナミ様、あの娘の期待に搭載したバーサーカーシステムですが」
???「アスカ・イカルガ。ニョライガンダムファイターの妹にしてGFの素質を持つだけあって、良い仕上がりとなっております」
イザナミ(イズモ)「ミロク……そうか。次の試合辺りにでも使えよう」
???「しかし、よいのですか? キム・チャオのような異国人を我等の輪に加えるのは」
イザナミ「良い。全てはこのネオジャパン……そして、この地球のためだ。些事に気を取られるでない」
???「はっ……! いと素晴らしき御言葉にございます。さすがは我らを統べし、マスターの称号を持つ御方」
???「我らアマツガンダム衆、イザナミ様のお言葉に従い、その御心を体現させていただく次第」
???「全てが終わるその時まで、我等は己が命を燃やし尽くしましょう」
???「イザナミ様の大願成就のために……!」

イザナミ「さあ、どうなる。キム・チャオがその財を持って全てを覆うか? それとも小蟲がその魂を見せるか? 我に見せろ、全てを。そして、その行く先を見て絶望せよ、人類!!」


ミロク(ニョライ)「アスカ……ア……スカ…………」
クレハ(甲賀式)「ミロク……」
キト(メディカル)「失礼…ご友人は?」
クレハ「ああ、ようやく寝たよ。そちらが打ってくれた注射のお陰だ」
キト「それは良かった。あの傷で出歩くなど、無謀にも程がありましたからね」
クレハ「まったくだよ。サンドヒル戦でボロボロだったのに無茶をするから……」
キト「一応、貴方のお兄さんから話を聞いたのですが……妹さんは?」
クレハ「兄上が……そうか。いや、見つからない。私もようやく動けるようになったがまったく手がかりなしだ」
キト「そうですか……」
クレハ「悪かったな、ドクター。あとは私が様子を見る。貴方も休んだ方がいい、病み上がりだろう?」
キト「まあ、確かにそうですね。では、お言葉に甘えて……」

ミロク「アスカ……アスカ……」
クレハ「ミロク、すまなかった。私がお前に仇を討ってくれなどと言わねば、こんな事には……お前の妹も……!」
ミロク「っ……ぃ……で」
クレハ「ミロ…ク?」
ミロク「行か……ないで……いや……置いて……か……」
クレハ「ああ、大丈夫だ。私がお前の妹を絶対に連れ帰ってやる。だから、今は眠るんだ……まだ戦いはあるんだからな」
ミロク「ぅ……」
クレハ「甲賀の忍の名に誓う。お前との友情は絶対に破らない、絶対にだ……!」


キム「イザナミ先生、この国を再び日いづる国と為すこの計画。私共でもある程度の人員は確保させていただきましたよ」
イザナミ(イズモ)「貴様が揃える人間のことは我には余り関係ないがな」
キム「いえいえ。先生がこの計画の中心人物なのです。それを無視しては成り立つものも成り立ちません!」
イザナミ「戯言だな」
キム「これはお厳しい。ですが、オバマはスノッチ先生、ネズミーはミック先生も既に計画の開始へと準備を進めております」
イザナミ「毛唐と奇人のあの二人がか」
キム「はい。他の面々も、この計画に当てる人材として協力をさせる算段も整っておりますので、後は」
イザナミ「我とサンドヒルのあの小童が計画の進行の隠れ蓑になるか」
キム「本来ならば、先生に決勝に残っていただいてより円滑に進める手筈でしたが、いやはや先生の戯れには頭を悩まされましたよ」
イザナミ「何事も順調に進むとは限らん。貴様に大局を眺める視点が足りぬだけの話だ」
キム「また手厳しいですな。しかし、来るべき時は着実に近づいております。その日が来るも間近……いやぁ、楽しみです」
イザナミ「小蟲は」
キム「はい?」
いざなみ「小蟲が飛んでおるだろう? あれは捨て置くのか?」
キム「あったとしても先生のおっしゃる些事というものですよ。決勝にも残れぬ雑魚に私達が持つDG細胞に勝てる道理など微塵もありはしません。いやいや、先生も冗談が過ぎますな! はっはっは!」
イザナミ「そうか……それならいいがな」
キム「はて? よもやイザナミ先生、あのような小蟲を脅威とでも?」
イザナミ「さて、どうだかな。貴様の駒の働きは、大会の相手と戯れつつ魅せてもらうまでの話よ」
キム「では、私も負けてられませんな。先生に美事、この計画の完遂をご覧に入れてみせましょう」
イザナミ「ああ、やってみるが良い」
キム「ええ……」

キム(もっとも、その計画完遂の後に貴方のいる場所はないんですがねぇ……イザナミ先生?)



『にいさま! にいさまの踊る舞をみせてください!』
『ああ良いよ、ミロク。では、神舞壱の型からではどうだ?』
『はい! にいさまの踊る舞ならばわたしは何でもいいです!』
『ふふっ……仕方のない子だ』

『ミロク、お前はこの国が好きかい?』
『はい、にいさまとおかあさまとおとうさまのいるこの国はだいすきです』
『ああ、良き国だ。春夏秋冬、巡る季節の趣は何時の世も美しく。人の、その溢れんばかりの活気に私はいつも胸がすく思いだ』
『よくわかりません、にいさま……』
『良いんだよ、ミロク。お前がこの国を、そして親父様と母上が好きでいてくれれば私は嬉しい。分かったね?』
『はい。わかりました、にいさま』

『おとうさま! おかあさま!』
『逃げるぞミロク! もう親父様と母上は……くぅっ!』
『でも、もえてます! あのなかにおとうさまとおかあさまがあ!』
『分かっている……だから今は……!!』

『ミロク、お前は行くんだ。私があの忌々しい機械人形を抑えているうちにな……』
『にいさま! いや! にいさまもいっしょじゃなきゃやだあ!』
『それは……できぬ!!』
【いたか、島根の餓鬼共!!】
『ああ、我は此処に居るぞ! 侵略者共――覚悟ぉぉぉおおおおおおおおお!!!』
『にいさまあああああああああああああああああ!!』


ミロク(ニョライ)「――っっ!」
クレハ(甲賀式)「んぅ……すぅ」
ミロク「今のは……夢? でも、あんな昔の事……なんで今更」
クレハ「兄上……」
ミロク「兄様……貴方が本当にイザナミなのですか? 全てのものを慈しんでいた貴方が……本当に?」


イザナミ(イズモ)「久々に……見たな」
ガイ(サンドヒル)「テメエが夢を見るとはな」
イザナミ「……何用だ、小童」
ガイ「何でもねえよ。だが、ミロクとか言ったか? まさか、俺にやられた女の名前を呼ぶとは……惚れたか?」
イザナミ「――調子に乗るでないわ、下衆が」
ガイ「なっっ!?(い、何時の間に俺の後ろに……!?)」
イザナミ「口は災いの元。あの男の下僕だからこそ何もせぬが、そうでなければ今此処で肉片と成り果てていたと思え」
ガイ「す……すまなかった」
イザナミ「分かれば良いわ。今はまだ、貴様は同士のようだからな」
ガイ「何が言いたい……?」
イザナミ「我の実力を探り、あの男の素性を探る。潜るは良いが、飲まれれば終わりと言ってるだけの事よ」
ガイ「俺が裏切るとでも言うのか?」
イザナミ「さてな。挑発に乗ってしまった我への罰を兼ねた、貴様への助言だ」
ガイ「ははっ……! 助言は構わんがな……俺は噛み付くかもしれんぞ、その首によ?」
イザナミ「噛み付いたところで噛み千切れるか? 我が首を?」
ガイ「ああ……やってやる」
イザナミ「ならば噛み千切ってみせろ小童……楽しみにしておるぞ?」
ガイ「その見下し面、叩きのめしてやるよ……!」
イザナミ「その意気や良し」



ミック(ネズミー)「やあやア、キムの大将クン!」
キム「これはミック先生。それに……」
スノッチ(オバマ)「久しぶりだ、CEOのMr.キム」
キム「スノッチ先生まで。これはいかがいたしましたかな?」
スノッチ「前も言ったが、お前ではこの計画は無理。だから、実行指揮は私が取る」
キム「なんと。私の計画が信用ならないと!」
スノッチ「YES、私ならできる。だが、お前じゃ無理。今までの投資分も私には取り返す義務があるのでね!」
ミック「シャッチョーさんは座ってみてるだけで充分サ! ネッ!」
キム「それは困りましす。この計画、イザナミ先生を無視してそのように勝手に進めては……」
スノッチ「彼は必要ない。所詮彼はただの一地方の代表で、夢想家だ。ネオアメリカとの繋がりを考えれば、私がTOPに立つのがベストな選択なのだ! それを成す為のDG細胞も此処にある!」
ミック「僕は、ボクの夢があるからネ! そのために協力するだけだけド! ハッハァ!」
キム「……やれやれ、仕方ありませんな。では、私のDG細胞投与済み無人MFを皆様に託すとしましょう。それを用いて『私達の』日のいづる国の建設を……今、ここにいる『我々』で」
スノッチ「YES! 我々で!」
ミック「ボク達で!」

キム(やれやれ、こうも簡単に事が進むとは……。だが、全てを得る事ができるのはこの私だけなのですよ、お二人とも?イズモの仮面男と同様に、煩い小蟲とぶつかり合って自滅でも何でもしてください。ふふっ……)





〜サイキョウ&シャクシャインの話〜

キョウコ(サイキョウ妹)「よしっ!これで準備はバッチリね!」
キョウシロウ(サイキョウ)「ん?キョウコ、どこか行くのか?珍しくおめかししちゃって…」
キョウコ「ユキエちゃんとご飯食べてくるのよ。お祝いにね」
キョウシロウ「何ィ!?ユキエちゃん!?つまり女の子だな!俺も連れて行けぇ!!」
キョウコ「なっ…!お…お兄ちゃん!ユキエちゃんは私より年下なのよ!?何言ってるの!」
キョウシロウ「それでも構わねえッ!最近野郎とばっかりツルんでたからもうすっかり女っ気に飢えちまってさぁ…」
キョウコ「失礼ね!私だって女の子です!」
キョウシロウ「なぁ、頼むよキョウコぉ…お願いします。土下座もします。兄ちゃんを連れてってくれぇ」
キョウコ「はぁ…まったく…、仕方ないなぁ…」


〜とある小洒落た料理店〜

キョウコ「やっほー!ユキエちゃん!」
ユキエ(アイヌの少女)「あ、キョウコさん!お待たせしましたか?」
キョウコ「んーん、こっちも今来たトコ!」
ユキエ「良かった…。それじゃ、入りましょうか?」
キョウコ「うん!入ろ入ろ!…ほら、お兄ちゃんもしっかりして!」
ユキエ「良かったね、カムイ!キョウシロウさんも来てくれたよ!」

カムイ(シャクシャイン)「………うむ………」
キョウシロウ「は、はは…ど、どうも…」
キョウシロウ「(うおおおお!何でこの人がここに居るんだぁぁぁ!大人しく留守番してりゃあ良かったああああッ!!)」
キョウコ「あ、言い忘れてたけどユキエちゃんはカムイさんのサポート役なんだって!」
キョウシロウ「(早く言えええええええッ!!)」

キョウコ「じゃ、私たちはあっちのテーブルで食べてるからここはガンダムファイター同士水入らずで!」
ユキエ「あ…お勘定になったら呼んでくださいね。お祝いですからお支払いは私たちに任せてください」

シンッ…

カムイ「……………」
キョウシロウ「(OH MY GOD…)」
キョウシロウ「と、とりあえず何か飲みます?カムイさん、もう成人してるっスよね?」
カムイ「……俺は…下戸だ……」
キョウシロウ「あ、すんません…。じゃあウーロン茶ふたつで…」

シィーンッ…

キョウシロウ「(な…何か喋れええええッ!!俺こういう人メチャクチャ苦手なんだよおおおッ!!)」
キョウシロウ「それじゃ、今度は食い物を…」
カムイ「……む……」
キョウシロウ「あ…す、すんませんッ!!」
キョウシロウ「(な…何でメニュー取ろうとするタイミングはバッチリなんだよ…手が触れ合っちまった…)」
キョウシロウ「(はぁ…これの相手がアルプスのナダレさんやニョライのミロクさんならどれだけ幸せだったことか…)」

キョウコ「でねー、お兄ちゃんったらさぁ…」
ユキエ「あははははっ!」

キョウシロウ「(頼むッ!キョウコぉッ!!兄ちゃんをそっちに入れてくれえッ!!)」
カムイ「(………面白い顔をするやつだ………)」

もくもくと食事タイム

カムイ「……………」
キョウシロウ「(飯が喉を通ってる気がしねえ…)」
カムイ「………ひとつ、訊ねたい………」
キョウシロウ「な…何スかね?」
カムイ「…お前は何のために戦っている…?」
キョウシロウ「何、って言われても…俺がサイキョウガンダムに乗るようになったのも成り行きだし…」
キョウシロウ「ネオ埼玉のため、って言えるほど俺はご立派な人間でもねぇし…」
カムイ「………先日の戦いは信念のない者にできるものではない………」
キョウシロウ「そ、そうなんスか?…うーん、強いて言えば…自分のため、っスかね…」
カムイ「……己の…?」
キョウシロウ「っス。“いつまでも親父の次じゃいられねえ”って気持ちと、“付き合ってくれてるダチと妹に報いてえ”って気持ち」
キョウシロウ「それになにより“サイキョウの名に負けたくねえ”って気持ち…っス。全部ひっくるめて自分のため…かな?」
カムイ「……他の誰かのためではない、と…?」
キョウシロウ「誰かのために戦えるほど俺は人間ができちゃいねーんスよ。いつも自分のことで手一杯っスから…」
キョウシロウ「カムイさんもそうっしょ?突き詰めりゃ皆が皆、自分の欲求を満たすために戦ってんだ。欲求の内容は皆違うっスけどね」
カムイ「………フ…」
カムイ「……面白い…。…お前の強さの理由が分かった…気がする……」
カムイ「……決勝トーナメントでは全力で戦わせて貰うことにしよう…。…お前相手に手加減は…無礼だ……」
キョウシロウ「なななッ…!マ、マジっスか!?勘弁してくださいよホント!!うわああッ、何かもう既に生きた心地がしねえーッ!!」

ユキエ「…珍しい…カムイが笑ってる…」
キョウコ「まーたお兄ちゃんがバカなことしたんでしょ。ホントにもうお兄ちゃんはしょうがないんだから…」





アオバ「エチゴめ・・・あと二人集めろと言うがいったい誰を・・・」

ドォン

アオバ「ん?なんだ今の爆発は・・・」

リンドウマル「いやぁ、今日も元気だ爆破が凄いってな」
アオバ「たしかに凄い爆発だったな」
リンドウマル「お?おんしは確か三重のアオバ・・・」
アオバ「お前の発破の力はもしもの時に役に立つかもしれん。ここに来てくれ」
リンドウマル「ん?さっぱり話が見えんのだが・・・」
リンドウマル「おらん・・・。ここに来なんと言われてものう・・・」
リンドウマル「おむすびの里か・・・。ふむ、まあ行ってみるかの・・・」


ヒバ(ネブタ)「喫茶おむすびの里・・・ここか」

カランコロンカラン

リンドウマル(ヒノクニ)「よう」
ヒバ「あんたは・・・リンドウマル。あんたも呼ばれたのか」
リンドウマル「なんかわからんかったが面白そうじゃったし暇つぶしにと思うてな」
ヒバ「そうなのか・・・ところで俺たちを呼んだ張本人はどこにいるんだ?」
エチゴ(コシヒカリ)「ここだ」

ゴロゴロ・・・

リンドウマル「米俵・・・?」
エチゴ「とう!」

バサッ

ヒバ「うおっ!米俵がっ!」
エチゴ「来てくれたこと本当に感謝する。あんたたちの力を借りなければならなかったんだ」
リンドウマル「気にするな。それよりまずは詳しいことを教えてほしいのじゃが」
エチゴ「待ってくれ。あと一人誘いたい奴がいる」
ヒバ「誰のことだ?」
エチゴ「ガンダムビャッコパイロット・・・ケヤキ・ヒュウガだ」

エチゴ(コシヒカリ)「というわけでケヤキ・ヒュウガ。俺たちと一緒に来てほしい」
ケヤキ(ビャッコ)「おじさん、いきなり来て何の説明もなしにそんなこと言われてはいそうですかなんて言えると思いますか?」
ヒバ(ネブタ)「おい、最初の『というわけで』って説明したんじゃないのか?」ヒソヒソ
リンドウマル(ヒノクニ)「しらん」
ケヤキ「それでおじさんたちがよってたかってボクに何か用?」
ヒバ「おじ・・・!?」
リンドウマル「がっはっはっ!まあこの童から見ればわしらはおじさんじゃな」
エチゴ「このネオジャパンを救うためにお前の力が必要だ。詳しいことはついてきてくれてからだがな」
ケヤキ「ふぅん・・・」
エチゴ「来てくれないか?」
ケヤキ「嫌です」
ヒバ「なっ・・・!?」
エチゴ「そうか・・・ならいいんだ」
リンドウマル「いいんか?おんしはどうしてもと言うとったろう」
エチゴ「ああ、よく考えたらこんな子供を危険な目に合わせるわけにもいかないだろう」
ケヤキ「・・・おじさん、今何て言った?」
エチゴ「ん?こんな子供を危険な目に合わせるのは気が引けると言ったんだが」
ケヤキ「子供扱いするな!!」ブン!
エチゴ「ふん・・・そんなパンチなんか俺には当たらない」
ケヤキ「くそっ・・・!」ビュン!
エチゴ「やはり若いな・・・攻撃が直線的すぎるぞ。そんなようでは連れていっても無駄死にだ」
ケヤキ「くっ・・・はあ・・・はあ・・・バカに・・・するな・・・」
エチゴ「バカになんかしていない。いいものを持ってはいるが使いこなせていないだけだ」
ケヤキ「うぅ・・・」
エチゴ「言い返したいことがあればここまで来い。なんでも聞いてやるぞ」

ケヤキ「くそ・・・くそぉぉぉぉぉ!!!」


〜おむすびの里〜

ヒバ(ネブタ)「おい、本当にいいのか?あの坊主を連れてこなくて」
リンドウマル(ヒノクニ)「ここに来る保障もないしのう」
エチゴ「いいや。あいつは絶対に来るさ。そういう目をしていた」

ヒュッ

アオバ(伊賀)「よくもまあそう易々と他人を信じる・・・」
ヒバ「うおわっ!?いたのかよ、お前」
エチゴ「何を言っているんだヒバ?アオバなら最初からずっと天井にいただろう?」
リンドウマル「おんし・・・気付かんかったわ・・・」
アオバ「忍が気配を悟らせるわけがないだろう」
エチゴ「まあ、あいつは来るさ。今すぐにでもな・・・」

バタン!

ケヤキ(ビャッコ)「望みどおり来てあげたよ、おじさん。オレはもっと強くなりたいんだ!ネオ福島のためにも・・・ネオジャパンのためにも!」
エチゴ「・・・な」


エチゴ(コシヒカリ)「さて、全員揃ったわけだ。ではさっそく今後について話していこうと思う」
ケヤキ(ビャッコ)「ねぇ、オレの話を聞いてくれるんじゃなかったの?」
エチゴ「後でな」
ケヤキ「・・・大人って・・・」
ヒバ(ネブタ)「というかエチゴよ『なんで集められたのが俺たちなのか』っていうのがまず気になるんだが」
リンドウマル(ヒノクニ)「わしもそう思っていたんじゃ。こういうのも何だか他にも名高いファイターはいただろう・・・」
エチゴ「いいや、お前さんたちじゃなきゃダメだった。この五人が俺の考えた最高のチームだ」
アオバ(伊賀)「ふっ・・・」
エチゴ「・・・ふふっ。ちゃんとした理由を言うとすればまずはヒバ」
ヒバ「俺かい?」
エチゴ「お前さんとは県間戦争時代からの知り合いだ。お前さんの射撃能力を知っている。色んな人物に出会ったがお前さんを越えるスナイパーはこのネオジャパンにはいないさ」
ヒバ「お・・・おう。そう言われると照れるな」
エチゴ「次にリンドウマル。お前さんは花火職人としても超一流。県間戦争時代のグレングフでの立ち回り・・・噂はネオ新潟まで届いていた」
リンドウマル「はっはっは!新潟まで届いてりゃワシの実力は全国に届いてるんじゃな」
エチゴ「そしてケヤキ」
ケヤキ「はい」
エチゴ「お前さんは今のところあまり目立っていない」
ケヤキ「ぐ・・・」
エチゴ「ガンダムファイトでもいい成績を残せていない」
ケヤキ「・・・・」
エチゴ「地元では英雄扱いだが全国的には無名だ」
ケヤキ「うう・・・じゃあなんで呼んだんだよ!」
エチゴ「この前を言っただろう。お前さんには無限の可能性がある。いつか俺たちを越す実力を持っているさ。それにガンダムビャッコもスペックだけみればこの大会でも上位レベルだ」
ケヤキ「ほ・・・本当に・・・?」
エチゴ「ここで嘘を言ってどうする。俺はお前さんの成長を買っているんだ。頑張ってくれ」
ケヤキ「うん・・・じゃない、はい!」
エチゴ「まあそんな理由だ」
ヒバ「それでアオバはなぜ?」
アオバ「互いの利害が一致しただけのことだ。それ以外にない」
エチゴ「ま、そういうことだ。これでなぜ自分達が呼ばれたかわかったな。改めてチーム結成だ」


エチゴ「それで本題に入るわけだが・・・今このネオジャパンに危機が訪れている」
ヒバ「危機っていったいどんなことが起ころうとしているんだ?」
エチゴ「よくはわからないがこのままにしておくとネオジャパンは潰れるだろう」
リンドウマル「誰がボスかっていうのはわかっとるのか?」
エチゴ「・・・いや。まったく尻尾を出さない」
ケヤキ「意外とわかってないんだね」
エチゴ「まあな。しかしだからと言ってこのまま野放しにしているわけにもいかない。よってこれから訓練に入る」
ケヤキ「ちょちょちょ!まずは敵のことを調べるのが先じゃないの!?」
エチゴ「調査はアオバに任せている。それより今の俺たちではコンビネーションもなにもあったものではないからな。それに各員の実力も底上げだ」
ヒバ「で、具体的にはなにをするんだ?」
エチゴ「まずはコンビネーションの訓練からだ。みんな外に出るぞ」
リンドウマル「今からやるんか!?」
エチゴ「当たり前だ、今は一分一秒が惜しいんだからな」
ケヤキ「よ〜し!やってやる!」





サン(チャオズ)「おーっす!カイちゃん元気ー?」
カイ(Eg250)「またお前か!ちゃん付けするなって何度も言ってるだろ!!」
サン「いーじゃん別に。カイちゃん可愛いしー。ねー?カイちゃん!」
カイ「この…!いい加減にしろよ!!」バシ!
サン「はうっ!」ぽてっ
サン「でもオレは諦めないー。とーう!」
カイ「しつこいんだよ!!」ベシ!
サン「へぶっ!」ぱたっ
カイ「(コイツ本当に武道家か…!?いくらなんでも弱すぎるだろ…)」
サン「2度もぶった!親父にもぶたれたことないのにー」
カイ「それがやりたかっただけかよ!!ふざけるな!!お前の本当の力を見せてみろよ!!」
サン「えー。いいけどー。準備運動するからちょっと待ってて」
カイ「あぁ!!待ってやるよっ!!!!!」
サン「まずはこの柵を引っぱって肩の筋肉を伸ばすー」グッ…メキメキメキメキィ!!!!!
サン「そして拳を振るー」ゴウッ!!…ビシッバキバキバキベキィ!! ←風圧で壁が割れた
サン「最後は地面を軽く蹴るー」ドゴォォォォ!!…ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!! ←地震発生
サン「よーし。こんなもんかな。じゃぁ本気でいくね!」
EG『ファイターの生身の腕力は互いに互角…これはいい勝負が見られそうだ。カイ!頑張れ!』
カイ「無理だーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!」





サン(チャオズ)「ダルマのおじちゃん、おばちゃん、こんちわ!!」
アカギ(ダルマー)「おー。よく来たな!まぁ、ここに座って水でも飲め!」
サン「わーい!いただきまーす!」ゴクゴクゴクゴク
ハルナ「あっアンタッ!!それは焼酎だよッ!!!!!」
アカギ「ええっ!!!?おっ…おい!!大丈夫か坊主!!」
サン「………ふぁ〜そろそろぉ〜しゅぎょ〜しなきゃぁ〜〜〜〜〜〜」
アカギ「駄目だ!完全に酔っぱらっちまってる!とりあえず寝かせ…」
サン「しょ〜〜〜りゅ〜〜〜け〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん」
アカギ「うわあああああああッぶねぇ!!ハルナ!祈願ダルマは死守したぜ!!」
ハルナ「ダルマは私にまかせて早くあの子を止めな!!!!!」
アカギ「お、おう!坊主!!おとなしく…」
サン「そにぶ〜〜〜〜そにぶ〜〜〜〜〜さまそ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
アカギ「おわッ!近づけねぇ!!コイツ無茶苦茶だ!!!!!」
ハルナ「はっ早く!!ここが崩れちまうよ!!!!!」
アカギ「こ…こうなったら力づくで押さえつけるしかねぇ!!うらあああああ!!!!!」
サン「しかぁ〜〜〜し〜おれは〜〜〜かれ〜〜〜〜に〜よけるのであったぁ〜〜〜〜〜〜」
アカギ「おわあああああああああああ!!!!!!!!!」
ハルナ「アンタァーーーーーーーーーーッ!!!!!」
サン「あ〜〜〜〜こんなところに〜〜〜お〜きないわがあるぅ〜〜〜わってみよ〜〜〜〜」
ハルナ「ボウヤ!!それは岩じゃないよ!!壁だよ!!おやめ!!!!!」
サン「おりゃ〜〜〜〜〜くだけちれぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
━━━━30分後━━━━
サン「…むふぅ…ぎょうざ…いっぱい…むにゃ…」スヤスヤ
アカギ「すきま風が…寒いな…」
ハルナ「何言ってるんだい…すきま風どころか穴だらけだよ…」
ハルナ「というより…壁がほとんどなくなっちまったじゃないか…どうしてくれるんだい…」
アカギ「…………………………すまん…………」



マコト(ベイスター)「おっ。お前地区大会で戦ったボーヤじゃないか。どうだ?少しは強くなったか?」
サン(チャオズ)「むむっ!何言ってんの?当たり前じゃん。なんなら今ここで戦ってもいいよ…?」
マコト「おいおい…拳を交えるのはガンダムファイトだけにしようぜ。じゃぁ飲み勝負はどうだ?」
サン「何でもいいよ!絶対負けないからねっ!!」
マコト「じゃぁ俺はビールにするからお前はコーラな」
サン「オレもビールにする!!」
マコト「え…お前…12、3歳位だよな…?」
サン「15歳!!!!!!!!!」
マコト「(全然15歳に見えない…でもその歳でビール飲みまくるなんて、とんだ不良だぜ…)」
サン「(同じものじゃないと勝負にならないじゃん!ビールって飲んだことないけど、どんな味なんだろ?)」
マコト「じゃぁ先につぶれた方が負けな。いくぞー。せーの…」

アカギ(ダルマー)「やめろおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!」





トキサダ「最近…暇じゃな…」
教団員1「サン君が来ないからですか?」
トキサダ「失礼な! そんな訳あるか!」
教団員2「どんまいです」
教団員3「戯れもいいですが…我々、教団の目的もお忘れなきよう」


トキサダ「サンも来ないしエキシビジョンまで暇じゃなぁ」
教団員1「そうですね」
教団員2「どんまいです」

ドウマン「ぶるぁぁぁぁ!」
トキサダ「うわぁぁ!」
ドウマン「ならば我と陰陽道を極めるのだぁ」
トキサダ「また貴様かドウマン! 成敗してくれるぞ!」
ドウマン「面白ぉい…やってみろ小僧ぉ」
トキサダ「クッ…貴様もしエキシビジョンで戦う事があったら覚悟するのじゃぞ」
ドウマン「面白ぉい…其は此方の台詞だぁ」
教団員1「何でこの人いつも来るんだろうな…」
教団員2「この人ただ、単にトキサダと遊びたいだけじゃねえの?」


教団員1「トキサダ様起きて下さい…お客様です」
トキサダ「ううむ…誰じゃ…こんな時間に」
ドウマン「ぶるぁぁぁぁ! ベリィィメロン!」
トキサダ「またかドウマン! 貴様も懲りないな」

トキサダ「何故貴様はいつも夜にくるのじゃ全く」
ドウマン「魂がさまよう時間だ。その時間に歩き、霊達の声を聞き届け苦しみから解放してやるのがこのドウマンの役目…」
トキサダ「其と私は関係ないじゃろう」
ドウマン「一人では忙しくてな。仮にも神を名乗るなら手伝え小僧ぉ」
トキサダ「霊を声を聞くってそんなの出来る訳…」
霊(苦しいぃ! 熱いよぉ!)
トキサダ「き、聞こえたぞ!、ドウマン! どうするのじゃ!」
ドウマン「うろたえるな! 相手の願いを聞き、苦しみから解放させろぉ! 手本を見せてやろうぉ」

ドウマン「現世にさ迷いし霊よぉ…このドウマンが解放してやろぉ」
霊(苦しい! 憎い!)
ドウマン「ほぉ、静まれぇ…貴様も_」
霊(黙れぇ!)
ドウマン「我の話を聞くの_」
霊(ウリィィィ!)
ドウマン「ええい、黙れ」
ポコッ(殴)
霊(ギャアアアアア!)
サァァ…
ドウマン「成仏しろよ」

トキサダ「やはり貴様はムチャクチャじゃ!」


教団員1「相変わらず楽しそうだなぁ」


ドウマン「己ぇ…何がムチャクチャじゃ! 何が!」
トキサダ「ちゃんと会話で成仏させい!」
ドウマン「しょうがない…」
………
……

霊(苦しいぃ!)
ドウマン「ぶるぁぁぁぁ!」
霊1(ギャアアアアア!)
霊2(ギャアアアアア)
霊3(ギャアアアアア)
霊4(ギャアアアアア)

ドウマン「此が陰陽道の極意…」
トキサダ「(゜д゜ )…( ゜д゜ )」





サン(チャオズ)(今頃父ちゃん母ちゃん、兄ちゃんはなにしてるのかな・・・兄ちゃんはもう高校卒業だよな・・・大学とかいくのかな。)

-回想-
父ちゃん「サン、お前は強い。俺の教えた数々の拳法も自らの物にし、さらに自身の技までも編み出した。だが・・・・父ちゃんは怖いんだ。兄ちゃんに教えた時とは段違いのスピードでお前は力をつけていった。
     それにあの時にみせた技。あれは到底人間技で出せるものじゃあない。なにか特別な力・・・・ 恐ろしい力がお前に備わっているんだとしたら・・・・。ごめんな、サン。(お前が一体何者なのか 本当に俺の子供なのか・・・そんな事さえ考えてしまうんだ・・・)」

スカウトマン「お前そんな所で・・・一人なのか?勝手だが見させてもらった。お前の力は可能性を秘めている。その力を我々の為にかたむけみようと思わないか?ガンダムファイト・・・お前も知っているよな?
       県の代表として、ぜひお前を推薦したい。我々の、そして栃木の力になってほしい。」

-回想終了-
・・・ン・・・サン・・・おーい!!聞こえてるのかあああ!
チャオズスタッフ「こんな所にいたのか!サン!チャオズの調整終わったぞ!ちょっとテストだ!すぐ乗れ!いますぐ乗れ!はやく!はやく!」
サン「だああああもう!!うるさいなぁ!行くよ!・・・って行くの速っ、まってよーーー!」





チャオズスタッフ「サン…大事な話がある…。真剣に聞いてくれ…」
サン(チャオズ)「え…?どうしたんだよ急に改まったりして…。チャオズガンダムに何かあったの?」
チャオズスタッフ「何かあったというよりは…これからあるわけなんだが…」
サン「な…なんだよ…?覚悟は出来ているから早く言ってよ…」
チャオズスタッフ「熱気球ネオホンダグランプリは知ってるよな…?」
サン「う…うん…もちろん知ってるけど…それとチャオズガンダムに何の関係があるの…?」
チャオズスタッフ「実はな…その開会式でチャオズガンダムに熱気球を付けて飛ばすことにした!!」
サン「はあああああああああああああああ!!!!!!!!!?」
チャオズスタッフ「会場を熱気球装備で爆走するチャオズガンダム!!最高にカッコイイだろ!!」
サン「カッコ良くないよ!!思いっきりダサイじゃん!!やりたくないよーっ!!!!!」
チャオズスタッフ「ダサくないっ!!ネオHONDAの会長さんもノリノリだぞ!!」
サン「会長ーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!大企業の会長さんがそんなんでいいのかよ!?」
チャオズスタッフ「そして開会式は明日だ!!頑張ってアピールしまくってこい!!」
サン「だから嫌だってば!!それに明日はエキシビジョンマッチがあるじゃん!!どーすんの!?」
チャオズスタッフ「大丈夫だ!!チャオズガンダムにジェット機能を付けておいた!!」
チャオズスタッフ「これなら開会式で爆走した後に最高出力で飛ばせばすぐに帰ってこれるぞ!!」
サン「その技術をガンダムファイトに使えよーーーーーーーーーーー!!」
チャオズスタッフ「いや、それはチャオズガンダムが重くなるから無理。ぶっちゃけ今回専用」
サン「だったらそんな無駄な事をするなぁーーーーーーーーー!!!!!」
チャオズスタッフ「無駄じゃないっ!!これが全国ニュースで報道されれば栃木のアピールが出来る!!」
サン「こんな恥ずかしいアピールなんてやだよぉ…。泣きたい。マジで泣きたい。」
サン「………って言っても無駄なんだろうなぁ…」
チャオズスタッフ「うん!!無☆駄☆!頑張れー!栃木の期待の星ー!!カッコイイ〜w」
サン「あ゛ あ゛ あ゛あ ぁぁぁぁ…………………もう…いや……………」





レン(オンセン)「各リーグともにすさまじい激戦だった…遂に決勝トーナメントか、来るところまできたって感じだぁね」
レン「っと、あれは薩摩の… おーう、薩摩の! どーだい、アタシと閻魔のまねェかー?」
トーゴー(サクラジマ)「むっ…主は大分の……」

酒の席にて

レン「いやあまったく!全国ともなると違うねェ…アタシもあの中で戦ってみたかったもんだがね!」
トーゴー「……うむ」
レン「そういや薩摩の、あんたとは県間戦争の末期にいくらか手合わせしたこともあったねェ……あの時は…」クドクド
トーゴー「……うむ」
レン「薩摩の、あんまり酒が進んでねェじゃねえか!ほぅら、もっと飲め飲め!」
トーゴー「……うむ」
レン「さっきからそればっかりじゃねえか!顔真赤にしてどうした!まだ潰れるには早いってもんさ!」
トーゴー「…………うむ(酒はいいが女を前にするとどうにも…)」



レン(オンセン)「おう、長門の! お前が前に言っていた――」
ドウマン(ダンノウラ)「ぶるぁああああああ!」
トキサダ(アマクサ)「もるすぁあああああああ!」
レン「あー駄目だこいつら早く何とかしないと、頭痛くなった」
教団員「どんまいです」
レン「そーそーどんまいだな、おい長門の! 肥前も、は、な、し、き、け!」
トキサダ「なんじゃ大分のじゃじゃ馬。騒がしいのぉ」
レン「肥前のに言われるとしんけん腹立つな、じゃぁねえ長門の。お前さ、例のアレ、どーなんよ?」
ドウマン「むむ、例のとは?」
レン「ほらよ、陰陽五行がどうとやら――」
ドウマン「……さぁのぅ」
レン「惚けんな」
トキサダ「うぬら、何の話をしておるんじゃ?」
レン「あー、なんだ。長門の曰く」
ドウマン「このガンダムファイトに…不吉な影が渦巻いておぉる」
レン「って、急に真面目になんなよっ」
ドウマン「しかもその影は日増しに強く、色濃く……」
レン「……ぉい、長門の」
ドウマン「なんだ?」
レン「それ、肥前のと遊んでる場合か?」
トキサダ「まてレン! 私は遊んでたのではなく…!」
レン「ほぉう?」
トキサダ「ぐっ……」
教団員G「どんまいですトキサダ様」

ドウマン「左様、我とて遊んでおったわけではない」
レン「だいたい長門のも…なんだと?」
シャビエル「ネオ山口のドウマン氏は各地のファイターに文を飛ばしていたのですよ。私も、協力させていただきましたが」
レン「ってめ、シャビエル!? え、ワタシ、聞いてないっ」
シャビエル「レンはなんていうか、秘め事には向きませんから」
ドウマン「左様なり」
トキサダ「にひひ、いい気味じゃ」
レン「後でシメる……それで? このワタシにバラすって事はある程度メドついたんだろ?」
シャビエル「東はスルガ氏」
ドウマン「西はマツノウチの者に情報収集を頼んでおぉる、更には――」
トキサダ「ぬう!? 御主等は!?」
リョータ(リョウマ)「ちゃちゃ、タイミング良いんだか悪いんだかわからんぜよ」
ベニバナ(チェリー)「ここまで素晴らしい決勝大会。滅茶苦茶にしたくないですよね。僕らも、微力ながら」
シャビエル「……県は違えど、ファイターの思いというのは変わらないようですね」
ベニバナ「そういう事です。昨日と今日の純粋な戦い。水をささせちゃいけません」
ドウマン「宇宙の法則の乱れなど、このドウマンが払ってみせよおおおおおおおう!!」
リョウタ「このオッサン張り切りすぎぜよ……」
レン「それにアンタだけじゃねーだろってのぉ」
ドウマン「くくくく…ふあーっはっはっは!」

…………

教団員Q「……」
(静かに、何処へと駆けて行く……)





イサム(マロウルフ)「次のドラマのオファー?」
マネージャー「ああ、なんでも来春の国営放送で『安倍晴明』をやるらしい」
マネージャー「もちろんお前が主人公の安倍晴明役さ!大役だが引き受けるよな?」
イサム「安倍晴明…陰陽師か…。」

ネオ山口
ドウマン(ダンノウラ)「ぶるあぁぁぁ…我を必要とするものがいるようだな…」

ネオ京都
イサム「役作りにネオ山口のドウマンさんを頼ってみるかな…」
ドウマン「ぶるぁあああああああああああああ!!!!」
イサム「うわッ!何だっ!! …ってドウマンさん!ちょうど今貴方を訪ねようと…」
ドウマン「何も語らなくともよい…我には全てわかっておる。これから主は我につき修行すればよい…」
イサム「…さすがドウマンさん…!わかりました。あなたの全てを盗むつもりで学ばせていただきます…!」


ドウマン「違う!もっと腰を入れ…体中に念をめぐらせるようにして…こうだ!ぶるぁあああああああああああああ!!!!!」
イサム「はいっ…!!ぶるぁあああああああああああああ!!!!!」

ピキーン
ドンベエ(ウドン)「…この感じ!どこかで呼ばれた気が…」
ドンベエ「うどんは腰が命よ!」


イサム(マロウルフ)「貴方は、スルガさん…でしたよね」
スルガ(ギョクロ)「いかにも。年始の特番でやってたおめえさんの陰陽師…まさに鬼気迫る演技って奴だったなァ」
イサム「…スルガさんからお褒めの言葉をいただけるとは光栄ですね、恥ずかしながら」
スルガ「おめぇさんだって役者としてネオジャパン中に名をとどろかせる男じゃねえか、謙遜するんじゃねぇよ」
イサム「ハハ、でもあの演技はドウマンさんが私に付きっ切りで特訓してくれたからできたんですよ。僕だけの力ではああはいかなかった」
スルガ「あの演技のミソはそれかい…ワハハ!あの陰陽師が稽古をつけてくれたとはたまげた!まさしくあの演技、本物だったぜ」
イサム「ええ…私も最初は驚いたんですよ、ハハハ。この大会で色々な方と触れ、世界が広がりました。…実は今度、歌舞伎にも挑戦してみようと」
スルガ「ってぇことは…傾きモノのあんちゃんに弟子入りか?こりゃ鍛えられること間違いなしだな!」


スルガ「時に話は変わるが…おめぇさんのマロウルフ、蹴鞠を模した武装なかったかい…?」
イサム「ええ、それが何か?」
スルガ「実際に蹴鞠をやったことはあるのかい」
イサム「ええ…以前平安貴族の役を演じたときに、プロのサッカー選手に手取り足取り教えていただきまして…」
イサム「蹴鞠だけでなく、サッカーにも自信がありますよ。スポーツは得意ですし!」
スルガ「思ったとおりだ…!おめぇさん、俺とリフティング対決するぞ!ほら、ボールは用意してある!」


イサム「なっ…ぎりぎり勝てたものの…スルガさん、貴方、一体どこでこんなテクニックを…?」
スルガ「やんちゃだったときにちぃとかじってな…一時は「フィールドのプリンス」って呼ばれたもんよ!」
スルガ「蹴鞠じゃあ負けたが茶では負けねえ!宇治茶のうまさは認めるが…静岡の茶こそ日本一、いや世界一よ!!」
イサム(スルガさん…こんな一面もあったんだなあ…)





決勝終了後
ヒカル(トンコツ)「すげえ試合だった…俺はこの中に混じって優勝しようと…思ってたのか」
ヒカル「英彦山で修行を続け、秘伝の格闘術を身につけ…心身ともに俺は成長したと」
ヒカル「山伏じゃなく…いつのまにか俺は天狗になってたみてえだな……」
ヒカル「ガンダムファイトの賞金でラーメン店を復活させる…って夢、ダメになっちまったなあ…」
ヒカル「親父…ごめんな……」ポロポロ

ミカン「元気…だせよ」
ヒカル「ミカン…」
リンドウマル「試合中、寒い中振舞ってくれたラーメン…見事だった!九州じゃ熊本のラーメンが一番だと思ってたが、お前のラーメンも熱かったぜ!」
ゴウザブロウ「おうよ!お前のラーメンならネオ東京の激戦区でも十二分に通用するってぇもんよ!ワハハ!!!」
ドンベエ「そんなこと言ってたら手前さんの心がのびちまうぜ…お前の自家製麺、なかなかのもんだった…!この俺が言うんだから間違いねえ」
ヒカル「みんな…!」

ミカン「そういうわけだ。やはりミカンを隠し味にしてだ、豚骨をより高みへ」
ヒカル「それだけは認めねえ!」





スルガ(ギョクロ)「いますかい?」
ハヤト(シーガイア)「おや、あなたは確かネオ静岡の…スルガさん。どうしました?」
スルガ「なに、ちょいと頼みがありましてね。確かあんたのところのネオ宮崎、ネオアメリカと関わりがありましたよね」
ハヤト「ええ、確かに。それと使いなれない敬語は結構ですよ。私は役所勤めがあったもので、この方が良いのですけど」
スルガ「そいつはどうも。俺はあんたのことは結構買ってるもんで話すんだがね。いや実は、ネオ福井のスノッチってやつについて、ちょいとネオアメリカにさぐりを入れて欲しいんだよ。奴がネオアメリカと関わりがあるかもしんねえっていうんでね」
ハヤト「どうしてまた…?それになんで私に…」
スルガ「あんたは上の方と仲が良いって評判だからな。俺と一緒に動いてる奴なんかとは大違いさ」
ハヤト「その話、詳しく聞かせてもらえますか」
スルガ「ああ……だがこいつはあまり言いふらさない方が良いぜ」
…………
ハヤト「なるほど、事情は分かりました。私が知事にかけあってみましょう
スルガ「気をつけなよ。あんたんとこの知事も一枚噛んでるかもしれねえしな」
ハヤト「知事はそんな人ではありませんよ……」

ネオ宮崎知事「ハ、ハヤト君、いくら君の頼みでもちょっとそれは困るよ…」
ハヤト「少しつついて、反応があるかどうかを見るだけでも良いんです。無ければ良し、あればそれだけで手がかりになると…!」
知事「しかしね君…そりゃああのネオ島根のなんとかってあたりが関わってる事だろう。ありゃまずいよ…」
ハヤト「知事ッ…何を弱気なことをおっしゃっているんですかッ!」
ハヤト「いいですか知事!これは重大なことなんです!ネオジャパンの危機ですよッ!我々だけがのうのうとしているわけにはいかんとです!ネオジャパンの平和はネオ宮崎の平和、ネオ宮崎の平和はネオジャパンの平和、ネオ宮崎がネオジャパンをどげんかせんといかんとです!」
知事「う……しかし一回戦で敗れた我々が今更…」
ハヤト「何を言っちょりますかッ!『不死鳥のように何度でも立ち上がる、それゆえにガンダムシーガイアだ』とおっしゃったのは知事ではありませんかッ!ここで立ち上がらなければシーガイアの名が泣きますッ!まさか知事がこん件にかかわっちょる言うんではないでしょう!?」
知事「私が関わっちょるいうことは断じてない!」
ハヤト「わかっております…!そうであればこそです」
知事「むぅぅ……わかった。少しばかりやってみよう」
ハヤト「ありがとうございます、知事」
知事「まったく、君の情熱には参ったものだよ……」
スルガ「やっぱりあんたを認めたのは間違いじゃあなかったらしい」
ハヤト「陰から見張っていたんですか…」
スルガ「ま、あんたんとこの知事が向こうについてたら、そのままあんたが消されかねないと思ってね」
ハヤト「私が向こうについていて、私があなたのことを知事に報告するだけだったら、あなたは……」
スルガ「いや、いや。あんたは俺が認めた通りの熱い男だったよ。あんたほどじゃないが、あんたのとこの知事もな…」





スルガ「いや、決勝リーグ…天晴れだな、まったくよ…」
スルガ「あんな試合見せられたほうがすっかり疲れちまったぜ…次のエキシビジョンまでのんびりするに限らぁな
スルガ「テレビでも観るかね…おっ、これは…京都の坊やじゃねえか」
イサム『ぶるぁああああああああ…悪霊退散ッ!!!!!!!』
スルガ「なんだこりゃ…すさまじい演技だねぇ… 次はサッカーでも…」
スルガ「おっ…山形が昇格だって!めでたいねぇ、一丁チェリーの坊やに茶でも送ってやるか」

ピンポーン

ベニバナ(チェリー)「な、なんですか、この大量の荷物は… 最高級の玉露じゃないか!?スルガさんから…???」





ドンベエ(ウドン)「らっしゃい。…おう、ボウズか。もうすっかり常連だね」
カイ(Eg250)「…この辺りには美味い飯屋がないんだ。このうどん屋が一番マシなんだよ」
ドンベエ「はっはっは!そりゃあ光栄なこった!何にするかい?」
カイ「かけ一丁…」
ドンベエ「あいよ!」

カイ「ふぅ…」
ドンベエ「男が辛気臭ェ溜息なんてつくもんじゃねえよ」
カイ「うるさいな。あんたには関係ないだろ」
ドンベエ「…さしずめ、サイキョウのボウズの戦いっぷりを見て自分もああでありたいと羨んでる…ってとこか?」
カイ「…!」
カイ「……あんたには隠し事のひとつもできないんだな。一体何者なんだよ?」
ドンベエ「なぁに、ただのネオ香川のうどん屋サンよ」
カイ「…ふん…、…そうさ、俺だっていつかはああなれるかなって思ったさ。でも、実際は誰と戦っても負けばかり…」
カイ「どうせサイキョウガンダムのファイターも才能があるから勝てるんだよ。俺なんかが夢見たところで届きやしない」
カイ「…中途半端な夢を見るぐらいなら…ガンダムファイトになんて参加するべきじゃなかったんだ…」
ドンベエ「なぁ、ボウズよぉ…」

ドゴォォォン…

カイ「爆音!?」
ドンベエ「一体何事だ?」

無人MF群「グォォォォォォォ…」
海賊子分A「だ、駄目でやんす!明石龍、もう持たないでやんす!!」
海賊子分B「おかしらぁ!俺たちのスカルザクもほとんど落とされちまった!どうにかしてくれぇ!」
トラザメ(ナルト)「ええい!何なんだこいつらはよォ!!いくらブッ潰してもキリがねえ!!」
ゴウザブロウ(オーエド)「てやんでえ!べらぼうめ!もっと気合入れやがれ海賊どもがぁ!!」
トラザメ「るっせえ!!テメェのオーエドガンダムももうボロボロじゃねえか!!」

カイ「あれは…!」
ドンベエ「…例の連中の兵隊か…。やれやれ、物騒なことになってきたな…」
カイ「オッサン、どうにかしろよ!あんたもガンダムファイターだろ!」
ドンベエ「残念ながらウドンガンダムは休業中…もとい修理中だ」
カイ「クソッ!じゃあ誰か応援のガンダムファイターを…」
ドンベエ「ここにいるじゃぁないか。打たれ打たれてしっかり腰の強くなったとびきりのガンダムファイターが…」
カイ「俺…?…冗談はやめてくれ!俺が行った所で何になるって言うんだ!」
ドンベエ「なぁ、ボウズ…うどんってのは出来上がりの見栄えは全部同じだが、味ってのは職人の数だけピンキリあるもんだ」
ドンベエ「職人が汗水垂らして打ち込んだうどんは一口食うだけで違いがわかる。だが、食ってみなきゃあ他のうどんとおんなじよ」
カイ「やってみなきゃわからないって言うのかよ…?」
ドンベエ「つまりはそういうことだ。…行ってこい、んで、確かめてこい…」
ドンベエ「ボウズ自身の味をよ…」
カイ「…わかったよ!やればいいんだろ!やれば!……最後にひとつだけ聞かせてくれ。あんた本当に何者なんだ?」
ドンベエ「ふ…答えはいつも同じだ。ただのネオ香川のうどん屋サンよ」
カイ「………行ってくる!勘定は次につけといてくれ!」
ドンベエ「あいよ、毎度あり」


カイ「EG!どこにいる!」
EG『そばにいるよ』

ズン…

カイ「なっ…ガンダムEg250!!ど、どうしてだ!?」
EG『そろそろ付き合いも長いだろう。お前の考えてることなんてこの聡明なAIの前にはお見通しさ』
カイ「っ!…どいつもこいつも…! …いくぞ、EG!」
EG『了解。マイ・マスター』

トラザメ「オッラァーーーーッ!!メイルシュトロームッ!!」
無人MF群「ゴギャァァァァァ…!!」

ゴウザブロウ「どりゃどりゃどりゃどりゃーッ!!山の手大車輪じゃーいッ!!」
無人MF群「ガゴォォォォォ…!!」

???「ふん、粘るな…。私の軍団に加えてやろうかと思ったが、伊達に県を代表するGFではないということか…」
???「だがもうそれもお終いだ。あれほどの技を連発すればエネルギーは直にゼロになる…」

無人MF群「グォォォォ…」
トラザメ「い、一体あと何機いやがるんだ!!このままじゃ持たねぇぞコラァ!!」
ゴウザブロウ「ド畜生!!両手の指じゃ足りねえってこたぁ確かでェ!!」
???「終幕だ…やれ!我が傀儡よ!」

キンッ    ドォォォォンッ!!

???「何っ!?」
カイ「頼りない大人たちだな!ここはこのガンダムEg250に任せて引っ込んでろよ!」
EG『すみません、うちの子が生意気なこと言っちゃって…』
トラザメ「何だとォ!?テメーは佐賀のガキッ!!」
ゴウザブロウ「てやんでえ!!言い返してぇのは山々だが援軍はべらぼうにありがてえ!!」
???「ぬぅぅ…!小賢しい…!やれ、傀儡よ!たかが一機増えようと同じこと!!」

カイ「ナメるなよ…!」
EG『ガンダムEg250のエネルギーは…』
カイ&EG「『無限大だッ!!!』」


ドンベエ「ボウズ…お前の味はオッサンが保障するさ…。存分に暴れてきな」

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