本スレのSS・16スレ目

サイキョウ主人公の話

キト(メディカル)「プロトタイプだったのが幸いしたのでしょう…。命に別状はありません。しかし、今は面会謝絶です」
キト「キョウシロウ、キョウコちゃんも今日はお休みください。疲れているでしょう?」
キョウシロウ(サイキョウ)「ああ…すまねぇな、キト…。また明日来るぜ…」
キョウコ(サイキョウ妹)「キバさんを…お願いします…」


〜帰路〜

キョウシロウ「……………」
キョウコ「ねえ、お兄ちゃん?」
キョウシロウ「…んー?」
キョウコ「お兄ちゃんは…絶対に負けないでね。今度あいつらに会ったら、逃げてもいいから…」
キョウコ「お兄ちゃんまでいなくなったら…私…私…」

クシャ

キョウシロウ「バーカ、ンな情けねえ声出すんじゃねえよ。兄ちゃんは絶対に負けねえ」
キョウシロウ「関東の敗者復活戦でも見ただろ?兄ちゃんの見事な逃げっぷりをよ」
キョウシロウ「安心しろ、キョウコ。俺はどこにもいかねえ。お前を一人になんてしねえからよ」
キョウコ「………約束だよ…。お兄ちゃん…」


〜AM 1:00〜

キョウシロウ「畜生…!どうしちまったってんだ…!震えが止まらねえ…ッ!」
キョウシロウ「あいつらがやられちまって…、…クソッ…またビビりの俺に逆戻りかよ…!」
キョウシロウ「俺は…俺はどうすりゃいいんだ…!誰か教えてくれええええッ!!」

???「ハッ、キョウコの前じゃ強がってみせて夜中に一人でブルってんのか?ダッセエなぁ、キョウシロウ!」

キョウシロウ「何ッ…!?誰だッ、てめえッ!!」

ボウッ

キョウイチ(サイキョウ父)「俺の声を忘れたか?キョウシロウ。クールじゃねぇぜ?」
キョウシロウ「親…父…?ば、馬鹿な…親父は確か五年前に死んだハズ…!!幽霊…!?」
キョウイチ「ダセェッ!!クールな男は細かいことを気にしねえ!!先手必勝だ、オラァッ!!」

バキィッ!

キョウシロウ「ぐっ…!あの世から戻ってきていきなりこれかよ…親父!」
キョウイチ「カモンカモ〜ン!お前がこれからどうすればいいか、拳で教えてやるぜ」
キョウシロウ「上等だぁッ!!あんたが死ぬ前の俺と同じだと思うなよ!?」

ドカッ! バキッ! ガスッ! ドゴォッ! ガァンッ!

キョウシロウ「ハァハァ…どうだ、親父…これが俺の拳だ…!」
キョウイチ「ゼェゼェ…ハッ、クールでヒートな拳持ってるじゃねえか…!ダチ公のお陰だな!」
キョウシロウ「次の一発…これが俺の自慢の拳だ!!いくぜぇぇぇ、親父ィィィーーーッ!!」
キョウイチ「来やがれぇぇッ!!馬鹿倅がァァァーーーッ!!」

キョウシロウ「ハァ…ハァ…やっぱ親父は強いな…。そうでなきゃ超える気が起こらねえってもんだ」
キョウイチ「ゼェ…ゼェ…意地だよ、意地。俺はネオ埼玉最強で一等クールな男だったからな…」
キョウシロウ「はっはっは!その称号もそのうち俺が超えてやるよ!」
キョウイチ「何ィ?生意気な倅だぜ。ったく、キョウコは可愛く育ったってのによォ…」

ヒュウウウ…

キョウシロウ「………ありがとよ、親父…。吹っ切れたぜ…」
キョウシロウ「何も深く考えるこたぁねぇ…決勝でも、奴らとの戦いでも、クールに戦い抜くだけだ…」
キョウイチ「ヘッ、やっと分かったかよ…死んでも世話のかかる倅だ…」

ボワッ

キョウイチ「じゃ、あばよ…キョウシロウ!キョウコを大事にしてやれよ!」
キョウイチ「俺はいつでもあの世でクールに見守っててやっからよ!忘れるんじゃねーぜ!」
キョウシロウ「おう!あばよ、親父!また御盆には母さん連れて帰って来いよ!!」

シンッ…

キョウシロウ「へへ…相変わらずの親父だぜ…。でも…ありがとよ、親父…」
キョウシロウ「それと、ドウマンさん…」

ドウマン(ダンノウラ)「ぬぅ…気付いておったか…」

キョウシロウ「こういうことできる奴は知り合いに一人しかいないんでね…世話になったよ」
ドウマン「礼は要らぬ。わしは少しばかり死者の魂を呼んだだけよ…。小僧、後はお前自身の成長だ」
キョウシロウ「それがヒジョーに助かったんだってば……よっと!」

キョウシロウ「さぁて、スッキリしたし…帰って寝るか!」
ドウマン「小僧…お主の行く先に光が見えるぞ…。今は砂粒のように小さき光だが…」
キョウシロウ「よしてくれよ。俺、いい感じの恋愛占いしか信じない性質だからさ」
ドウマン「ぬぅ…、…父親にそっくりであるな…」
キョウシロウ「そうかい?全く嬉しくねーな!はははっ!」
ドウマン「…フン…顔はまんざらでもなさそうだぞ…」
キョウシロウ「ありゃ、顔に出ちまってたか…。ま、ぶっちゃけ悪い気はしねーよな…」


キョウシロウ「(親父…見てろよ。俺はいつかあんたに並んで、追い越してやる…!)」
キョウシロウ「(それが…あんたへの少しばかり遅れたはなむけだ!)」
キョウシロウ「うおっしゃあッ!やるぜぇぇぇッ!サイキョウガンダァァァァムッ!!」





キム「素晴らしい! 実に……素晴らしい!」
ウォシュレット「何がですかい?」
キム「お前達の機体のDG細胞に決まってるだろう。あの、県代表のガンダムが手も足も出ずに敗北するまでに成長したのだ。これが素晴らしくなくて何が素晴らしいと?」
ウール「なるほど、その通りですな」
ピンク「でもさぁ、キム社長? アタシ達もそろそろ叩き潰したいんだよ、あの子達をさぁ!」
チャッカマン「おうおうおうおう! 燃やし尽くして灰と消し炭にしてえよ、アイツらよお!」
リーフ21「忍び寄りグサリと殺してバラしたい……」
デーモン「その通りだ! 俺様の力で奴等を全員蝋人形にしてくれるわあ!!」
キム「ああ、分かっているとも。そのためにDG細胞で強化した機体をやったのだ。言われずともお前達にはガンダムファイターを無力化してもらう。この国の愚民共が気づく頃には全てが私のもの。私が、この国の宗主となるのだからな……ははっ!」



???(スサノヲ)「御主、キム・チャオに良からぬ動きあり」
イザナミ(イズモ)「そうか……」
???(ウズメ)「イザナミ様、我々も動かなくてよろしいのですか?」
イザナミ「良い。所詮、彼奴はDG細胞に囚われし愚者、過ぎた力にいずれ潰されよう」
???(カグツチ)「ならば、我々は?」
イザナミ「お前達は我に付き従ってくれる同志だ。無駄に命は散らせんよ。成すべき目的のためにその命を使ってくれ」
???(ツクヨミ)「その美言葉、私の魂魄に深く染みまする……」
???(オモイカネ)「我らアマツ衆、この身も魂も全てイザナミ様のために捧げる次第にございます」
イザナミ「すまんな。だが、我の大願成就もはや眼前。来るべきの為にその身鍛えよ、アマツ衆」
???(オホマガツ)「はっ! 我らが御主のために!!」
???(アマツ衆)「御主の為にっっ!!」


アスカ(ヤソマガツ)「なあ、イザナミ。アンタの目的って何なの? アタシ、一個も教えてもらってへん」
イザナミ「お前には関係のない話よ。お前はサンドヒルのガイを討つという目的があるのだろう?」
アスカ「そうやけど……でも、アタシだけ」
イザナミ「よいと言っておるのだ。憎悪のスーパーモードを満足に開眼できぬ貴様では足手まといよ」
アスカ「……」
イザナミ「分かったならば鍛練をせよ。今の貴様にできるはそれのみ」
アスカ「分かっ……た」
イザナミ「分かればよい」


イザナミ「デビルガンダム……全てを捧げても、我は行なわねば……この国の為に……」



キム「くっ、超能力ですか…すっかり忘れていましたね、彼の存在を…」
ミック(ネズミー)「ハハッ、まぁいいじゃないか!データはしっかり取れたんだからサ!」
スノッチ(オバマ)「そうとも…ジャパニーズ・ニンジャは過去の遺物だ。配下に置いたところで何の得にもならん」

ガイ(サンドヒル)「フン、お粗末だな…」
キム「…何か申されましたかな、ガイ先生?」
ガイ「お粗末だ、って言ったんだよ。狐と葡萄の話を知ってるか?」
ミック「君…あまり大きな口は叩かない方がいいと思うよ」
スノッチ「DG細胞のデータを収集できない貴様も何の得にもなっていない…。その証拠に…」

ガチャッ

警備兵A〜F「ガイ・アラシ、蜂の巣にされたくなければ口を慎むことだ」
ガイ「フン…とことんお粗末な連中だぜ…。まだ分かんねえのか?」
スノッチ「………殺れ…」

    ザ ウ ッ !

警備兵A〜F「あ…がっ…、す…砂…が…ゲフッ…!」
ガイ「こんな玩具で俺が殺れるとでも?どうやらDG細胞とやらは頭まで侵しちまうようだな…」
ミック「ハ、ハハッ…ワンダフル…何が起こったのか見えなかったよ…」
スノッチ「むう…生身でこれほどの戦闘能力を…」
キム「す、素晴らしいです、ガイ先生!やはり貴方は私が見込んだ通りのお方!」
ガイ「ケッ…付き合ってられねぇな…。お前らはそこで一生自分たちの傷を舐めあってろ…」

サッ

キム「(おのれ…あの男め…!)」



イザナミ(イズモ)「風が変わったな」
アスカ(ヤソマガツ)「え?」
イザナミ(イズモ)「伊賀の小蟲が場を変えた。そろそろ、我等も動く頃かもしれんな」
アスカ「じゃあ、あのサンドヒルを!!」
イザナミ「ああ、もうすぐだろうな……。さて、キム・チャオ。貴様はどうするのか拝見させてもらうぞ……」



キム「しかし伊賀式シノビに組み込んだDG細胞を全て取り除いてしまうとは・・・」
ミック「ハハッ!珍しく考え込んでるようだネ!」
キム「ええ・・・試合直後はそれほど脅威には考えていなかったのですが・・・・やはり厄介です。」
ミック「そうだネ・・・またジャマをされたらこまル!」
キム「機体に超能力を増幅する機能が備わっているようですね。なんと言いましたっけ・・・」
スノッチ「NASとか言ったか・・・・」
キム「これはこれはスノッチ先生まで聞いておられたのですか。では少しお願いしたいことがありまして・・・」
スノッチ「餃子のガキに関してか?」
キム「ええ。チャオズスタッフにつけ入り、機体の情報を掴んできてほしいのです。」
ミック「ハハッ!たのしそうな仕事だネ!僕がやりたかったヨ!」
キム「ミック先生には後ほど動いてもらいますので、それまで少々我慢を・・・」
スノッチ「しかし普通に行ってはすぐバレるぞ?変装でもしろって言うのか」
キム「お手間をかけますが、それでお願いします。超能力を増幅できるのなら、逆もまた然り・・・という事です・・」
スノッチ「なるほどな。行ってくる。」

スノッチ「OHHHHH!!エクセレント!これはすばらしいガンダムデーーース!」
スタッフ「ちょっと!ここはスタッフ以外立ち入り禁止の場所です!」
スノッチ「ソンナ固いコト言わずニー!ワタシ、チャオズガンダムの大ファンなんデース!」
スタッフ「ちょ・・・勝手に中まで!!!」
サン「金髪に青い目・・白い肌・・・外国の人かな??」
スノッチ「アナタがファイターのサン君ですネー!こんな小さな体であんなマーベラスな戦いヲ!?」
サン「なんかよく分かんないけど照れちゃうなー!あはは!」
スノッチ「OH・・・こんなに間近で機体を見られるなんテー・・・感激デス!」
スタッフ「ほんとに勝手にコイツ・・・・それ以上近づくなよーー!」
サン「いいじゃん別に!ちょっとくらい案内してあげようよー!」
スタッフ「ったく・・・しょうがねぇな・・・おーい!そこの外国人さん!ちょっとだけなら案内するぞー!」
スノッチ「本当デスカ!?ベリーサンクス!ありがたいデース!」
スタッフ「じゃあまず機体をぐるっと一周見てみましょうか。後ろがこうなってて・・・・・ガッ・・・・」
スノッチ「こうまで緩い連中だとはな・・・・気絶させるのも楽なもんだ。なるほど・・・機体全体が・・・」

ミック「やァ!!情報はとれたのカイ!?」
スノッチ「・・・・待ち伏せとは気分が良くないな」
ミック「待ちきれなくなっちゃってネ!君だけ楽しそうなのはズルイからネ!」
スノッチ「情報は取れた。まったく緩すぎる奴らで拍子抜けしちまったが。」
ミック「ブフッ・・・それにしても・・・・・その君の・・変装・・・・ブフッ・・・アハハハハハ!」
スノッチ「わ、笑うな!!」

スノッチ「帰ったぞ。」
キム「お疲れ様ですスノッチ先生。チャオズのデータは取れましたか?」
スノッチ「ああ。外観を写したデジカメと、機体情報の入ったメモリースティックだ。」
キム「おお・・・・!ありがとうございます!これで超能力に対抗する事ができそうですね・・・・」
スノッチ「言っとくが、こんな仕事は二度とゴメンだ。こういう事はあのネズミ小僧にでもやらせるんだな。」
ミック「ハハッ!ひどい事いうなー。」
スノッチ「なんだ・・・聞いていたのか。だがキム、この俺が資金を提供しているというい事を忘れるなよ。」
キム「ええ。それはそれは・・・・スノッチ先生へのご恩はいつも研究のたびに深く感じてしております。」
スノッチ「今回の事にも俺の資金が使われるんだろうが、金なら腐るほどあるが無限ではない。もし中途半端な物が出来上がった時には・・・・」
キム「承知しております。決して無駄にはいたしません。」
ミック「次は僕の番だネ!たのしみだナー!」
キム(あなた方は絞りカスが出なくなるまで使い込んで差し上げますよ・・・・ククッ・・・・最後に笑うのはこの私ですからね・・・)


チャオズメカニック「やっぱりな…あの野郎機体に仕掛けをしてやがった」
サン「え!?そうなの!?」
メカニック「俺らはネオジャパン…いや、世界一の技術屋だぜ。機体の異常くらい見ればすぐにわかる」
メカニック「ただな…手傷を負わされちまったんだ。これじゃ手元が狂っちまう。どうしたものか…」
サン「どうしよう…オレの回復能力は自分にしか使えないし…………そうだ!!」

サン「トキサダお願いっ!スタッフ達の傷を治して!!」
トキサダ「い…いいのか…私の力は…」
サン「いいに決まってるじゃん!!人の怪我を治せるってスゴイ能力だよ!!」
トキサダ「…そ…そうか…?」
サン「うん!人の役に立てるってすばらしいことだよ!!」
トキサダ「……わかった」

サン「ホントにありがとうトキサダ…オレの力は自分を高めるだけだからトキサダが羨ましいよ…」
トキサダ「…そんなことはないぞ。お前は今までスタッフ達の支えになり、期待に応えていたではないか」
サン「…そうだ!オレ、トキサダを全力で守るよ!!何があっても!!約束する!!」
トキサダ「…………サン…」
サン「あっ…じゃぁリーダーに呼ばれてるから行くね!ありがとー!!」

トキサダ「サン…」
メカニック「サンは戦車を連続で5台は潰せるから頼りになるぞ。いいボディーガードになるな」
トキサダ「…………」
メカニック「アイツは君に必要とされることを望んでいる。アイツはそういう奴だよ」
トキサダ「……ありがとう……サン…」

キム「次はミック先生の出番です・・・・楽しみにしてますよ・・・・」


サン(父ちゃん母ちゃん兄ちゃん・・・・オレ頑張ってるよ・・・・友達もいるんだ。たまに突っ走って怒られちゃったりもするけど・・・・困ったときには助けてあげたい大切な友達なんだ。)
ミック「ヤァ!!どうしたんだいこんな所デ!」
サン「うわぁ!あ!!君は千葉のミッ○ーじゃなくて・・・なんだっけ?」
ミック「ミックだよ!まったくギリギリな事を言うんだネ君は!」
サン「あははゴメンゴメン!そういえば話すのは初めてだよね!」
ミック「そうだネ!すこし君に興味があって・・・いいかナ?」
サン「いいよ!ちょうどテストも終わったところだし」
ミック「君は超能力を使えるんだよネ!そこで君の超能力がどれくら強いのか測定する機械をもってきたんダ!」
サン「そんな物があるの!?千葉ってすっごいなー!面白そうだけどなんで?」
ミック「別にボクが超能力を使えるわけじゃないから偵察ってわけじゃないんだけど、せっかく機械をもってるからネ!」
サン「オレもやってみたい!なんかワクワクしてきたなー!ここに手をあてればいいの?」
ミック「ソウソウ!そこに手をあてて・・・・」
バチバチッ・・・・・・

ミック「スタッフもユルいと思ったらファイターもユルユルなんだネ!ハハッ!思ったよりも簡単にいったヨ!」
ミック「あとはこのまま施設に連れていって・・・・・これからが楽しみでゾクゾクするネ!」

チャオズスタッフ「おーいサン!どこに行ったーー?メシの時間だぞー!」



サン「うう・・・ここは・・・・」
キム「おはようございます。ご機嫌はいかがですか?」
サン「頭が・・・・痛い・・・・」
キム「はは・・・そうでしょう。あなたは超能力が使えると聞きますので・・・かなり強めのスタンガンで気絶してもらいました。」
サン「ここはどこだよ!何でこんな所にいるんだよ!・・・ああああああ!」
キム「おっと・・・・超能力は無駄ですよ?あなたの機体情報を元に超能力を無効化する機械を作らせてもらいました。」
サン「なんだよそれ!さっきのミックって・・・もしかして?」
キム「ハッハッハ!あまりにも簡単に引っかかってくれてミック先生も呆れていらっしゃいましたよ。」
サン「なんでこんな事・・・・」
キム「あなたはDG細胞をいとも簡単に取り除いた。その秘密が知りたいのです。」
キム「あなたを捕らえるには並の人間では到底無理。まずチャオズの超能力増幅機能に目をつけました。」
サン「・・・・・」
キム「増幅が可能なら逆もまた然り・・・スノッチ先生とミック先生の力を借りてこの機械を作り、超能力の無効化に成功した。」
キム「しかし無効化は成功したものの、どのようにして超能力が発生しているのかまでは突き止められず・・・」
サン「そこでオレを・・・・」
キム「ご名答です。これから研究員の方があなたの体を調べに来られます。」
サン「ぐっ・・・やめろー!はなせ!」
キム「それまでおとなしく待っていてくださいね・・・・・ククッ・・・・」


ガイ(サンドヒル)「チッ・・・・今日は夜風が冷える・・・・」


チャオズフタッフ「トキサダ!サンがいないんだ!どこにいるか知ってないか!?」
トキサダ「サンが?サンのことだからのぅ・・・どうせ外をあるいている内に迷子にでもなってしまったんじゃろう」
教団員1「トキサダ様も人のこといえません」
教団員2「ドンマイです」
トキサダ「う、うるさい!(しかし心配じゃ・・・・なにも無ければいいがのう・・・)」
サン(…そうだ!オレ、トキサダを全力で守るよ!!何があっても!!約束する!!)
トキサダ「・・・・サン・・・」



ガイ「・・・・久しぶりに施設に来てみりゃ・・・ガキを拉致るなんざ悪趣味な連中だな・・・・」
サン「うう・・・・」
ガイ「おいガキ。起きてるか?」
サン「あ・・・・鳥取の・・・ガイにーちゃん?」
ガイ「覚えていやがったか・・・・」



サン「ありがとう。ガイにーちゃん。このままだったらオレ・・・・」
ガイ「お前がどうなろうと俺の知ったことじゃねぇ。連中のやり方が気に入らないだけだ。」
サン「でもありがとう!」
ガイ「俺は俺のやり方で行くだけだ。せいぜい危ない事には首を突っ込まないようにする事だな。」
サン「ほんとにありがとう!」
ガイ「何度もうるせー奴だな!近くでドンパチやってたみたいなんで寄っただけだ!さっさと消えろ!」
サン「ありがとーーーーー!」
ガイ「ったく・・・・わけの分からねぇ奴だな・・・・」


サン「あ・・・トキサダ!」
トキサダ「チャオズ!チャオズが帰ってきたぞー!」
スタッフ「おい!何処に行ってたんだよ!みんな心配してたんだぞ!」
サン「うん・・・・ちょっとね!気にしない気にしない!」
スタッフ「おめーはほんとに・・・」
トキサダ「よいでなはいか!無事に帰ってきたのだ!」
教団員1「半泣きで外を捜し歩いてましたけどね」
教団員2「どんまいです」
トキサダ「うるさーい!」
教団員3「まぁまぁ・・・みんなでカステラでも食べましょう」
トキサダ「おお!サンも行くぞ!」
サン「やったー!おなか空いて死にそうだったよ!」

スタッフ「・・・・・・そういやオレ達のメシもまだだったな・・・・・」





〜おむすびの里〜
エチゴ(コシヒカリ)「今日も元気だお米が美味い〜♪お米の炊き方知ってるか〜い♪はじめちょろちょろなかぱっぱ〜♪」

カランコロンカラン・・・

エチゴ「いらっしゃ・・・ア・・・アオバ!?どうしたんだ!?」
アオバ(伊賀)「がっ・・・はっ・・・不覚をとった・・・うっ・・・」
エチゴ「わかった!今は喋るな!」

〜病室〜
ケヤキ(ビャッコ)「アオバさん・・・大丈夫なんですか?」
ヒバ(ネブタ)「アオバ程の奴がここまで傷つくとは・・・いったいなにがあったんだ・・・」
リンドウマル(ヒノクニ)「医者が言うには今夜が山らしいの・・・」
ケヤキ「そんな!」
エチゴ「安心しろ。こいつはこの程度で死ぬような奴じゃないさ」
アオバ「くっ・・・」
リンドウマル「アオバ!何があったんじゃ!」
ヒバ「落ち着けリンドウマル。まだ喋れる状態じゃ・・・」
アオバ「デビル・・・」
ヒバ「アオバ!無理をするな!」
アオバ「デビル・・・ガンダム・・・」
ケヤキ「デビルガンダム・・・?」
アオバ「その・・・細胞が・・・人を・・・ガンダムを・・・強化・・・」
ヒバ「喋るな!傷に障る!」
アオバ「感・・・染・・・されると・・・破壊衝・・・動・・・に駆られ・・・最終的・・・に自我を・・・失う・・・」
リンドウマル「おんしは・・・その細胞に感染されたのか!?」
アオバ「俺は・・・うっ・・・!」
エチゴ「そこまでだ。話は大体理解した。アオバ、お前は今は休め・・・」


〜おむすびの里〜
リンドウマル「それでいったいどういうわけなんじゃ!?」
エチゴ「ああ・・・俺も詳しくは知らないがアオバが言っていたデビルガンダム細胞・・・通称DG細胞。感染した対象は壊すことに異常な快楽を得るようになる。その快楽は他のどんなものよりも強い。だから並の人間では感染したらまず戻れない・・・」
ケヤキ「そんな!?それじゃあアオバさんは!」
エチゴ「並の人間では・・・と言ったはずだぞ。それにあいつの体にはすでにDG細胞と思われるものはなかったようだ」
ケヤキ「よかった・・・助かるんですね」
エチゴ「ああ」
ヒバ「それよりアオバの奴はどこでそんなものに感染したんだ?」
エチゴ「あいつは一人でこのガンダムファイトの裏を探っていたからな。そのときに深追いし過ぎてしまったんだろう・・・」
リンドウマル「むぅ・・・このガンダムファイトの裏でいったいなにが起こっているんじゃ・・・」
エチゴ「何が起こっていようとそれを止めるのが俺たちだ。これ以上苦しむ人を増やさないために!」





BGM
少年『何で父上はいないの?』
女『今日からね。トキサダはママとだけ暮らすのよ』


少年『母上! 今日先生に誉められた!』
女『凄いわトキサダ! 私の可愛い子』
自分が何かをする度に母は誉めてくれた。
母の誉めてくれる顔が好きだった。
もっと見たかった
女『今日はご褒美にママがご馳走を作ってあげる。キャッ…包丁で切ったみたい』
少年『母上! 手をみせて、僕治せるんだ!』
ポワァ
女『……』
少年『凄いでしょ! 母上…?』
女『恐ろしい子…』
少年『母上…?』
女『やはり貴方の父の血を受け継いでるのね』
母は笑わなくなった


教祖S『本当にいいんだな』
女『ええ…』
教祖S『行くぞ…来い』
少年『母上! 何で…良い子にするから! もう能力も使わないよ! 何で!』
女『…』
教祖S『小僧…俺は気が短いんだ。早くしろ』
少年『母上!』
教祖S『船を出せ。行くぞ』


少年『う…何で…うっ』
教祖S『小僧…泣くな。泣いたら殺すぞ』
少年『……』
教祖S『最初に言っておく。お前は客じゃない。だから貴様に自由はない…だが』
少年『…?』
教祖S『力はくれてやる。だが勘違いするな。王はこの俺だ』


教祖S『貴様は今から象徴になってもらう』
少年『象徴…?』
教祖S『そう。この教団の表の顔だ。今から貴様に必要なのは教育と仕事だ』
少年『難しそう…』
教祖S『出来なければ犬の餌にしてやるわ。それと今日から側近をつける。入れ』
教団員1、2、3『失礼します』

教祖S『そいつらが貴様の手足となるだろう。何かあったら言うがいい』
5年後
少年『相変わらず忙しいのじゃ…!』
教団員1『まぁまぁ』
教団員2『どんまいです』
少年『で? この美少年事、私は次は何をすればいいのじゃ?』
教団員1『実はS様が…お呼びです』

少年『…そうか』
教団員2『トキサダ様…』
少年『さて! 行ってくるか…』

少年『失礼するぞ』
教祖S『ほぉ…大きくなったな小僧』
少年『用件はなんじゃ?』
教祖S『ガンダムファイトというのが近々ある。出ろ』
少年『貴様が出れば良かろう。聞いたぞ、さぞかし県間戦争では人を殺したそうじゃな』
バシッ

少年『ぐっ…何をする!』
教祖S『お前何か勘違いしてないか? 出ろ。理由はお前の好きな世直しだからな』
少年『クッ…』


トキサダ「……」
教団員1「どうしました?…眠れませんか」
トキサダ「昔の事を思い出していた…」
教団員1「懐かしいですね…」
トキサダ「Sに言われて嫌々出たが…」
教団員1「『出てよかった』…ですか?」
トキサダ「うるさい! 寝る…」
教団員1「わかりました…下がりますね」
トキサダ「1…眠るまでいろ」
教団員1「仕方ないですね」


少年『父上ーなにしてるの?』
男『大地の声を聞いていたんだ』
少年『大地の・・・声?』
男『そう。生きとして生きる者の・・・そして死んでいった人間達の想いがこうやって大地の声へと変換されるのだ』
少年『僕も聞こえるの?』
男『たぶん・・・聞こえるさ。こうやって耳をすませてごらん・・・トキサダなら救う事も可能だろうな』


女『トキサダに変な事を吹き込むのやめてくれないかしら!』
男『何! 変とはなんだ!』
女『変じゃない! 貴方イカレているわ!』
男『国の事を考えるが何がいけない!』
女『いい加減にして! 私は家族が幸せならそれでいいの!』
男『貴様! 自分がよければそれでいいのか!』
女『あなた一人が狂ってるならまだいいわ・・・息子までおかしくしないで!』

少年『やめてよ・・・』

男『____!』
女『____!』

少年『やめてよ!』


トキサダ「ハッ・・・」
教団員1「トキサダ様・・・?」
トキサダ「何でもないぞ」
教団員1「そうですか。今日もまた仕事があります。準備を」
トキサダ「わかっておる」


トキサダ「今日も怪我人の手当てか・・・」
教団員1「戦争も終わってまだ間もないですからね。それを救うのがトキサダ様のお仕事。いえ、使命です」
トキサダ「骨が折れるのじゃ」
教団員2「どんまいです」

怪我人1「ぐ・・・」
怪我人2「いてぇぇぇぇ! 医者だろ。早く直してくれよ!」

教団員1「先に1の方を治しましょうか、2の方は言うほど大した怪我じゃありません」
トキサダ「うむ」
怪我人2「ふざけんな! 先に俺を見ろよ!」
教団員1「こちらが終わり次第、見ますので落ち着いてください」

トキサダ「大丈夫ですか? 私達がきたからにはもう大丈夫ですよ」
ポワァ
怪我人1「うう・・・ありがとう・・・ございます」
トキサダ「いえ、教団として当たり前の事をしたまでですから」

トキサダ「では、次は貴方を」
怪我人2「やめろ!」
バシッ
教団員1「・・・・・・!」
トキサダ「・・・どうしました?」
怪我人2「てめぇ、今なにしやがった? 医者じゃねえよな。そのおかしな力で俺をどうしろって言うんだ」
トキサダ「・・・しかしお怪我が」
怪我人2「消えろって言ってるだろ! この化け物!」
トキサダ「化け物・・・」
スッ・・・
バキッ!
怪我人2「ぎゃっ!」
教団員1「ふん。どの道死にもしない怪我でぎゃあぎゃあと騒ぐな」
教団員2「1・・・」

トキサダ「1よ」
教団員1「はい・・・」
パンッ
教団員1「・・・・・・」
トキサダ「私の顔に泥を塗るでないぞ」
教団員1「申し訳ございません・・・」

トキサダ「うちの者が失礼をしました。申し訳ございません」
怪我人2「くそっ! 痛ぇ・・・何が慈善団体だよ! とんだ暴力団じゃねえか!」
教団員2「落ちつけよ1・・・」
教団員1「どっちがだ。瞳孔開いてるぞ」
トキサダ「行くぞ・・・病院に電話をしておくのじゃ」





チャオズカメラマン「おーい!サン!チャオズガンダム特集の原稿が完成したぞー!」
サン(チャオズ)「どれどれ…うげっ!この前の砂風呂写真ホントに載せてるーっ!!」
サン「って…あれ?メインじゃないじゃん。小さくてよくわかんないや。良かったぁ〜」
カメラマン「ああ、メインは急遽これに変えたんだ。見てみろよ!!スゴイぜ!!」
サン「なになに…ネオ宮祭りに襲撃してきたモビルドールをオレが素手で破壊…って…何これ!?」
カメラマン「見ての通りだwww素手で戦車を潰せるお前なら出来ると思ってやっちゃったぜ☆」
サン「いくらなんでもモビルドールは無理だよーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!」
サン「大体モビルドールはネオ雀宮陸上自衛隊が倒したじゃん!!ウソ書いちゃダメだよー!!」
カメラマン「あぁ、自衛隊もそっちの方が面白いからって即OKくれたぞ!!話がわかるぅー!!」
カメラマン「それにネオ栃木県民達もお前ならやれると思ってるだろうからきっと大ウケ間違い無し!!」
サン「だめだこの県はやくなんとかしないと。それに何この写真…こんなの撮られた覚えないんだけど」
カメラマン「俺様の合成技術は世界一ィィィィィィィィ!!!!!なめるなよ!!!!!」
サン「なめてません。呆れ返ってるだけです。うぅ…みんなにとって俺って一体…なんなのさ…?」
カメラマン「何言ってんだ?俺らの希望で大事な家族に決まってるだろ。」
サン「え…?…あ…えと…その………」
カメラマン「だから最高に笑える写真をいっぱい撮らせてくれよな!!まぁ、俺の手からは逃れられないぜ!!」
サン「ふざけんなぁーーーーーーっ!!!!!もうー!ボコボコにしてやるぅーーーーーーっ!!!!!」
カメラマン「ははははははははは〜〜〜〜〜捕まえてごらんなさぁ〜〜〜〜〜〜いwwwwwwwwww」
サン「待てーーーーーーーーーっ!!このぉーーーーーーーーーーーっ!!!!!」





ドウマン「失礼するぞ」
教団員1「お待ちしてました」
ドウマン「小僧はいないのか…」
教団員1「今日は少しお疲れのようで…」
ドウマン「珍しい事もあるものだな。まさか側近である貴様等…いや、貴様がこのワシに用とはな」
教団員1「まあ、用って訳じゃないですが…少し話でもしようかなって」
ドウマン「相談ではないのか…して何を話す?」
教団員1「ええ…。ドウマンさんの昔の話が聞きたいですね保守がわりに」
ドウマン「保守…?」
教団員1「いえ、其より相手に聞くなら先に私の昔話をした方が良いですかね」
ドウマン「いや、そこまで言うなら話してやろう。このドウマンが何故今に至るかをてやろう」

ドウマン「このドウマンも今は陰陽師だが、その昔はただの人であった」
教団員1「ただの人?」
ドウマン「正確には名門、平家の人間だ。陰陽のおの字も知らずにヌクヌク育ったものよ」
教団員1「じゃあ何で陰陽師になったんですか?」
ドウマン「そう焦るな。県間戦争の中でもワシはヌクヌクと育ち、異国の女と結婚し、子も生まれた。しかし初めて戦争の恐ろしさをワシは体験した」
教団員1「戦場に行ったのですか?」
ドウマン「戦争の恐ろしさは戦場だけではない。戦争が終わった後、初めて何を思ったかワシは貴族の街を抜けネオ山口の奥の奥まで歩いてみた…そこには地獄しかなかった」

ドウマン「田畑は荒れ、人々のうめき声は聞こえてくる…更にワシにはわかった事があった」
教団員1「何ですか?」
ドウマン「人にあらざる物達の声まで聞こえたと言う事にな」

ドウマン「其からというもの…ワシは自分を恥じた。ネオ山口の現状を何も知らないで育ったワシに我慢出来なかったのだ」
教団員1「其から霊が見えるように?」
ドウマン「そうだ。霊が見えるようになったワシはネオ山口の為に何もしなかったこのワシが何が出来ると言ったらネオ山口の怨霊達を成仏させてやる事だった」
ドウマン「其から陰陽道をひたすら研究した。気付けば弟子も出来ていた。だが怨霊を鎮めれば鎮める程、妻は不気味がり、ついには別れを切り出されてしまった」
教団員1「…お弟子さんは?」
ドウマン「逝ってしまった。ドウカイ、ドウセイ、ドウザイ。皆、ワシについて行き、怨霊達と戦い、死んでしまった。其ほどまでにネオ山口の怨念は凄かったのだ」

ドウマン「ワシ一人になっても怨霊を鎮める事はやめなかった。そして気づけばダンノウラに選ばれていたと言う訳じゃな」
教団員1「そんな事が…」
ドウマン「あの時、弟子を守ってやれなかった。だからこうして形見を持ち歩いている。戒めを込めてじゃがな」
ドウマン「少し話過ぎたな…仕事があるので失礼するぞ」
教団員1「スイマセン…。」
ドウマン「気にするな。そのような悲しい顔などしてもこのドウマンには涙は枯れている。其よりあの小僧を頼んだぞ」
教団員1「…はい」





ベニバナ「ふぅ〜。やっぱりファイトは疲れるなぁ・・・こんなピチピチスーツじゃ着てるだけで疲れちゃうよ」
サキ「ものによっては赤外線の完全トレース型があるから着なくていいものもあるわ」
ベニバナ「そうなんだ。サキの姉ちゃんは着てないんだね。似合うと思うのに」
サキ「あんなものいいわ。体中にへばりついて食い込んだり・・・」
ベニバナ「へ?食い込むって何が?」
サキ「あっ、いやっ、何でもないわ!聞かなかったことにして!」
ベニバナ「う、うん・・・」
サキ「(何言ってるのかしら、私・・・////)」





ナダレ「ベニバナ君、今日の試合は負けてしまったけれど…よく頑張っていましたね」
ベニバナ「久しぶりの戦いでしたから…エキシビジョンとはいえ、頑張ればネオ山形のPRにも繋がりますし」
ナダレ「ネオ山形のために、あなたみたいな可愛い子が一所懸命になっているのですね… なんだか破廉恥ですわ」
ベニバナ「えっ、何か言いましたか?」
ナダレ「ふふっ、なんでもありませんわ」ニコッ
ベニバナ「そう…ですか///(ナダレさんの笑顔…これは反則だよう…)」
ナダレ「それでは、ごきげんよう」ツカツカ
ベニバナ「ナダレさん…きれいだなあ… 見とれちゃうよ…」

レン「おい出羽のぉ…今信濃のを変な目で見てなかったかぁ〜?」
ベニバナ「うわっレンさん…!見てたんですか…」
レン「おうよ…!そんなマセガキには灸を据えてやらなきゃな…」
ガシッ
ベニバナ「うっ…!何…するんですか……(く、苦しい…)」
レン「出羽の…。可愛い女の子みてえな顔しておきながら…なかなか…隅に置けないねぇ…!」
ベニバナ「レン…さん…… 本当に…死んじゃいます…! くる…しい」
ベニバナ(う…本当に…苦しいぞ… でも、さっきから…胸が…当たって…)
レン「このくらいにしておいてやるかねェ…これに懲りて、もうあんまり変なことするんじゃないぜ?あっはっは!」

ベニバナ「助かった…一時は本当にもうダメかと…」
ベニバナ「でも…ちょっと幸せだったかも…////」





スルガ「……ん、こんな時間に眼が覚めちまったか…俺もすっかりジジイかね、ワハハ!」
スルガ「朝刊はもう来てるかねえ? …お、こんな時間でもちゃんと届いてるもんだな、感心するぜ」
バサッ
スルガ「ふむふむ… しっかしGFなんてやってると、世の中の流れに疎くなりがちだからいけねぇ」
バサッ
スルガ「そういや昨日だったか一昨日だったか…餃子の坊主が昇格だなんだと喚いてたな」
スルガ「……!二部に栃木SCが昇格か!こいつのことを言ってやがったんだな…」
スルガ「チェリーんとこの山形が10年目にして初の一部昇格したってんでそっちばかりに関心が行っちまってたなァ」
スルガ「むぅ…広島もそういやあ一部に返り咲きだったな…すっかり忘れちまってたぞ」
スルガ「山形、広島が一部昇格、栃木、富山、岡山が二部昇格か…」

スルガ「山形の坊主だけ贔屓するわけにもいかねぇか… 世話になってるテツのところには部下の分も…」ゴニョゴニョ


…広島にて
テツ「なんじゃこりゃあ!最高級玉露が何でこんなにあるんじゃ…」
お嬢「すごぉい! …ってあんた、これどうしたんだい?まさかお茶屋さんをゆすって…」
テツ「そんなわけあるか!! ちょ、お嬢…その目、疑うてるんか…」
お嬢「早う返してきんさい!」テツ「だから違うって言うとるやろ!」…以下ループ

…栃木にて
サン「うわあー!すげーーーー!!ダンボールが山になってるぞーーー!!!みんな見てみろよーーー!!!!!」
チャオズスタッフ「これ全部が最高級の玉露じゃないか!サン、もしやお前…お茶が飲みたいからって超能力で…!」(にじり寄る)
サン「そんなわけないだろーー!いくらなんでもそんなことしないよーーー!」
チャオズスタッフ「本当か…!? こら、まて、逃げるなーーーーー!!」
サン「みんなが疑うからだろーーーー!!!」

…富山にて
キト「おや…この私に届け物ですか。ご苦労様です……やけに量が多いようですね」
キト「困ったなあ、これほど多いと私の診療所には置いておくスペースがありませんね…」
キト「中身は… これは…最高級の玉露じゃないか…!有難いが一人じゃこんなにお茶は飲めませんよ、スルガさん」
キト「そうだ、スルガさんには悪いですが…来院された方にお出しさせていただきましょう」
キト「お茶は体にいいですからね!」

…岡山にて
モモタロウ「うおっ!何だ何だこの届け物の量は…!」
モモタロウ「全て玉露…これはきっとスルガの親分に違いねえな…。こんなに飲めんし…置く場所も…」
モモタロウ「そうだ、実家の納屋に入れて保存すりゃいいじゃねえか。親父もお袋も喜ぶに違いない!」
モモタロウ「ありがとよスルガの親分さんよ!」





ネズミー「あの男・・・またしてもボクのジャマをしに現れたか。忌々しい!!」
オバマ「お前がそこまで感情的になるとは珍しいな。」
ネズミー「ああ。ボクは昔ネオアメリカでも遊んでてね。その時壊した玩具が彼の友人だったらしいんだ。」
オバマ「ほう。するとヤツはお前を追ってここまで・・・?」
ネズミー「まったく。ねちっこい野郎だよ。」





ヒバ(ネブタ)「気晴らしにと思ってフラフラと散歩していたが・・・」
ヒバ「こんなところに遺跡があるとは・・・くぅぅ!血が騒ぐ!」

ヒバ「うだで古ぅ遺跡だべ!こんな遺跡、わ見たことねぇ!!これは大発見だべ!!」
ヒバ「・・・・・・・・・・自分を見失ってしまった・・・。少し落ち着こう・・・ん?なんだここは・・・下に続いている・・・中に何かあるのか?行ってみるか・・・」

ヒバ「本当に古いな・・・今にも崩れそうじゃないか・・・」
???「・・・・・・・・ぁぁぁ」
ヒバ「!?な・・・なんの音だ・・・」
???「ああああぁぁぁ!!」
ヒバ「・・・なぜ人がこんなところに・・・しかもこれは・・・」
??「実験ダョ」
ヒバ「!?」
??「そう驚かないでよ。ボクだよボク」
ヒバ「ミック・・・これはいっでぇどういうごった!」
ミック(ネズミー)「なにを言ってるかわからないヨ。ボクは日本語しかわからないんダ♪」
ヒバ「くっ・・・こんのいくでねがっ!!」
ミック「意味はわからないけど悪口言われてるのはわかルヨ・・・温和なボクも怒っちゃうぞ♪キミもあの忍者みたいにDG細胞に侵されちゃえ」
ヒバ「あの忍者・・・?アオバをあんな風にしだんはなたちだったんか!」
ミック「捕まえるのに少し手間取っちゃったんだ、アハッ♪」
ヒバ「なはわをほんきでおごらせた・・・」
ミック「フフッ、今の状況見て言ってよ」

ジャキ

ミック「ボクの一声でキミは蜂の巣になるのサ。大丈夫♪そうなってもキミの赤い蜜はボクの友達が舐めきってくれるから・・・サ!」

ババババババッ

ヒバ「!?」

ヒバ「・・・なんともない・・・?」
ミック「ど・・・どういうことダ!?」
エチゴ(コシヒカリ)「ヒバ!ここは一度退くぞ!」
ヒバ「エチゴ・・・でもこいつらは・・・」
エチゴ「今の戦力では無理だ!これは逃げじゃない!戦略的撤退だ!」
ヒバ「・・・わかった」
ミック「そう簡単に逃がすと思うかい?アハッ♪」
エチゴ「ネズミさんよここは見逃してくれよ」ポチッ
ミック「き・・・貴様!そのスイッチは・・・」
エチゴ「お前さんの大好きな・・・」

ドガーン!!

エチゴ「ショータイムだ!!」

ドガーン!!

ミック「こんなところで爆発なんか起こしたらみんな生き埋めになっちゃうゾ!?」
エチゴ「もう撤退経路は確保しているさ。県間戦争で似たようなことをしていたもんでね、慣れたもんさ。じゃあなネズミさんよ」
ミック「はははは!面白い!面白いよキミたち!また遊ぼうね!そのときはボクも本気で相手してアゲル!はははは!」





カイ「おら!リョータ見てみろ、この前遺跡ででっかい剣拾ってきたぜ!」
EG『拾ったのはカイじゃなくてオヤジさんだけどな』
リョータ「おぉ、まこと大きい得物じゃ…でもこれじゃEg250じゃ取り回しが効かなくて不便ぜよ、せめてわしの"かいえん"とドッキングしたリョウマくらいのサイズじゃないと…」
カイ「フッフッフッ…ところがな、その問題も既に解決済みなんだな」
リョータ「いったいどうするんじゃ?」
カイ「Eg250は時間経過と共に出力が無限に上がるんだ、つまり時間がたt…」
EG『それを考えたのも私なんだけどな』
カイ「…だけどそれを操縦するのはおr…」
EG『剣を振り回すのも私なんだけどな』
カイ「おい!おまえさっきからいちいちうるせぇぞ!!」
EG『カイ、セリフがひらがなばかりになっていて頭悪そうだぞ』
カイ「なんだと、テメェ!!スクラップにしてやる!」
EG『カイ、いまさら横文字を使って頭良いフリしても遅いぞ』
リョータ「なんだかしらんが二人ともすごいんじゃなぁ…!」





『さらばイズモガンダム! イザナミ暁に死す』

イザナミ「なあ、ミロク……お前達には教えられたよ……。人類もまた自然の一部……それを抹殺するなど自然を破壊するも同じ……。我はまた、過ちを繰り返すところであった……」
ミロク「兄様っ……!」
イザナミ「我を……私をまた、兄と呼んでくれるか」
ミロク「私は今の今になって、初めて兄様の悲しみを知りました…! なのに私は、貴方を討つことばかりを考えていて、話を聞こうともしなかった!なのに兄様は最後まで、私の事を…」
イザナミ「何を言う……所詮私は大罪人。だが、見てくれ……! 私の身体は一片たりともDG細胞に犯されてはおらぬ……!!」
ミロク「分かっていた! 分かって……いたのに!!」
イザナミ「ああ……ミロク。お前と出会わなければ…お前がガンダムファイターになどならなければ…。こんな…こんな事にはならずに…」
ミロク「兄様……!」
イザナミ「日の出か……美しいな」
ミロク「はいっ! とても……美しゅうございます!」
イザナミ「ああ……美しい。とて……も……」
ミロク「兄様? に……いさま。うっ……にいさまああああああああああああ!!!」





アスカ「何なの!?脱走!?」
スノッチ「そうだ、アスカ!ヤソマガツの発進準備をさせろ!!」
アスカ「でも、オバマだけで…」
スノッチ「追うのはガイだ」
アスカ「!」
スノッチ「行くぞ。私たちなら堕とせる。」


アスカ「やった……! 姉様、アタシ倒したよ、アイツを……サンドヒルを!!」
???「イザナミさま、これは……」
イザナミ(イズモ)「上手く偽装はしてあるが……砂だな」
???「ならば!」
イザナミ「良い。砂と言えども奴は虫の息、追う必要一切なし」
???「ですが、あの娘は……」
イザナミ「より深き憎悪……更なる憎悪のスーパーモードに目覚める」
???「そう、おっしゃられるのならば……」
イザナミ(ガイ・アラシ……貴様はどこまで昇る? デビルガンダムのコアとして……な)



ガイ(サンドヒル)「ぐっ……どうにか、逃げ切ったか?」
イザナミ(イズモ)「それはどうだろうな」
ガイ「イ……イザナミッッッ!」
イザナミ「見事にアスカにやられたか。どうだった、叩きのめされた気分は?」
ガイ「貴様の仕込みか……全て」
イザナミ「仕込みは、我。しかし、憎悪のスーパーモードを開眼したのはアスカ自身の力によるものよ」
ガイ「はっ。それで、俺をどうする気だテメエ……」
イザナミ「さあ? どうして欲しいのだ?」
ガイ「生身のテメエにゃ悪いが……押し通らせてもらう!」
イザナミ「そうか、ならば仕方ないな」
ガイ「食ら――」
イザナミ「散」
ガイ「ぐはあッッッ!!??」

ドワォッ!!


キム「これはイザナミ先生、裏切り者は?」
イザナミ「ああ、潰した。貴様の言う通りな」
キム「いやあ、ありがとうございます」
イザナミ(さて……どうする、ガイ・アラシ? 生き残るか見せてもらおうか………)


ガイ「くっ・・・、この俺が・・・無様なものだな・・・」
ガイ「イザナミの野郎・・・わざととどめをささずに・・・生き恥を晒させる魂・・・胆」
ガイ「ふっ・・・まさか・・・こんな無様に・・・死ん・・・」

ドサッ

ガイ「(これが・・・俺の・・・・・・最・・・期・・・)」


サキ「早く帰って練習しな―――!?人が倒れてる―――!!!」


ガイ「・・・・・ここは?」
サキ「気がついた?」
ガイ「お・・・前・・・」
サキ「なんな傷だらけで倒れてて・・・ほっといたら死んでたわ。感謝しなさいよ、まったく。」
ガイ「俺を・・・助けたのか?」
サキ「別にあなたを助けたわけじゃないわ。傷だらけの人間を放置するほど私は落ちぶれてない」
ガイ「(まさかこいつに助けられるとはな・・・見事なまでの生き恥だ・・・だが・・・)」
サキ「それにさすがと言ったところかしら。あれだけの致命傷から目覚めるなんて。しぶといファイトスタイルはダテじゃないってことね」
ガイ「・・・うるさい。誰も頼んでなっ―――うっ!!」
サキ「ほら、そんなこと言うからバチが当たるのよ。まともに言い返せるようになるまでおとなしく寝てなさい」
ガイ「くっ・・・。・・・・・・おい、」
サキ「なに?」
ガイ「あ・・・、あり・・・がとう・・・な」
サキ「な・・・!れ、礼なんて、い、いらないから大人しく寝てなさい・・・!じゃあ」
ガイ「・・・・・・ふっ・・・」
サキ「(な、なんなよのあいつ急に・・・////)」


サキ「いい?逃げ出すとかくだらないこと考えずに寝てるのよ?」―バタンッ
ガイ「(まさかこの俺がな・・・)」
ガイ「(サキ・・・だったか・・・。見た目は違うが・・・あいつに・・・似てるな・・・)」
ガイ「(ふっ・・・俺もヤキがまわったか。もう二度と思い出さないと誓ったはずだが・・・)」
ガイ「(死人の影を重ねだすとは・・・俺も末期だな・・・)」





ガイ(サンドヒル)「聞かせろ! なぜ、あの時俺を殺さなかった!!」
ミロク(ニョライ)「兄様、私にも聞かせてください! あの時、私達を助けたのも……!」
イザナミ(イズモ)「何を勘違いしておるか愚か者共がぁっ! 決勝戦に残ったガンダムファイターは全てデビルガンダムのコアに相応しき素体!故に我は貴様らを鍛えた!それも全て、このデビルガンダムを頂点の極みに押し上げるためにやっただけのことよ!」





ネズミー「やあ・・・キミも何とか生き延びたみたいだね。ハハッお互い悪運だけは強いようだ。」
オバマ「く、くそ・・・完全に負けた・・・。DG細胞を使ったのは失敗だったのか。」
ネズミー「・・・だけどこれくらいで諦めたりはしないんだろう?」
オバマ「・・・フン。無論だ。私とお前が組めば他の方法などいくらでもある。」
ネズミー「ハハッそうこなくちゃねwさあ、またやり直すとしようかw」





教団員1「試合にまさかのデーモンガンダムが来るとは思いませんでした」
教祖S「ふん。それ程向こうも本気という事だな。だが、このネオ長崎帝の敵ではないわ」
教団員1「S様は試合に出ないのですか?」
教祖S「くだらん。逆に何故あそこまで試合にこだわるのかがわからんな。アマクサガンダムを出したのも万能型のデータをとる為・・・」
教団員1「・・・・・」
教祖S「これは戦争だ。こちらとて何も準備がない訳ではない。それにあくまでも敵はキム共だ。他のファイターに宣戦を布告する通りはない」

教団員456「S様!」
教祖S「出来たか・・・」
教団員456「はい! 量産型アマクサガンダム500体準備できました!」
教祖S「ククククク・・・覚悟しろよキム」





ジョウ「なんや最近の試合は・・・、全然いかんわ・・・。」
ジョウ「変な下手物はぎょーさん来るわ、インチキ臭い手で戦う奴がおるわで・・・」
ジョウ「お客さんはそんな堅っ苦しいバトル望んではおらへんで・・・」
ジョウ「どうせ今日も・・・」


観客「シャチホコー!!」
観客「何あれ!?ウケるwwwwww」


ジョウ「な・・・なんやあの金ぴかは・・・!?」
ジョウ「隣におるドサンコが霞んどるわ・・・!」
ジョウ「あ、あいつは・・・」
ジョウ「できる!」

シュウヤ「はぁ〜。今日は大満足だがや!!すべての観客は俺のシャチホコに釘付けだったがや!!」
カムイ「・・・。それはよかったな。俺は暇じゃない、これで失礼する」
シュウヤ「わかったぎゃ、今日は助かったがや!ありがとうだがや!」
カムイ「ふっ。お前もせいぜい頑張れよ」

スタスタスタ―

シュウヤ「うう〜!まだ興奮さめやらないがや!この高ぶる気持ちをさっそく――!?」

タッタッタッ!

ジョウ「あんたか!?あの金ぴかに乗っとったゆうんは!?」
シュウヤ「な、なんだがや!?急に誰だぎゃ!?」
ジョウ「わいのことはええんや!あんたが金ぴかのファイターかって聞いとるんや!」
シュウヤ「あ、や、俺だぎゃ、シャチホコのファイターは。間違いないだがや。それがどうか――」
ジョウ「あんたほんまに最高やな!!いや〜東京モンは笑いのセンスがないと思っとったが、あんたは違うな!!」
シュウヤ「(名古屋だがや・・・)」
ジョウ「あんた!ちょっと話さんか!?いいや、ちょっと来てな!!」
シュウヤ「あ、いや、俺はこれから――」
ジョウ「ええやん、ほんのちょっとでええ!ちょっと来いや!」
シュウヤ「あ、ちょ、ま〜〜〜〜」

ズルズルズル

ジョウ「笑いはな、み〜んなの心をな?」
シュウヤ「(この人の熱い気持ち感動するがや・・・けど)」
ジョウ「なぜ人の心は荒んでしまうんや?笑いが足りひんからや!」
シュウヤ「(今気づいたぎゃ・・・試合ってめっちゃ疲れるがや・・・)」
ジョウ「そう!だからわいはな!?」
シュウヤ「(ね、眠い・・・がや・・・)」
ジョウ「というわけでな、わいはそう思い立ったわけや。わかるか?」
シュウヤ「(・・・zzz)」コクッコクッ
ジョウ「そうか!わかってくれはるか!いやぁ〜、わいの見込んだ通りのええやっちゃなあ!あんたは!!」
シュウヤ「(・・・zzz)」
ジョウ「そこでな、あんたに頼みたいことがあるんや。・・・わいとコンビ組まへんか?」
シュウヤ「(・・・)」
ジョウ「いやっ、そんな深く考えんでええ。気楽にやってもらってもかめへん。あんたならできると思ってな、どうや?」
シュウヤ「(・・・)」コクッコクッ
ジョウ「ほんまか!?ええんやな!?はっはっはっ!さっすが全身で笑いを取る金ぴか様や!!」
シュウヤ「――ビクッ!・・・んみゃ?」
ジョウ「いやぁ、おおきに、おおきに!!じゃ、今後について考えてくるさかい、今日はここらへんで」
シュウヤ「ん?ああ、了解だがや」
ジョウ「じゃあ、またな!!」
シュウヤ「あ、ああ・・・また今度だぎゃ」

タッタッタッ

シュウヤ「・・・で、なんだったんだぎゃ?」



シュウヤ「なんでやねん!なんでやねん!」シュッ!シュッ!
シュウヤ「そ〜そ〜そ〜、これをこうしてな?・・・って、なんでやねん!」
サキ「・・・・・・」
シュウヤ「なんでやねん!なんでやねん!」
サキ「・・・何してるの?」
シュウヤ「――!!あっ、いやっ、これは・・・」
サキ「(昨日の戦いぶりからみて特殊な修行をしてたと思ったのだけど・・・)思い違いみたいね」
シュウヤ「え?なんだぎゃ?」
サキ「邪魔して悪かったわ。失礼するわ―」
シュウヤ「って!たったそんだけか〜い!」ビシッ!
サキ「・・・あんた・・・!」フルフルフル――!
シュウヤ「ち、違うんだがや!これは、ご、誤か・・・」
サキ「こんな大事な時にふざけて・・・!」
シュウヤ「とりあえず違うんだがや!話を!話を!」
サキ「そうやってまたあんたは・・・!」
シュウヤ「ちょ、ちょっと―――!!」

サキ「―――で、ナニワファイターのジョウさんに頼まれたってわけね」
シュウヤ「そういうわけだぎゃ・・・(殴られたとこが痛いがや・・・)」
サキ「で、何でまたツッコミなんて」
シュウヤ「ジョウさん曰く『お前は一見ボケてるように見えるが、その周りを見据える目、まさにツッコミを狙う鷹の眼光や!極めればツッコミにおいて右に出るものなし!!』って・・・」
サキ「ジョウさん・・・って人を見る目あるのかしら?」
シュウヤ「・・・それどういう意味だぎゃ?」
サキ「あんたがボケずに誰がボケるのよ」
シュウヤ「って、結局俺はそんな扱いかい!」ビシッ!
サキ「・・・とりあえず、微妙なのは確かね(痛いわ・・・)」
シュウヤ「いや、これからの鍛錬次第だぎゃ!(・・・怖いがや)」
サキ「ま、いいんじゃない?ジョウさんの笑いの心、これからの世界に必要なモノかもしれない」
シュウヤ「そんな大事じゃないと思うがや(あやうくツッコミかけたがや・・・)」
サキ「ほどほどに頑張ってみれば?ウザくなければ私は構わないわ」
シュウヤ「ウザいって・・・とりあえず頑張るがや」
サキ「ふふっ」





ネーブル「ミカンはオンリーワンか・・・じゃあ俺は?」
ミカン「ロンリーワンだ。」
ネーブル「ちくしょおおおお!!」
教団員「どんまいです!」
ミカン「誰だ?あんたら・・」





イザナミ「見ての通り、私は仮面をしている」
ミック「見ればわかるさ!ハハッ!」
イザナミ「昨日起きたらその仮面が見あたらなかった・・・」
スノッチ「Oh!それは大変デ〜スネ!」
イザナミ「私はくまなく探した・・・すると」
ミック「すると・・・?」
イザナミ「仮面を付けたまま寝ていたのだ・・・!!」
ミック&スノッチ「ズコー!」





シュウヤ「ぎゃぎゃ!これがや?」
ジョウ「これさかい」
ヒカル「いいか、大切に扱えよ?」
シュウヤ「待ちきれないがや!ちょっとだけ!」
ヒカル「仕方ないな・・・じゃあ・・・」


サキ「じゃあ、じゃないわよ!」
ナダレ「成敗ですわ」

ミカン「・・・(逃げろみんな!)」
キイノスケ「・・・(あいつら、試合見た全員を制裁するつもりだ!)」


ミック「ははっ!これが今日の試合データさ!いや、なかなかすばらしかったよ!」
スノッチ「待ちきれないデース早く早く!」
ミック「ハハッ!もしかして、ガイも興味があったりぃ?」
ガイ「ふざけるな。貴様等だけでやってろ」
スノッチ「あんな堅物ほっといてじっくり見るデース!」


ガイ「・・・・・・くそっ」


ネーブル「ウドンの旦那。さすがだったぜ。」
ウドン「いやいや。お前らの協力無しには出来なかった。」
ミカン「四国同盟の結束力は日本最強だな。」
アルプス「へえ・・・」
ヒグラシ「最初からグルだったわけね・・・」
三人「!?」

リョウマ「あれ?他の同盟メンバーは?」
ナルト「・・・知らないほうがいい。」


キョウシロウ(サイキョウ)「ジョウ!俺たちも今日のデータを見直してもっともっと強くなろうぜ!」
ジョウ(ナニワ)「合点承知や、キョウシロウ!さっそくビデオ再生するで!」

キョウシロウ&ジョウ「うおおおおおっ!!!」


〜数分後〜

キョウシロウ「………ガンダムファイト…だな……」
ジョウ「………ああ、紛れもなくガンダムファイトや………」
キョウシロウ「………なんでコクピットにカメラなかったのかな………」
ジョウ「……言うなや…忘れようで………」

キョウコ(サイキョウ妹)「はぁ…底抜けにバカなんだから…」


ケヤキ「今日の試合…すごかったな…」
ベニバナ「僕…ちょっとドキドキしちゃった…」
カイ「…正直言うと俺も…」
ケヤキ「くっ!これしきで心を乱していてはカムイさんにいつまで経っても追いつけない!」


サキ「彼らは免除ね…」
ナダレ「ええ、勿論ですわ。うふふ…」
ジョウ(死体)「不公平や…」
キョウシロウ(死体)「あ、親父…今行くよ…」


エチゴ「大佐…」
大佐『どうしたエチゴ』
エチゴ『今日の試合は性欲をもてあます』


ミカン「しかしまあ。今日は平和だったなあ。」
ネーブル「たくさんの血は流れたがな・・・。」
アルプス「それがなにか・・・」
ヒグラシ「問題でも?」
Wミカン「いえ・・・ないです・・・。」


各GFの反応
カムイ「……」ユキエ「あ!今一瞬にやっとしたでしょ!!」
ヒバ「こいは眼福だでな!オラ興奮しちまうべ!! …つい訛りが」
キバ「ドンベエさん…悪い子だけども…こればっかりはお仕置きできねえな///」
マサジロウ「ほぅ…これは眼福、今生の思い出にでもするかのう」
マコト「でへへ…」アスカ「鼻の下伸びてるッ!!」
サン・スタッフ「うおーーーーー!!!もっとやれーーーーー!!!」
ミック「もっと縛りあげちゃいなよ、ハハッ!」
ゴウザブロウ「てやんでぃ、コクピットも映しやがれちくしょうめ!」
ユーリ「姉さんにサキさん、大丈夫だろうか…?」
エチゴ「…性欲をもてあます」





エチゴ「作戦は迅速に・・・速きこと風の如く!」
ケヤキ「迷彩解除・・・静かなること林の如く!」
リンドウマル「うおぉぉ!火炎拳!・・・侵略すること火の如く!」
ヒバ「冷静に・・・撃ち抜く!・・・動かざること山の如く!」
四人「これぞ我らの風林火山!」

アオバ「・・・という夢を見たんだ」

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